中古購入車で【 整体コース 】の場合、特に気をつけるべき点はボルトの状態です。
多くの人はそう考えていないでしょうが、整備の度に一番早く破損が始まる部品ははボルトですし、例え分解整備を行なっていない箇所でも、走行をしている限りは必ず劣化して車体各部の不調や不良発生へと繋がるからです。
次に、中古車両の場合には、新車の整備以上に早期消耗部品の確認作業が必要になります。
早期消耗部品というのは、オートバイを構成している4つの要素・『金属』、『オイル』、『ゴム』、『樹脂』の内、『オイル』と『ゴム』です。『オイル』というのは エンジンオイルの他、フォークオイル、ベアリング部のグリース、オイルシール部のグリース類、ダストシール部のオイル類で、『ゴム』というのは タイヤの他に、オイルシール、ダストシールなどで、全て経年変化で必ず劣化しますので、その劣化状態の把握と給脂、そして必要に応じて交換が必要になります。
ここで、ゴムに給脂? と思う人がいるかも知れませんが、ゴムにとって脂は欠かせないものです。確かに、タイヤに給脂する事はありませんが、タイヤ自体には脂が含まれている事は路面に接地させていると黒く跡が残る事からも理解してもらえるでしょう。その脂が抜けていく事でもゴムは劣化を進めていきますので、ゴムへの給脂は大切な作業です。
以上、長距離を経過した車両や中古車両の作業でお勧めは、【 整体コース(簡易版)】 の作業見込み時間増量版で、必要に応じて、フロントブレーキキャリパーの清掃と状態確認&潤滑、或いは フロントホイールベアリング部の清掃と状態確認&潤滑 がお勧めです。 どうぞ、作業可能な時間とあわせて要望される作業工程をご連絡ください。
( カーソルを表に乗せると拡大表示します )
※ 上記のコースは、中古車両の状態確認と整備にお勧めの作業項目と内容です
※ 妖怪ガレージ・持ち込み企画”では、オーナー自身が作業の目的と作業内容を理解して、
少しでも自身で作業の体験を積み、オートバイを深く知るきっかけになる事が目的です
※ その為、上記表の作業見込み時間は最低限の時間となりますし、仮に 理解が充分にでき
ない項目があっても確実に理解してもらえる様に進めていくのをモットーとしています
ので、希望される項目の全ては行なえない場合がある事もご了承ください
※ 各ボルトのメーカー指定締付けトルクが記載された資料、或いは そのデータ持参が必要
です
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