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2009.4.22
2009年 4月12日 開催 “体験”ライディング練習会 』 参加者 各位
充実感たっぷりの一日!
次は“心”の時間も充分に♪

前略 、先日開催の『“体験”ライディング練習会』を振り返り、全体の総括と個別にアドバイスなどを順に発表していきますので、どうぞよろしくご覧ください。

まず、当日は全く初参加の方は居なくて、ある意味で“慣れた”雰囲気で一日が進んでいってしまいましたね。“慣れ”と言っても決して悪い意味ではなく、私以外の全員が初対面だった関わらず声を掛け、助け合い、協力しあって一日が充実して楽しい雰囲気で過ごせた様に思います。
そして、『わがまま大王』や『探求わがまま姫』などが登場してくれたお陰もあって、当日のカリキュラムの編成や基礎コースや応用コースの作成までをスムーズに選定して進める事ができた事は、“わがままパワー”初回としては大きな成果を残したと言えます。これからも、今回の“わがまま”発揮効果を忘れず、次の機会にはもっと大きな“わがままパワー”を発揮してくれる事を期待しています。

ただ、今回はスケジュールマネージメントの手腕が悪くて、大切にしている 『 心・技・体・バイク 』の四大要素の中で“心”について一緒に考えて意見交換する機会が取れなかった事をとても残念に感じています。
そこで、当日の反省を交えて、この『通信ボ』の紙面上で“心”に関連する私の意見を提出しますので、是非皆さんには一度考えて下さい。

今回、“心”の話題として出す意見のテーマは「会場」です。
そして、私の意見は、「会場は“心”で対応すべき事です。“わがままパワー”で人の心を動かし、会場を守っていきませんか」というものです。

私達が行なっているようなイベントはどこでも開催できる種類のものではありませんし、逆に開催できる場所が次第に減りつつある現状であり、GRAの経済情勢では更に選択肢が少ない事は皆さんも充分に理解してもらえると思います。その様な情勢の中で会場がお借りできているのは、会場側の担当者の“ご理解”や“心”があるからこそだという事を初めにご理解下さい。

「楽しく走りたい!」 「上手くなりたい!」 という“わがまま”を発揮続けていくためには、この会場の事は無視できない上に、一部の会場担当者に全てを任せているようでは折角の“わがままパワー”も中途半端だと思いませんか。
今回のイベントの例で言えば、私達がお借りしている会場の中に入ってコース近辺を通過する人が居た時や、一部エリアを使って遊びを始めようとしている団体が現れた時、走行可能時間外に走行しようとする人が居た時、誓約書にサインしていない人が走ろうとした時など、幾つかの問題が発生する可能性がある場面があったのです。

もちろん、担当者が最後は責任を持つべきなのですが、“わがまま”をいつまでも発揮したい!と強く願う人こそ担当者に頼らず行動しても良い筈!と考えています。

皆さんの中には私とは別の考え方や捉え方がも当然あると思いますし、正否を決め付けるつもりは全くありませんし強要をする考えもありません。
ただ、本当に末永く、図太く、より確実に“わがままパワー”を発揮し続けて楽しみを求める方であれば、上記の事を“見て見ぬフリ”は出来ないと信じています。

どうぞ、これからも“わがままパワー”で 「いつまでも、楽しく安全な」楽しみを一人一人が続けていけるように発揮していきましょう。

草々

GRA 事務局 小林 裕之


収支報告
今回の表面上のイベント収支は、 ▲ 11,500 円 でした
( ※ 交通費、運搬費用、人件費などの経費を含まない収支 )



  アドバイスを届けます !aa
当日参加された方へ、アドバイスを致しますので、
参考にしてもらえると幸いです。
秋山  登 さん 】
 今回の“わがまま”(テーマ?)は「ライン取りを覚える」だったですが、充分に達成できたでしょうか?
当日の朝に集めた“わがまま”を整理して、必要になるカリキュラムを練り出し、基礎練習用の練習パターンコースの作成や応用コースの作成へとつなげていったつもりでしたし、そのカリキュラムの中には“ライン”の要素もたっぷりと入れたつもりだったのですが、どうだったでしょうか?
【180°ターンイン to ロール】 と 【ロール to ターンアウト】の基礎パターンで、ラインを考える際に一番大切になる『クロソイドライン』(減速クロソイドおよび加速クロソイドライン)を実地で学んでもらえる様にしました。
発言された通り、教習所を使って作るコースと違って、広い舗装路面で作成するコースの場合はよりラインとりが重要になる場合が多くなります。つまり、広い舗装路面はライン取りの練習には適していたのですが ・ ・・成果はあった様ですね♪
当日のタイムトライアル結果では、過去最高のタイム指数に匹敵するタイム指数を残しているほどで、ここだけ見ると「まだ、やれる!」ですね♪
ただ、10年以上使用している車両は別です。
最初の頃の動きと比較する迄もなく、車体各部のフリクションが増えている鈍い動きになっている他に、全体の動きにアンパランス感が出てしまっています。
特に、ターンイン直後にはっきりと表れてしまい、初期旋回を若干スポイルしてしまっている様です。
具体的な原因や対応は指摘できませんが、車体各部の大型ベアリングの再潤滑(グリース交換)や OH、F&R サスペンションユニットの OH、エンジンマウントボルトの清掃&最適トルク管理(直立状態でエンジンマウントボルトを順次外して清掃し、メイン側の順番に適正トルクで締め付け直す/この際にエンジンジャッキアップは NG)で車体残留ストレスの除去をお勧めします。
その上で、以前は活用出来ていたターンイン時のフロントブレーキ併用によるライン修正を思い出せれば・・・ タイム指数更新!! Eクラス入りも夢でありません ♪
最後になりますが、『持込み企画』は イベントの構成(企画内容)の一部を自ら提案する企画で進めていくという、参加経験を重ねた方だけに託された役割ですから、よろしくお願いします。

漆原  宏輔 さん 】
当日は他の誰よりも最大の“わがままパワー”を発揮してくれた事に感謝して! 【わがまま大王】という愛称を差し上げます。
「それから・・ 思い出したのですが・・」の言葉で次から次へと“わがまま”が出てきた時には、(半分あきれつつも)「よくぞ!たくさん出してくれて!ありがとう!!」と心の中で感謝していたのですヨ♪
“わがまま”で質問や要望を出してくれたのは、とても良い見本で次の機会には更に期待していますので、よろしく♪
さて、今回から新しい車両となっていましたが、フレーム剛性のバランスも低中速域に合っていて、今までの数種の車種の中でもベストバランスですね。
ただ、乗り始めて間も無く、車両のセットアップもこれからの状態でしたので、今回はその点について簡単にアドバイスをします。
目についたのは、フロントのサスペンションの動きです。
車両と人間と操作のアンバランスな面がフロントサスペンションの動きとなって表れている様で、ライダー自身が身体のバランスポイント(コントロール中心、あるいは回転軸など)を前後左右に調整できた時には安定するのですが(180°ターンインのカリキュラムなどで)、バランス領域は広くなく不安定な挙動が出ていました。
仮に、Fサスペンションの設定変更だけで解消を目指すならば ・ ・
1) 残ストロークを充分に確保する、40mm以上が目安か?
2) スプリングイニシャルを変更する、1〜2 mm程度アップか?
3) フロントの1G’車高を調整する、1〜2 mm程度アップか?
特に、フロントの1G’車高の設定は、微速走行時にノーブレーキでバンクさせたその瞬間に、フロントとリアが同時に反応してバンク&ステアを開始するポイントがバランス(基準)点です。
また、最近の車両ですからフォークオイル粘度の大幅変更(10%以上変更)によるセットアップはお勧めしません。基本設定粘度を守る方が、あらゆるセクションで破綻の無い良好な操縦性を発揮できるでしょう。
なお、実際の実力が露呈してしまうタイムトライアルでは、ターンインポイントが10〜20%はイン側に寄ってしまい、バランスポイントがずれた自由度の低いターンとなっている箇所が少なからずありましたが、それでも今回はタイム指数を更新の結果を叩き出していますから、ライダーの実力と車両のポテンシャルの高さを示しています。 更にセットアップが進み、本来の実力が発揮される日が楽しみです。

 
澤田  庸平 さん 】
今回はGRAの開催イベントへは初参加でしたね。お疲れ様でした!
「車両に慣れる」がテーマ(わがまま)で参加されたのですが、テーマは充分に達成した様子に安心しました。
練習開始直後の頃は、初めての 2st車という事もあって手を焼いている様子でしたね。特に、小ターン中の低速区域では、エンジントルクが小さい関係もあって、安定感に欠けて無駄にアクセルを開けてしまうなど、「会話」が充分に出来ていない状態でした。
しかし、会話の一番大切な手段「アクセル操作」に神経を集中し続けた成果が徐々に出てきて、中速域でも微妙なアクセルコントロールで荷重を高めつつスライド量のコントロールが自然に出来るようになっていたのは立派です。
今回の練習を通じて、オートバイと会話をする事の楽しさを一番味わっていましたね♪ この“会話感”と“快感”は絶対に忘れないで下さいね♪
ただ、今は乗る事に慣れる事で精一杯だと思いますが、ライディングテクニックを磨くには車両コンディションを整えておく必要がある事を覚えておいて下さい。 間違ったコンディションや崩れた調整の車両は本来のバランスのとれた動きや動作をしません。従って、そのような車両で練習を重ねてしまうと、崩れているバランスを補うテクニックが身に付き、本来はバランスのとれた車両が見せてくれる更に高い次元の走りやテクニック習得の可能性さえ閉ざされてしまいます。
信頼できる人の助言や協力を仰いで、劣化が進みやすいフロントフォークオイルの交換、リアサスペンションのリンク周りのベアリング等の潤滑、Fフォークの整列調整やステム締め付けトルクの適正化など・・・etc 少しずつ勉強しながら実践していって、楽しさとライディングの可能性を大きく広げていきましょう。
( 以上伝えた事を、次回“わがまま”で要求してもらうのも、もちろん!大歓迎ですよ!♪)

 
丸山  芳幸 さん 】
毎回、静岡のこの地でのイベント開催では、会場側の担当者と会を代表して連絡や交渉などを行なってくれて大変に感謝しています。
ただ、その責任感の高さから、お借りした会場内に侵入した方や不正利用しようとする方々への対応まで全て自身で対応した点だけは改善の余地があると考えていますし、なによりも“わがままパワー”の精神に反していますね♪
会場担当責任者だとしても、“たっぷりと走って練習に集中したい!”という“わがまま”(要望? 欲望?)はある筈ですから、その“わがまま”を全員の前で主張をしてみませんか? いや、主張して欲しいのです。
会場との交渉の経緯や約束を守り信頼を育てる事の大切を説きつつ、当日の会場内での注意事項や努力事項を説明し、「僕も走りたい!」と“わがまま”は全員の前で主張すれば全員の意識が変わるでしょう。そして、これこそが 私達が進めていく必要がある“社会的意識と行動力を兼ね備えたライダー”の育成につながってくると考えています。一緒に育てていきましょう。
さて、車両とライディングの話に移りましょう。
車両は昨年同会場での挙動とは多少異なるものの、同様にF方向安定性が低く時としてフロントの方向を見失う挙動出ていますね。
その為か、タイムトライアルでの走行でも、アクセルポイントに若干の遅れが出ている様に見受けられました。恐らく、アクセルポイント直前でフロントタイヤの方向安定感(トレール感)が感じ難いのか不安定に感じて、余裕を持ってアクセルポイントを迎えられていない様子に見えました。
もしそうであるとすれば、対応はさほど難しいものではありません。
1) フロントの安定感(トレール感)確保の為に、残ストロークを充分に確保する。(最低32mm、35mm以上が妥当か?)
2) 車両の前後バランスをとる。(今回は リア側の主張が強目に出ていたので、リアのイニシャルを5%程度下げ、それにバランスするフロントの1G’車高を探る)
元々からバランスの取れている優れた車体ですから、バランス領域も広いので苦労は少なくなく、優しい“教師役”となってくれる車体です。
豊富や会話量を活かして、更なるセットアップとスキルアップを目指して下さい。
何しろ、今回もし方向安定感(トレール感)を確保できるようなセットアップ変更していれば、余分な補正動作も無くなり車両任せで走れたでしょうから、当日はトップタイムを出して実力を示せたと筈ですから。
(“わがままパワー”で「セットアップを!」と要求する策もあったのです♪ )

 
宝積  美代子 さん 】
今回の参加者全員の中で、参加内容が一番良かったですよ。
何を一番高く評価しているかと言えば、強い探求心で当日を迎える準備を進め、当日は積極的に成果を出すための行動を実際に行なっていた点です。
それも、全て自分自身の“わがまま”(要求/要望)を達成するために精一杯の努力をしている表れだという点が凄く良かったですね。
具体的に挙げれば、前回の参加で良い結果の出た車両を敢えて持ち込まず、普段は使わない車両で自分自身のライディングや車両理解のスキルレベルの確認に挑戦した事や、“わがまま”を叶える機会を逃さない為に「ノート」や「ペン」を専用に用意してメモを欠かさなかった事、そして車両との会話が難しく感じた時にも挫ける事なくセットアップの方法を尋ね自身で調整を模索し記録に留め続けていた事です。
他の人に指示されてメモの準備をして記録するのは誰でもする事ですが、強い欲望(“わがまま”)を実現させるために最大限の努力を重ねる事は、このイベントで求めている事である以上に“人”として最も創造性の高く尊ぶべき行動のひとつだと信じています。
これからも、今回見せてくれた情熱(“わがまま”)を発揮させ続けて下さい。
さて、車両の話になりますが、残念な事に“会話”を嫌がる様な“無口”な状態だった事はご存知の通りです。 その原因は、恐らくリアサスペンション周りの動きが悪いためだと思われます。(当日の設備では対処できず)
加齢と共に人の膝の動きが悪くなるのと同じように、車両の可動する各部も動きが必ず悪くなります。 今回の車両の場合には、チェックで確認できたように、リアのサスペンション周りのフリクション(摩擦)が大きくなっていました。
その為に、本来はリアが担うべき仕事までフロント側に任されてしまい、その忙しさの為にフロントが無口、不安定になっている様に思います。
今回は、フロントの主張をはっきり言わせる為に、スプリングに3.2mmのプリロードを追加しましたので、それ以前よりも“口をきいて”くれたと思います。
ただ、その処理の悪癖として“ちょっと頑固/意固地?”になっている面も感じたと思います。
対処としては、プリロードを1.6mmへと少なくして、フォークつき出しを変更で車高を1.0〜1.5mm程度上げる方法も適しているでしょう。
ただし、本来はリア周りの動き改善作業(スウィングアームピポットシャフト部のベアリング / リアサスペンションユニット本体のOH / ユニット取り付け上下のピポット部への潤滑 )を伴うのが最善です。
予算の必要な事ですから、可能な事から身近な信頼できる人のアドバイスや協力を得ながら少しずつ進めていくのも楽しいでしょう。
また、次の機会にも背一杯の“わがまま”(要望/要求)を発揮してください。
全員が出し合う事が、一番この楽しさを深く長く続けていくために必要な事ですから、次の参加機会にも 良き“わがまま見本”で参加をお願いします。

 
望月  浩央 さん 】
今回は初参加という事と担当者の特別な配慮もあって、午後からの特別参加となりましたね。その為に、朝一番のミーティングで行なっている「当日の運営方針」、「カリキュラム設定」、「参加の心構えや約束事」などのを確認し理解する事が不十分となってしまい、会や他の方の利益を損ない兼ねない行動が出てしまう可能性もありました。ただ、指摘した後は精一杯努力して理解に努めてくれた事に感謝しています。
さて、午前中に行なった基礎要素の練習カリキュラムが抜けてしまった事もあり、ライディングの基本の幾つかをしっかりと学び直す必要があると思います。
タイムトライアルの結果だけを見れば、そのタイム指数(速さや上手さの指数)は一般的なライダーの水準を大きく超え、一般的なライディングスクールであれば、先導するインストラクターに充分に追走できる程の腕前でしょう。
しかし、ライディングとは車両を操る事と理解しているかの様な動作が散見され、その度に車両のバランスが崩れて運動性能の限界を下げています。
車両の持つポテンシャルを充分に活かして効率と安全性の高いライディングを目標にするのであれば、車両との「会話」が大切です。
細かな動作一つを行なう事で車両がどんな回答をするのか確認する「会話」をたくさん重ねて、その結果として「信頼」が生まれ、走りにも信頼関係の深さが表れるようになります。
次回参加の際には、基礎練習カリキュラムを通じて「会話」能力を高めて、車両との会話を楽しみながらライディングのレベルも高めていきましょう。

 

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 180°ターンイン to ロールとはaa




  180°ターンインの走行練習は、オートバイの基本的な運動特性を理解して、更にレベルアップする為には欠かせない要素がたっぷり含まれている事は以前から説明している通りですが、【180°ターンイン to ロール】は、そのオートバイが描く自然なライン(クロソイドライン)を体得するだけでなく、身体上の“回転軸”をも体得できるようになる、一段と高度な基本的な練習パターンです。
オートバイはターンを開始すると、自動的にスムーズに回転半径を変えながら安定して走り、進むにつれてブレーキング現象も高まり、漸進的にハンドルの舵角が増していき、ターン後半には回転半径がかなり小さくなりますが、【180°ターンイン to ロール】はこの最少となった回転半径をそのまま保ったまま1回転する練習方法で、【180°ターンイン】の場合と同様にブレーキを一切使用しないのが基本です。
【180°ターンイン】の練習を行なえば、殆どの方は自然に舵角がついて回転半径が漸進的に小さくなる現象を体験出来て、繰り返せばそのライン(クロソイドライン)を身につける事ができるでしょう。
しかし、【180°ターンイン】の後で、最少回転半径を保ったまま安定して1回転を行なうのは難しい事に気付く筈です。 (最少とは可能な範囲で小さくという意味)
クロソイドライン自体が安定を欠くものであれば、とても最少回転のまま安定して1回転を行なえません。
また、オートバイの回転に合わせて身体の“回転軸”を意識して保てなければ、いつも安定した回転になれませんし、より小さな回転半径へとステップアップは難しいものです。この“回転軸”は一般に回転中心側の体側部に沿って地面に垂直(鉛直)方向に伸びているイメージを持つと掴み易いでしょう。
そして、この“回転軸”を保った1回転を常に出せるようになれば、様々な速度やターン角度での基本となるライディングフォームをほぼ体得した!と言っても過言ではありません。
( 回転を何回転も連続して行なって、何回転目かに綺麗なターンが出来たとしてもさほど重要ではありません。大切なのは、クロソイドラインを描き最後はスムーズに最少回転半径で回転できる車両であり、ラインを引き出す能力です )


 ロール to 180°ターンアウト についてaa




 

180°ターンインの走行練習が減速側の「クロソイドライン」の習得に最適な練習方法の一つだとすれば、この【ロール to ターンアウト】は加速側の「クロソイドライン」を習得するのに最適な基礎カリキュラムコースのひとつです。
【180°ターンイン】などと同様に、このコースでも基本はノーブレーキでの走行となります。 最初の“ロール”というのは回転の事で、セクションスタート直後にあるパイロンの周りを回転します。通常、スタートラインから回転パイロンまでの距離は6m以内にして、回転進入直後から可能な限り最少の回転半径で安定した円を描き、1回転が終了した後にスタートした側にある「ゴール」に向かってアクセルを開けて加速していくものです。
つまり、【180°ターンイン to ロール】のラインを逆方向からなぞる走りが求められる訳であり、アクセルを開けて描くラインが加速側クロソイドラインであり、このラインが体得できるカリキュラムです。
しかし、この【ロール to 180°ターンアウト】には【180°ターンイン to ロール】以上の難しさがあります。 それは、【180°ターンイン】の時のライン、つまりターン時の自然な減速で描かれるライン(減速側クロソイドライン)は少しの練習で理解できるのですが、本来は“減速側クロソイドライン”とほぼ同じようなラインとなる“加速側クロソイドライン”を多くの方が納得できず(頭では理解しても!)実際にそのラインを描けない点にあります。
このクロソイドラインはオートバイ本来の運動特性(物理特性)によって導き出されるものであり最も効率が良いラインの一つですから、マスターできれば「ロール」と「ゴール」を結ぶライン上に障害物があっても問題無くクリアできるだけでなく、〔180°ターンアウト〕を〔210°ターンアウト〕への応用などで更に走行ライン組み立ての自動度が高まる事を実感できる優れた基礎カリキュラムです。




 リザルトの見方は !aa




  GRAではタイム測定を行なう度に『タイム指数』を算出して、ライディングスキル等がどの程度向上したのか、或いはベストの時と較べてどの程度ダウンしているのか?を簡単に見分けられるようにしています。
ここで読み取り方の説明を致しますので参考にして下さい。

『 基本タイム指数 』 その方が過去に記録したベストのタイム指数の事で、その人の上手さのレベルを表すものです。 新たにタイム測定を行なった際に、この 「基本タイム指数」 よりも小さな値のタイム指数(結果タイム指数) を出せれば、今までよりも上手に走れた事を示します。
ちなみに、この基本タイム指数(タイム指数)を更新した方にはもれなく! 奨学飴” (飴)を差し上げます。
『 結果タイム指数 』 その日のタイム測定で算出されたタイム指数の事です。
『 実力発揮度 』 持っている実力をどの程度発揮したかを表す数字で、計算方法は、『結果タイム指数』を 『基本タイム指数』で割ります。
つまり、実力発揮度が小数点以下になればスキル(実力)が伸びている事になるのです。
『 仮想ベストタイム 』 その人が実力通りの走り(基本タイム指数通りの走り)をした場合、どんなタイム結果になっていたかを表しています。

  この表を見るのに慣れるのに多少時間は掛かるかも知れませんが、スキルが伸びたかどうかが一目で判断できますし、どの程度のタイムを出していれば “奨学飴”がもらえていたのかも簡単に見分けられますので、とても便利ですよ ♪
 

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