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2009.3.26
2009年 3月 22日開催 『 “体験”ライディング練習会 』 参加者 各位
“わがままパワー”は不足!
もっと活気を♪

前略 、先日開催の『“体験”ライディング練習会』を振り返り、全体の総括と個別にアドバイスなどを順に発表していきますので、どうぞよろしくご覧ください。

まず、当日は全く初参加の方は居なくて、ある意味で“慣れた”雰囲気で一日が進んでいってしまいましたね。決して悪い意味ではなく、私以外の全員が初対面だった関わらず声を掛け、助け合い、協力しあって一日が充実して楽しい雰囲気で過ごせた様に思えますがどうでしょうか。

ただ、“わがままパワー”を十分に発揮できたかといえば、不足していましたね。
“わがままパワー”というのは、本当にやりたい事や大切だと考えている事を、他の人を説得しつつ実現するもので、「一人よがり」になるのとは全く異なります。

人は情熱、熱意によって動くものです。
そして、皆さんは情熱も熱意も十分に持っているからこそ参加した筈です。
その十分にある情熱や熱意を出して表現しないという事は、自身にとっての損なだけではありません。同じ様な情熱や熱意を持っている者同士がお互いを刺激し合うという絶好の機会を失ってしまう事で、更なる情熱や熱意を抱ける機会を失う事なのです。

「やりたい事は?」 と質問した時に、皆さんからは 「**** がやりたい!」という声は返ってきました。しかし、こちらから質問や誘導をしない時にはありませんでした。

皆さんが次に参加された時には、是非! 尋ねられなくても 「○○ がしたい!」とか「△△ をして欲しい!」などと、もっと!もっと! 発言し要求して下さいね。
説得力があったり、おもしろい内容だったり、熱意に溢れている“わがままパワー”であれば採用間違いなしです。
そして、“わがままパワー”をたっぷり表に出して、全体を動かしていくムーブがあれば、大体のスケジュールはすぐに決まり、決まったスケジュールの中で目一杯に課題や練習に打ち込む“活気”が出てくるでしょう。

・・ これは、私の反省ですが、逆に皆さんの“わがままパワー”を充分に導き出せず、スケジュールもはっきりしないままカリキュラムを進めてしまった面があり、次回はこの点をしっかり実現できるようにします。
( もちろん、スケジュールやカリキュラムを決める基本は、参加した皆さんの“わがままパワー”です! )

では、次の機会は、今回以上に楽しく充実した一日にしましょう。

草々

GRA 事務局 小林 裕之



  アドバイスを届けます !aa
当日参加された方へ、ゼッケン順にアドバイスを致しますので、 参考にしてもらえると幸いです。
前野  栄一 さん 】
フロントフォークを交換した効果がはっきりと表れていましたね!
フロントサスペンションがスムーズに動くようになっただけでなく、車両全体のバランスが良くなり、以前よりも車両の動きが自然になったので、自信を持ってライディングできるようになったのが一番の収穫でしたね。良かったですよ♪
バンク角や舵角のコントロールがずっとスムーズになり、活き活きとした走りに変貌していました。前回の参加からの今回までの3ヶ月間の作業や思考錯誤は大きな実をつけましたね。
その成果ですね! 今回は大幅にタイム指数を更新できましたので、『奨学飴引換え券』を同封しました。次回参加の時には(また!)“奨学飴”を差し上げますから楽しみに!!
ただ、全体のバランスが取れてきた分だけ、余計にステアリング関連のフリクション(摩擦/抵抗)がはっきりと出てしまっていました。(180°ターンイン後の舵角の戻りが遅い症状/舵角が入ったままになりやすい症状)
フリクションの要因は色々あります。アクセルワイヤーやワイヤーハーネス(配線)がボディなどと接触する為や、ステムベアリングのグリース劣化や損傷、そしてステムベアリングへのセット荷重が過大(ナットの締め付けトルク過大/クリアランス過少)などがあります。
サービスマニュアルや最小限の工具も揃えていらっしゃる様子ですから、一度上記のステムベアリング関係のメンテナンスを試すのも良いトライだと思います。もちろん! イベント参加の際に 「ステムベアリング調整を手伝え!」などと“わがままパワー”全開も歓迎です。
献体(サンプル/モデル)にして、参加者全員へのレクチャーにして取り上げて実践しますよ。

金  中朝 さん 】
冬休み(?)の間にリアサスペンションのユニットを外し、上下のピポット部分にグリースを塗って動きをスムーズにしたとの事。そう! 普通は気付かない所ですがとても大切な事ですな。
サスペンションはスムーズに動いてこそタイヤの接地感が高まり、自然に楽しく走れるものですが、純正のユニットのピポット部分は決してスムーズに動くようになっていません。まして、年月が経って錆びや汚れが付着している状態のままでは充分に楽しく走れません。(参考までに・・ 社外品の高品質のユニットの場合は、ピポット部分は 「スフェリカルジョイント」俗称:ピロボール という動物の関節のように自在に動く構造・ユニットが採用される程に大切)
その成果でしょうか! バンク角のコントロールが今までで一番スムーズに出来ていて、カリキュラムの『180°ターン to ロール』では他の誰よりも綺麗なラインを描けていましたよ!
ただ、当日のレクチャー「リアサスペンションのフリクション判定方法」で見つかったように、まだ大きめのフリクションが残っていますから、恐らくスウィングアームのピポット部分(ベアリング)のメンテナンスが必要だと思います。
ええ! これも“わがままパワー”大歓迎です ♪
当然、現場で出来る範囲は限られてしまいますが、「ちょっと手伝って!」と言われれば、メンテナンス方法から暫定のフリクションロス軽減策までレクチャーに取り上げますよ。
先日は、スムーズにバンクをした後の微妙なバンク角コントロールが難しそうでしたが、そのメンテナンスで気難しさも減ってもっと自在に楽しく走れるようになるでしょう。
そうすれば、今回タイム指数を更新した様に、次回も『奨学飴引換え券』が届くでしょう ♪


片桐  康博 さん 】
久し振りでしたね!
ブランクの後で現在の車両(新車)を購入されたとの事でしたが、以前よりも軽快感の少なくバランスの取れていない走りでしたが・・・、 車両に試乗させてもらって“原因!”が発見できましたね。
オートバイは新車であっても“ベスト”ではない事がはっきり証明されましたね。
新車の良い所は一つ一つの部品が新しい事ですが、ライダーに合わせてのサスペンションの調整や部品の組み付け状態は“暫定状態”だと考えましょう。
今回は、フロントフォークの整列&クランプボルトの締め付けトルク適正化でバンクの左右差が無くなり軽さが増し、前後のサスペンションのセットアップ(調整)で更に軽く思いのままにオートバイがコントロールできるようになりましたね! ( 調整の度に、楽しさの余り試走が終わりませんでしたね ♪ )
次のステップは、今回詰め切れていなかったリアサスペンションのイニシャル量の適正化とフロントの安定性増しの作業だと思います。
というのも、チェック(試走)の際にフロント(タイヤ)の方向安定性(トレール感)が不足気味に感じたからです。この状態のままでは、フロントに大きな荷重が入りストロークして速度が落ちた場面で、フロント周りの不安感(どちらにタイヤが向いているのか感じにくい)を感じてしまうでしょう。
簡便な策ですが、ストローク時の車高を2mm程度高めるために、フォークの突き出しを調整(減らして)して車高を2mm高める方法を勧めます。
もちろん! 次回参加時での“わがままパワー”でのレクチャー(?)歓迎です。
ただし、今回の様に“わがままパワー”をひっそり出しては NGです。
“わがままパワー”ははっきりと口に出して発表して、全員を巻き込む位でなくてはだめですヨ 。バランスの取れていない車両を操るのがテクニックではありません!
思いのままに走るバランスが取れて身体にフィットした車両で(楽しく)思い通りに走るのがテクニックです。次回の“わがまま”に期待しています ♪

 


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 180°ターンイン to ロールaa




  180°ターンインの走行練習は、オートバイの基本的な運動特性を理解して、更にレベルアップする為には欠かせない要素がたっぷり含まれている事は以前から説明している通りですが、【180°ターンイン to ロール】は、そのオートバイが描く自然なライン(クロソイドライン)を体得するだけでなく、身体上の“回転軸”をも体得できるようになる、一段と高度な基本的な練習パターンです。
オートバイはターンを開始すると、自動的にスムーズに回転半径を変えながら安定して走り、進むにつれてブレーキング現象も高まり、漸進的にハンドルの舵角が増していき、ターン後半には回転半径がかなり小さくなりますが、【180°ターンイン to ロール】はこの最少となった回転半径をそのまま保ったまま1回転する練習方法で、【180°ターンイン】の場合と同様にブレーキを一切使用しないのが基本です。
【180°ターンイン】の練習を行なえば、殆どの方は自然に舵角がついて回転半径が漸進的に小さくなる現象を体験出来て、繰り返せばそのライン(クロソイドライン)を身につける事ができるでしょう。
しかし、【180°ターンイン】の後で、最少回転半径を保ったまま安定して1回転を行なうのは難しい事に気付く筈です。 (最少とは可能な範囲で小さくという意味)
クロソイドライン自体が安定を欠くものであれば、とても最少回転のまま安定して1回転を行なえません。
また、オートバイの回転に合わせて身体の“回転軸”を意識して保てなければ、いつも安定した回転になれませんし、より小さな回転半径へとステップアップは難しいものです。この“回転軸”は一般に回転中心側の体側部に沿って地面に垂直(鉛直)方向に伸びているイメージを持つと掴み易いでしょう。
そして、この“回転軸”を保った1回転を常に出せるようになれば、様々な速度やターン角度での基本となるライディングフォームをほぼ体得した!と言っても過言ではありません。
( 回転を何回転も連続して行なって、何回転目かに綺麗なターンが出来たとしてもさほど重要ではありません。大切なのは、クロソイドラインを描き最後はスムーズに最少回転半径で回転できる車両であり、ラインを引き出す能力です )


 
 リザルトの見方は !aa




  GRAではタイム測定を行なう度に『タイム指数』を算出して、ライディングスキル等がどの程度向上したのか、或いはベストの時と較べてどの程度ダウンしているのか?を簡単に見分けられるようにしています。
ここで読み取り方の説明を致しますので参考にして下さい。

『 基本タイム指数 』 その方が過去に記録したベストのタイム指数の事で、その人の上手さのレベルを表すものです。 新たにタイム測定を行なった際に、この 「基本タイム指数」 よりも小さな値のタイム指数(結果タイム指数) を出せれば、今までよりも上手に走れた事を示します。
ちなみに、この基本タイム指数(タイム指数)を更新した方にはもれなく! 奨学飴” (飴)を差し上げます。
『 結果タイム指数 』 その日のタイム測定で算出されたタイム指数の事です。
『 実力発揮度 』 持っている実力をどの程度発揮したかを表す数字で、計算方法は、『結果タイム指数』を 『基本タイム指数』で割ります。
つまり、実力発揮度が小数点以下になればスキル(実力)が伸びている事になるのです。
『 仮想ベストタイム 』 その人が実力通りの走り(基本タイム指数通りの走り)をした場合、どんなタイム結果になっていたかを表しています。

  この表を見るのに慣れるのに多少時間は掛かるかも知れませんが、スキルが伸びたかどうかが一目で判断できますし、どの程度のタイムを出していれば “奨学飴”がもらえていたのかも簡単に見分けられますので、とても便利ですよ ♪
 


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