精密検査はどちらかと言えば嫌だ。
がん検診で 胃カメラを飲んだり、大腸に内視鏡を入れたりするのとよく似ている。
面倒な手間も嫌だけど、何よりも結果を聞くのが億劫なのと同じだ。
でも、仕方ない。このままでは、満充電バッテリーで 10 q しか走れず、午前中にバッテリーが無くなる携帯電話よりずっと役に立たない存在になってしまう。
初めて体験する症状を検査&修理するためにしっかりと勉強して、1. 充電電圧の確認、
2. ジェネレーター(発電機)側の抵抗値(導通)の確認、そして 3. レギュレーター &
レクチファイア (電圧制御&整流器)ユニットの確認 を行なえば良い事を理解した。

先ずは、バッテリーの +(プラス)と−(マイナス)の端子間の電圧を測りながら、エンジンの回転数を上げていく。
回転数の上昇に合わせて電圧も上昇し、一定の値(14.5 V付近)以上には上昇しない事が確認できれば良し !
「 ん? いくら回転数を上げても電圧は一定? いや徐々に下がっている? 」
これで、車体側の発電&充電系統に異常がある事が判ったので、レギュレーター&レクチファイア ユニット を 車体から取り外した。
そこで、そのユニットに繋がっていた発電機(ジェネレーター)への配線を使って、ジェネレーター内部の電気抵抗値をテスターで計測すると正常な値と出た。
さあ、残るは レギュレーター & レクチファイア ユニットの検査だ。

検査の結果は明らかだった。
12項目の検査内容の内、4項目で異常な結果が出たから、このユニット(臓器)は交換し
なくちゃあいけない。
それにしても不親切だ。
この“レギュレーター & レクチファイア ”ユニット単体での検査方法が示されていない。メーカー(トライアンフ社)発行の整備マニュアルに一切の記述が無いだけでなく、所有していた国産各車のマニュアルにも書いてないのだ。
ようやく、30年前に購入した車両(XJ400)のマニュアルに書いてあったので、こうして精密検査ができたから良かったけど ・・・・ 。
逆の見方をすれば、この 発電&充電 機構(回路)は 最近は殆ど進化していない事と、充電系統が不良になった場合には「 レギュレーター&レクチファイア ユニットを交換すべし 」という慣行が定着している事の証明だろう。
しかし、そんな即交換の慣行は 本来の意味での“修理”ではないし、オートバイを少なくない金額を払って購入して、それを自ら末永く労わり整備して愛する人達に対して、マニュアルに記載していないという行為は、明らかに怠慢と言えるし愛情を裏切る行為とも言えるだろう。
「 ああ、早く直して走らせてやりたい 〜〜! 」
<つづく>
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