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2009.6.10
2009年 5月31日 開催 セッティング練習会 』 参加者 各位
この充実感を より多くの人に!

前略 、先日開催の『セッティング練習会』を振り返り、全体の総括と個別にアドバイスなどを順に発表していきますので、どうぞよろしくご覧ください。

まず、当日の参加者が4名と少なく、その上にセッティング作業にある程度慣れた人が3名も居て、参加した方からみれば理想的なイベントになった事でしょう。
しかし、セッティングの道は深く難しく、3名共に何かしらの課題を解決する事に没頭せざるを得ない様子でしたね。でも、諦めずに着実に理論とインプレッションや結果を一つ一つ結びつけながら進んでいきましょう。道が難しい分、その分だけ喜びも大きいのですから。

また、GRAイベントには初参加の方の場合も、他の3名に劣らない程に成果が残せたのではないでしょうか。もちろん、理論などの理解レベルや作業内容は基礎レベルに留まるのですが、それでもちょっとした調整や修正で車両のバランスが大きく変化して安定感が違う事を感じられたと思います。

という様に今回は全員にとって充実感と成果を残せたものだったと思いますが、今後のテーマ(課題)として次の事柄を一緒に解消していきたいと考えていますので、次の機会などに意見を寄せて下さい。

【 考えられるテーマ 】
    1. セッティングの大切さ を より多くの方に伝える方法は?
    2. イベントの質を落とさず、多くの方の参加が可能なイベント形式は?


どうぞ、これからも“わがままパワー”で 「いつまでも、楽しく安全な」楽しみを一人一人が続けていけるように共に発揮していきましょう。

草々

GRA 事務局 小林 裕之



収支報告 今回の表面上のイベント収支は、 + 2,000 円 でした
( ※ 交通費、運搬費用、人件費などの経費を含まない収支 )
( 寄付金は 合計 4000円 )



  アドバイスを届けます !aa
当日参加された方へ、ゼッケン順にアドバイスを致しますので、参考にしてもらえると幸いです。
片桐  康博 さん 】
今年になって初めて試乗させてもらった時に感じていた“違和感”ですが、セットアップを繰り返す度に方向性が少しずつ見えてきて、徐々に“会話”がしやすい状態に変化してきていますね。
前回、同型車の参加があった際に比較試乗して分かった車両の動きの違いや設定の違いが大きなヒントになりましたね。
恐らく、その設定の違いを参考にしてセットアップを進めてきたと思いますが、未だに“何か”対処が必要な事や、別の方向性を掴む必要があるのでは?と思える箇所が残っています。
(ケチをつけている訳ではありません! 普通に公道を走る分には感じない位に小さな事ですが ・・・ 少し気になるだけです ♪)
今回は私の“思いつき”に付き合う形での調整になりましたが、一気にフロントのトレール成分を大きく確保する方向、つまりフロント車高を一気に高める方向で進めてみましたが、どうだったでしょうか? 解決に繋がりそうな“ヒント”が見えてきませんか?
今回別途行なったフロントステムベアリングの調整によって、より自然な操舵感が得られるようになったと思いますが、次回の調整の方向性をここで提案しておきます。
それは、更にフロント車高を1mm程度アップさせ、その仕様でのターンイン時の操舵感が問題無ければ、次に適正な残ストローク値を見つける作業へと進むものです。“わがまま”を発揮してもらえれば、必ずサポートしますので検討してみて下さい。
ただ、フロント側とは別に、リア周りが作動していない様な感覚を感じてしまうのは何とかしたいですね。チェックする限りではリアサスペンション関連のフリクションは問題無いようですから、アライメント? チェーン? サスペンションユニット長? ・・・ また考えておきますね。

秋山  登 さん 】
4月のイベント参加時に拝見した車両の動きを見て、リアのサスペンション関連のフリクションを解消する必要があると伝えていたのですが、当日までにサスペンションユニットの上下ピポット部へのグリース潤滑は完了との事でした。
ただ、実車でリア周りのフリクションをチェックした作業で判明した通り、リア周りのフリクションが過大な為に当日はスウィングアーム取り外してのメンテナンスまでに及んでしまいましたね。
当日は完全に取り外す事が出来なかったので、ベアリングのコンディションだけでなくフレームやエンジンなどとの相対位置関係を正すまでには至らなかったのですが、今後共に機会を見つけてチェックされる事をお勧めします。
さて、次に取り掛かったフロントサスペンションの残ストローク調整ですが、残ストローク量の1〜2mmの変更だけで限界ストローク付近でのフロントの感触が変化する事が感じ取れたと思います。
今回の調整では残ストローク量を1mm少なくしただけですが、ターン時のフロントタイヤに自然な舵角がついていく感覚をしっかりと覚えた事でしょう。その変化や感覚が残ストローク量調整で大切な要素ですが、同時にそれ以上に攻め込めない感覚も感じたのではないでしょうか? テスト走行や確認走行時には使いこなせる設定でも、その設定の包容力が小さいものだと、タイムトライアル時などには違和感や恐怖を感じてしまう事があります。
今後のアドバイスとしては、今回とは逆にフォークオイルを追加して、コーナーで積極的にフロントブレーキを使った時の残ストローク量で管理&調整していく事を目指した方が良い結果を得られると思います。
ただし、積極的にフロントブレーキを利用していくという事は、フロントブレーキのタッチやコントロール性を確保の必要ありますので、その辺りの整備や調整(清掃・潤滑 / パッド選定 など)も考慮していくと良いでしょう。
最後に、持ち込み企画についてですが、今後共により人へ影響を与えられるような内容になるようにしていきましょう。そうして他の人に良い影響を与えてこそ、自然とイベント活動が続いていく事につながるからです。

衣笠  一成 さん 】
初参加お疲れ様でした!
長い中断期間を置いて、改めてオートバイを購入されたカムバックライダーという事でしたが、ライディングテクニックを磨く努力を続けていらっしゃる様子がはっきりと見える程に破綻の無いライディングでした。
今回は中古で購入された状態から大きく修正されていない車両状態との事でしたが、全体のコンディションは悪くないものの、試乗させてもらって感じたのはあの車両らしからぬバランスの悪さでした。
最初のユーザーは身長がさほど高くない方との事で、前後の車高をわざと低めてあったのですが、それが僅かなバンク角でも前輪が大きく切れ込み易いなどのバランスの悪さを招いていると判断した次第です。
当日の作業は、1.リアサスペンションのイニシャルを適正化 2.前後の車高バランス調整 3.フロントフォークの整列 4. 簡単なFイニシャルやダンピング調整 などと、セッティングとしては初期段階のものでした。
その状態でも「眼からウロコが ・・!」とその変化の内容に驚いてもらえた事が成果でした。
ただ、最後のタイムトライアルで感じられた筈ですが、軽く走る時のオートバイの感覚とタイムトライアルなどの時の感覚は異なるものです。
本来は、そのどちらであってもオートバイとちゃんとした“会話”ができ、安心して思い通りに走れるのが最高の状態です。
どうぞこれからも、その状態を目指して良い関係を築いていきましょう。


奥  久行 さん 】
前回のイベント参加時あたりからフロントサスペンションのセットアップ方向性が見えてきて、今回は更にその煮詰めが出来た一日になったようですね。
今回注目してきた残ストローク量は、あくまでも1G′車高を確立した後に行なう作業ですが、僅か1〜2mmの修正でも大きく感覚が異なってしまう箇所がある事が分かったと思います。その箇所が“限界”残ストローク値で、この値は通常は最適残ストローク量とも呼んでいますが、この値はしっかりと記録して守り続ける事が大切です。
そして、仮に現状よりも更にフロントブレーキを効果的に使えるようになった場合には、残ストロークが少なく記録されると同時に不安定な挙動を示す事を体験すると思いますが、その時には改めて記録しておいた最適残ストローク値になるように再度調整する事で解決しますから憶えておいて下さい。
また、今回求められた最適残ストローク値(=最低限必要なトレール量)は、タイヤの特性によって変化しますので、今後タイヤ銘柄を変更した場合には改めて設定する必要があります。
前回、試乗させてもらった際に感じた点は、フロントの縮みダンピングが大き過ぎでリアの動きとシンクロ(バランス)していない事でした。これは、フォークオイルの適正化である程度までは対応できると思われますが、更に上を目指すならが・・・ リアサスペンション周り、特にスウィングアームピポットのフリクションは解消が必要だと思われます。
新車から20年近く経っている車両であれば、特に大切な要素ですので参考に願います。


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