では、リア サスペンションの“プリ ロード調整”は、リアサスペンションの働きを制御している装置「リア サスペンション ユニット」を調整する事で行ないます。
<注意!> 一部では 「ショック」または 「ショックアブソーバー」と呼んでいる例も
ありますが、「サスペンション ユニット」 とするのが 適切で正確な名称
になります
この「サスペンション ユニット」は、オートバイにより取り付けられいる場所は様々ですが、多くの場合にはリアタイヤ(ホイール)の横、またはその前方にあります。
下の画像では、リアタイヤ(ホイール)前方に、長さ 30 p程、円筒形の筒にらせん状のスプリングが巻きついているのが 「サスペンション ユニット」です。
上図の サスペンション ユニット の場合、どの部分を調整すると、プリロード調整ができるかと言えば、下の画像の 「プリロード アジャスター リング」と呼ばれる部分で、調整用の専用工具を使って調整は行ないます。
※ この 「プリロード アジャスター リング」での、“プリロード調整”の方法は、
メーカーの取扱い説明書を参照してください。
※ “プリロード調整”の方法は、サスペンション ユニット によって異なりますが、
代表的な形式の プリロード アジャスターの調整について、以下の項で可能な限り
説明をしますから、参考にしてください。
では、オートバイによって異なる サスペンション ユニット の形式と、そのユニットの プリロード調整部(プリロード アジャスター)を、下に掲載の画像で、幾つかの実車の例を画像で紹介します。
※ この プリロード アジャスターの形式は、調整形式によって 2種類あります。
一つは、調整可能な段数が決まっている「段数型」と、もう一つは 無段階で
プリロード量の調整が出来る「無段階型」です。
※ 上に掲載した 4つの画像の内、一番上が最も多い「段階型」で、残りの 三つ
が「無段階型」です。
※ このプリロード調整を行なう場合、殆どは専用工具(後で説明します)を使用
しますが、中には 専用工具が必要でない形式もあります。(上図 3番目の例 )
※ なお、サスペンション ユニット が リアタイヤ(ホイール)の横に付いている
車両の場合 (上図 2、3番目)、多くは 左右合わせて 2本のユニットがありま
すので、左右共に同じ プリロード調整 をする必要があります。
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