【
根木 浩太郎さん 】 |
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実は、当日の参加者の中では一番根木さんに感謝している事があります。
それは、本来の車両で参加できないのに、「イベントに参加してやろう!」 という気持ちが全身から一番溢れていたからです。
そんな根木さんの熱い気持ちは、普段から根木さんの事をご存知の方はもちろんの事、初めての方にもきっと伝わり、一日のイベントを“シマリ”のあるものへしてくれたと感謝しています。
ただ、走行の方では車両的なハンデは大きく、根木さん本来のパフォーマンスを全て発揮してもらう事は出来ませんでしたが、抜け気味のフロントフォークの揺れを最小に抑え少ないバンク角を有効に使い、最適なライン選択で見劣りしないタイムを残されたされたのは流石です。
以前の車両、GSX そして スパーダなどで見せてもらった、“エッヂ”の効いた根木さん独特の冴えた走りを又見せてもらいたい気持ちで一杯です。 もし、我侭が叶うならば、根木さんの走りを充分に発揮できる車両で “走り”を見せて下さいね ♪
また、次も【お互いを支えあう】イベントで是非お会いしましょう!
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【
水谷 増士さん 】 |
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“実力者”とは彼の事だと思い知らされたのは決して私一人では ない筈ですよ♪。熱い情熱の持ち主で、人一倍に負けず嫌いで練習熱心、でも表情はいつも笑顔で明るいのが水谷さん。それは、当日の朝の練習から表れていて、微妙に車両と身体、意識とのポイントがずれていて、その“ずれ”が車両の“揺れ”や“ラインの膨らみ”に表れていたのですが、身体の意識的中心点を変更したり、若干のフォーム修正や視線修正などを重ねながらバランスを取り直しされていたところは、長年努力を重ねた蓄積と探究心 が無いとできない事で、その実力&努力が顕著に出たのが渾身の第2ヒートの走り、 見事でした。やはり、“実力”の成せるワザと言うべきでしょう。
・ ・ 当日生じていたフロントフォークの微小な揺れは、様々な原因が考えられますが、フォーク自体の揺れの部分はフォークオイルの交換や粘度10%程度のアップで多少は抑えられるでしょう。また、ステムヘッド部分の振動であれば、“三つ又”のトルク管理、車両直立状態でのエンジンマウントボルトのトルク再管理をすれば多少は改善すると思います・・が、あの車両は元々ステムの揺れが出易いフレームで、ハイグリップタイヤとフレームとの力関係で更に増長している部分は無くなりません。
走り方に工夫して解消させて、更に伸ばしていって下さい!また、次の機会には “声掛け”や“意見出し”もよろしく!お願いします。
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【
沖野 綾子さん 】 |
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初参加という事ですが、今回のようなイベントにも積極的に参加されるなんて! とても情熱に溢れた熱心な方ですね。
走り方にも特に破綻が無く、危なげ無くスムーズに走行できる充分な腕前です。
ただ、(これはあくまでも私見ですが・・)車両の状態を少し改善すると更に伸びていくように見えました。右のターンと左のターンの挙動や安定感に大きな差があって、それはフロントフォークの“ずれ”を示唆しているように思われ、了解を取ってチェックしたところ約5〜6度の大きなずれがありました。
それ以外にも過大なフロントフォーク突き出しによるトレール量の過少現象、アイドル回転数が1000rpmほどの低さなど、もっと楽に安心して走れてライダーが十分に能力を発揮させられる事がたくさんあるように見受けられました。
ただ、色々と事情があって叶いませんでしたが、次の機会にも是非一緒に走りましょうね。
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【
萩田 利雄 さん 】 |
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普段はツーリングがメインという事で、今回のイベントへの参加 動機が不意の事態にも対応できる様に腕を磨きたい(私の解釈では・・)という事で、会としては一番参加して欲しい方の一人でしたから楽しみにしていました。
恐らくパイロンで設定したコースを走る機会も初めてだったと思いますが・・、一番驚かされたのがバランスの取れた走り方です。長身で取扱いのし易い車両という好条件といえ、小さなターンもバランスを崩す事無くクリアし、コースを迷いそうになった時にも落ち着いて考えるなど、均整が取れた安全性の高い走りで、そこには優れた素質と大きな可能性を見ましたよ!
でも、もったいない♪ 次の機会も来てもらわなくっちゃ!もったいない!
次には こういう練習方法にもっと慣れるから、もっともっとスキルが伸びるし(奨学飴も待っている♪)、何よりも、もう少し高い速度でコントロールできるようになるから、もっと楽しいよ♪ それに、何より ツーリングの速度域にもう少しは近い速度でスキルを磨くと、本来のツーリングには、もっと役に立ちますよ !!
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【
丸山 芳幸 さん 】 |
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いやぁ〜〜 参りました!! 会場の交渉から 当日の機材の設置、昼休みのゲームの運営、そしてタイム測定やタイム集計の取りまとめまで、何から何まで〜「ちょっと、やり過ぎ?」 って思えるくらいに動き回ってくれて、本当にお世話様でした。
「やり過ぎ」 は走りにも出ていましたヨ〜〜 いえいえ! 一番計時を出すなぁ〜ってコトではありませんヨ。
と言うのも! 深くバンクさせて進入して、これからアクセルを開ける! っていう時にフロントタイヤが異様に内側に切れ込んでしまい、滑り出しているのが見えるじゃあないですか。
でも、委細構わず!そのまま アクセルを開けていって滑らせながら立ち上がるなんて! それが 殆どのコーナーで出ていれば、見る者の心臓にも“悪”影響ですねぇ♪
腕が良いのか、タイヤが良いのか? オートバイのセッティングは悪いですねぇ〜〜
ターン開始時に フロントタイヤが遅れて旋回を始めて、そのまま余分に巻き込んでいるので 前後の車高バランスはフロント側が 1G’で 2mm程度は低いでしょう。 そして、トレール量が不足しての巻き込みなので、残ストロークは + 3〜4 mm は必要でしょう。
そして、何より フロントフォークの伸び側のダンピングが強過ぎる感がありますね。
フォーク粘度を調整して、車高バランスをきちんと取れば、鬼に金棒ですね〜〜〜〜
(無理して、金棒にしなくてもOK!ヨ)
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【 磯野 喜宏 さん 】 |
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ホント! 磯野さんの地道な努力には感心させられました!
私の頭の中の磯野さんは、DT遣い のイメージで、DTを自在に操っている時のイメージが強く
て、1300cc車では“走り”組立てに苦労されている印象が強かっ たのです・・、
やりましたね!!♪
他の全員を差し押さえて、一番の稼ぎ頭(飴?♪)になりましたね!
これも、日頃から“走り”の分析や解析を練習の中で繰り返し行なってきた成果が表れたのだと思います。 おめでとう!ございます。
当日の“走り”を拝見していて、一番印象的だった事は、リアの安定感の大きさです。
これは、とても良い特徴です。
ともすれば、リアブレーキやアクセル、そして“切り返し”などで必要以上にリア廻りを振り回す乗り方の人も多いのですが 、磯野さんの場合には リアの安定が良く見ていても不安感を感じる事が少ない見本的な走りながら、向き変えもスムーズに素早くこなして、それであのタイムを残せたのですね。 おめでとう!ございます。
次は、フロント廻りの若干のアジャストでしょうか?
色々と試して、よりベターな組み合わせを探ってはいかがでしょうか?
フロントスプリングのイニシャル量(初期荷重)を 1〜2mm の範囲で増加、フォークオイルは 基準の粘度の 5〜15% の範囲 でアップさせてみて、それぞれの組み合わせを試すのも良い方向です。
ただし、現状のフロント車高(トレール量)はむやみに変更させないでおいた方が、バランスの良いポイントが早く見つけ出せると思います。
<追伸> 当日は 最後まで細かな事にまで配慮して下さってありがとうございました。
今後ともによろしくお願いします。
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【 村上 弘紀さん 】 |
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いやぁ! ごめんなさい! 村上さんには 【お互いを支えあう】という運営テーマを誰よりも強く意識してもらって、ありがとうございます!
特に、“90°ターン”の練習の際には、初参加のお二人を精力的に指導してもらって、本当にお世話様でした。
えっ? 村上さんの走りは? ですって!
ええ! もちろん! 昨年とは見違えるほどに“キレ”が増していましたね。
昨年の10月以降、あの車両での練習時間が随分と増えた事が一目瞭然でした。
お陰(?)で、午後一番の練習走行で先導させてもらった際には、直後を走る村上さんには“あおられっぱなし”に感じる程で、当日の参加者の中でもトップランクの“キレ”がありましたね 〜 ♪
ただ、残念な事に、前後のバランスが以前より失われているように感じましたけど、村上さんはどう思いますか? (もちろん、車両のバランスです)
ターンイン時には フロントタイヤが若干巻き込み気味で、ターンアウト時にはリヤタイヤの踏ん張り感に欠けていたように見えましたが、どうでしょうか?
安定感に欠けていたので、タイム測定の第2ヒートは確実に完走を目標にしてスタートして、破綻しない範囲でペースを徐々に上げ、最後にはあのタイムを残されるなんて!
カッコいいですねぇ〜〜
えっ?? どうしてバランス感が無かったのかって? えっ? どうすれば良いかですって ?
Ø ・・ ごめんなさい! 今となっては分かりませんが ・・、 え〜 乗り込んだ分だけ車両がヘタッテ しまったのも原因では ・・ あ〜〜 フロントフォークオイルは劣化 早いですし〜、そうなると フロント側は“キレ”だけが鋭く出てきます〜
う〜〜〜 、他には タイヤのエア圧 他の人のゲージでもチェックしてみるのも良いかなぁ〜と、 ごめんなさい! 今度 拝見させて下さいね ♪
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【 伊与田 浩 さん 】 |
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ZRX1100 に続いて GSX-R600 を導入されるなど、時代の先端を追いかけて(?)いる心意気の若い姿に感動しました!
GSXは雑誌などの評価も高く、とても良く出来た車両だと思います。また、各調整機構も充実していて、セッティングも自在です。
ただ、ZRX よりも一般的な想定速度が高い車両ですから、走行速度の低い今回の様な走行では少しリセッティングすると更に伊与田さんの実力が発揮できたように思います。
当日チェックしてもらったフロントフォークの伸び側のダンピング調整は、当初動き過ぎを制限してもらった方が安定して操作しやすくなると思い、“ハード側”に調整してもらったのですが ・ ・ ・、申し訳ありません! 午後の走りを拝見した限りでは、ハード過ぎたように見えました。
ここで、提案です♪
GRAイベントでは 朝一番に 「何がしたい?」 と質問しています。これは、参加者こそが意思を持って イベントの内容を良くするために必要と考えての事ですが、もし、伊与田さんにその“お気持ち”があれば、「 セッティング練習会にしよう! 」 とリクエストしてみませんか?
例え、どんなイベントでも、特に午前中は充分にアレンジ可能です。
参加者の熱い気持ちでイベントを動かす! なんて、素晴らしい事じゃあないですか。
( それに、私自身 セッティング作業が好きなのです〜♪♪ )
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【 杉浦 一明 さん 】 |
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いやぁ〜 参りました! そして、杉浦さんの様な方に出会えたのが、今回の一番大きな収穫だったかも知れません。
何が? って言うならば “素質”です。 どんな“素質”かと言えば、オートバイに無理をさせないで、会話を交わしながら走れる“素質”です。
一般に言って、オートバイを速く走らせる事ができる人は多く居ます。
でも、その大半はオートバイを自分のイメージやラインに沿わせる様にコントロールしている人ばかりです。 そういう方の走りの場合は、イメージとオートバイとの間にどうしても“ギャップ”が生まれるのですが、その“ギャップ”を上手に“いなして”(処理して)いる事が多く、ライディングフォームや操作にアクションを加えて“ギャップ”の悪影響を減らしているように見受けられます。
しかし!(説明が長くなりましたが・・♪)杉浦さんの場合には、とても自然で、ライディングフォームに変なアクションも無く、全くオートバイの言う通りに乗りこなしていらっしゃるのが印象的でした。
その“自然さ”は当日参加された中でも随一でしたし、私が今まで巡り会ってきたライダーの中でもベスト5の“素質”を持っている方だと思います。
今後、練習をされる場合には、可能であれば 7mピッチ以上のパイロンセクションで数通りの基本練習と応用走行を積み重ねられると更に伸びると思います。
ただし、“気持ち”をオートバイより前で走らせると、その長所が消えますので、ご注意を!♪
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【 漆原 宏輔 さん 】 |
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伊与田さんとは逆に、レーサーレプリカからネイキッドモデルへの変更ですね。
漆原さんの走りは、ランツァ に始まり XJR、R-6 と拝見してきましたが、正直に言えば何か“迷い”がある様に見受けられ、その原因や打開策のアドバイスを何一つ提示できなかった事が残念です、申し訳ありませんでした。
決して、車両のメーカーの違いという訳ではありません。 何か、車両のバランスが微妙に崩れている動きに見えました。
現在の車両の特徴は、(私の考えですが・・、)スイングアームピポットを支えるフレーム構造にあると思います。 スィングアーム自体の“よれ”とは別に、その部分のフレームも別個に“よれ”が発生して(発生させて)、ターンインのしやすい特性を出しているように思います。 ただし、これば 今回問題にされていた “切り返し”直後の不安定感を出している原因になっているのかも知れません。
その上、(もし!)ハイグリップタイヤの場合は、前記の水谷さんの欄で書いたような変な“揺れ”が出てきやすくなります。
仮に、タイヤのグリップが原因であれば、エア圧を 5〜10% 少なくすれば減少しますので、確認は可能かと思います。
漆原さんの走りに惚れている者としては、以前、(特に XJRの時に)強く感じさせてい“風”を感じたいのです♪
例え小ターンの立ち上がりであっても、車両の重量感を一切感じさせず、抵抗感も無く、すっと吹く“風”のように加速していってしまう、あの独特の走りを、できれば再現させて下さいね。 ( 10月には ・ ・ ・ 是非!? )
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【 伊藤 重光 さん 】 |
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今回、私が予想していた以上に一番活躍されたのが 伊藤さんでした。
オートバイでの走りも予想以上(失礼!)の大活躍でしたが、それ以上に伊藤さんの行動で感動した事があります。それは、午後一番の練習走行の後、気温34℃以上? テントの
下から蜃気楼“逃げ水”を眺めながら、全員が「暑い〜」って心の中でつぶやいてた時の伊藤さんの一声! 「 さあ! やりましょうか! 」
本当に勇気づけられました! “声掛け”で人の意識を変えるのがテーマですが、あの“ひと声”が一番多くの人の意識を動かしたのは間違いないでしょう。
ここに、『 ベストパフォーマンス賞 』 を 伊藤さんに差し上げたいと思います。
そして、肝心な(?)オートバイでの走りの方ですが、こちらでも予想していた以上の進歩がありました。
以前の 車両の場合には、車両自体の安定感の為か、低速でのトルク感の少なさのためか、特に低速時にハンドルを若干押さえ込んで、フロントの自然な動きが出せず、その不安定感で更に速度も上げられないような状態でしたが ・ ・ ・。
今回の車両で 特に 90°ターンの練習されているのを見れば! フロントの操舵角が自然に変化していました。
自然なステア角変化を使いこなせるように上達されていたので、今回の“奨学飴”は当然の資格だったでしょう。
また、次にお会いした時も、【お互いを支えあい】ながらも “腕”を磨く喜びを一緒に味わいましょう。
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【 田中 英子 さん 】 |
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例え、どんな状況になっても、岩にかじりついても、手を抜く事なく練習にもタイムトライアルにも挑み続けるのが田中さんの一番素晴らしい所です。
多少の事では“めげず”、ほんの少しでも上達できる様に取り組む姿は、一緒に練習をされた方には充分に伝わった事でしょう。
また、少しずつ積み重ねてきた“走り”の質の高さも 見る眼を持った人には十分以上に伝わっていますよ。
■ 皆さん! 見ましたか? あの 90°ターンでの走りの“煌き(キラメキ)”を! ターンを開始して、バンクが深くなるにつれ、自然にフロントの操舵角が増えていった走りを!!
同じ 90°ターンの走りを見較べて皆さんも分かったと思いますが、自然な操舵角の変化(増加)をさせながら走れる方は意外に少ないものです。
自然な操舵(バンクステア)ができないと、タイヤの能力を充分に活かす事が出来ず、安全で無いだけでなく上達の限界になるのです。
次のステップとしては、どこでターンを開始するかをしっかりと見極めて、毎回正確に行なえるようにする事でしょう。
そんな基本パターンをマスターして、応用練習して応用力が徐々に身に付けた時が今よりももっと楽しみな存在です。 機会を作って、基本パターンの他に様々な応用パターンの基礎練習を積める様 頑張って下さいね。
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