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  GRA

いつまでも、楽しく、安全な、オートバイライフの
環境作りに必要な事を、4項目に分けて解説します

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Common sense and insane

オートバイ ライディングの基本は、リア サスペンションにあります。
バンク角をコントロールして旋回するのも、アクセル操作で駆動力のコントロールをするのもリアタイヤ(ホイール)ですが、そのリアタイヤを路面にきちんとグリップさせ機能させる役割は、“ リア サスペンション ”の担当だからです。
リア サスペンションの正しいセッティングは、タイヤのエア圧調整に次いで、オートバイにとってとても大切です。この講座を参考に、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフを目指して、適切なセッティングを施してやりましょう。

The basis of the motorcycle is the rear suspension. Let's do appropriate
setting it, for safe and comfortable riding..


  Preload Setting of the
  Rear Suspension


4.『“ 1/3 ”が 基本 』 "1/3" is the basic of sports

では、リア サスペンションの適切な“ プリ ロード調整 ”について説明します。

前ページで、リア サスペンション の役目は 人がスポーツをする時の膝と同じだと説明した通り、“プリロード調整”で調整する“沈み込み量”も 膝を曲げる“角度”と同じイメージだと考えてください。


GRA、膝、1/3 曲げがスポーツの基本

では、スポーツをする時の“膝”の使い方を思い返してみましょう。例えば、上図のようにスキーで斜面を滑り降りる場面を想像してみてください。そんな時の“膝”は、雪面の凸凹や次の動作に備えて、上図 の様に約“ 1/3 ” 曲げておく ”のが基本です。

“膝”の可動範囲の内、約 1/3 だけ曲げておくと、膝を伸ばしたり折りたたむ向きへの動きに一番対応しやすくなるので、斜面の凸凹への対応や次の動作へスムーズに対応できるのですが、実はスキーの場合だけではなく、みなさんが様々なスポーツをする時にも同じ体験しているのと思います。

実は、この約“1/3”だけ曲げておく”という膝の使い方は、オートバイの“ リアサスペンション ”の場合とほぼ同じなのです。つまり、オートバイが走行する場合には、走行路面の凸凹に適切に対応して、タイヤが路面から離れないようしたり、ライダーの操作(加速や減速、ターンなど)に備えておくために、“ リアサスペンション ”を 約“1/3 沈み込ませておく”のが基本なのです。



5.『 リア サスペンションの動き Rear suspension movement

ここで、“ リアサスペンション ”が 約1/3 沈み込んだ状態 とはどんな状態か? を理解するために、リアサスペンションが動いた場合の車体の動きを、下の図で説明します。

GRA、リアサスペンション その可動範囲

上の図は、車体を宙に浮かして リアタイヤも宙に浮かした状態で、リアサスペンションだけを動かした様子で、一般的に、サスペンションが伸びきった時にはタイヤが一番下まで下がり、サスペンションが縮みきった時にはタイヤが一番上まで移動します。 この時、リアタイヤ(ホイール)中心部が移動する量を 「ホイールストローク」または「ホイールトラベル量」と呼んでいます。

今度は、同じくリアサスペンションを動かした様子を、リアタイヤを地面に接地させた状態のままで描いたのが下の図です。

GRA、リアサスペンション その可動範囲

この図では、リアタイヤを地面に接地させたままリアサスペンションを動かした場合に、シートやリアカウルなどの車体が上下に動いている様子を描いたものです。
前の図と同じ様に、車体が一番下に下がっている 位置 を「リアサスペンションが縮みきっている位置」または「フルボトム 位置」と言い、逆にタイヤ(ホイール)と車体が一番離れた位置を「リアサスペンションが伸びきった位置」または 「0 G 位置」(ゼロジー )と言います。



6.『 リア サスペンションの“1/3 ”とは 』 "1/3" of suspension

リアサスペンションが作動した場合、タイヤ(ホイール)または車体がどんな動き方をするかがわかってきたところで、“リアサスペンションを 1/3 沈ませる”という事について考えてみましょう。

≪ Point : ストローク(可動範囲)の 1/3 ≫ 1/3 of the stroke

リアサスペンションの“1/3”の位置を知るためには、先ずは リアサスペンションの可動範囲、つまり 「フルボトム時」の位置と 「0 G時」の位置との距離を正確に知る必要があります。
その可動範囲を正しく知ると、“1/3”の位置を求める事ができるのです。

GRA、リアサスペンション プリロード調整、基本イメージ


上の図は、ライダーが乗車した時(1 G'時)の図に、「フルボトム時」と「0 G時」の図を重ねて描き込んでいて、乗車した時に“1/3”沈み込んだイメージになっています。
この図で、“1/3” 沈んだ状態は理解しやすいと思いますが、どうでしょうか。


≪ Point : 測定の注意点 2つ ≫ Two points to note when measuring

では、実際に可動範囲の測定に移る前に、注意点を2つ書き留めます。
一つは、「測定する箇所」についてです。
測定する箇所は、リアサスペンションが作動した時に位置が動く箇所であればどこでもかまいません。あなたにとって一番測定しやすい箇所で「可動範囲」の測定をしましょう。
そして、より正確な測定をしたい方には、“リアホイール中心部と その上部の車体との距離”の測定がお勧めです。

二つ目は、「可動範囲の再現」についてです。
測定の際には、“フルボトム時”の状態 と“ 0 G時”の状態、それぞれの状態を再現して測定をする必要があります。
リアサスペンションを 最も縮めた状態と最も伸ばした状態の再現が必要ですから、オートバイの大きさや測定作業の慣れによって異なりますが、測定作業の補助をする人を複数名手配される事をお勧めします。(作業の様子は、次ページの画像で確認ください)
また、それとは別に、測定の正確さは多少劣りますが、一人だけでの測定方法を別ページで案内しますので、一人で測定をする方は参考にしてください。


< 解説文章と画像 :小林 裕之
 < texts and images : Hiroyuki Kobayashi >
 




次ページで『 車高の測定方法 』を解説します

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