トラ君・闘病記 (妖怪のつぶやき より)
(その4)
『 9月9日、悪夢のような再発 !』
それは、イベントの前日、参加のための最終チェックの真っ最中の出来事だった。 気持ち良く走っていると、突然! まるで電源ブレーカーが落ちた時のように、ブツン!と全ての灯火類が消え、エンジンも止まってしまったのだ。 「 どうしよう、また再発してしまった! 」 が、トラブルや失敗の経験を積むほどに人は強く賢くなれるもの。 ガレージまでオートバイを戻さなくてはならないが、前回とは違って、帰路の途中にある 行きつけのガソリンスタンドまでオートバイを押して預け、そこから徒歩でガレージへ満充電済みのバッテリーを取りに行ったのだ。 そうやって、無事にガレージまで戻れたけど、“ 賢さ ”もその程度だった。
『 9月10日、連日発症の悪夢 』
カラスが考えるように、妖怪も考えた。 「 8月14日、最初に発症して、電池交換後に次に再発するまでの期間と走行距離は? 」 「 ん? 次は 100 q 程度は充分に走れるに違いない 」 「 念の為に、交換用のバッテリーを持参すれば大丈夫 !?」 しかし、現実は知恵と推測の足りなさが露呈することになった。 イベント当日の朝、会場へ向けて走り出して 10q も走らない内に止まったのだった。 病気の原因や“病状の進行”を一切考慮しなかった愚かさが最大の原因だった。 「 最初に直すべきはトラ君ではなく、僕の頭なのだ !!」 そこで、一念発起、捲土重来、基本から勉強して トラ君の精密検査に挑む事になった ! ( トラ君用、 メーカー作成サービスマニュアル より ) <つづく>