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  GRA

いつまでも、楽しく、安全な、オートバイライフの
環境作りに必要な事を、4項目に分けて解説します

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阪神淡路大地震から 25年が経った今、ようやく当時を振り返り、あの日から、GRAが受けてきた“影響”の大きさを思い知らされています。
この期間に、積み重ねてきた経験と考えを活かし、大切だと信じる目標へ向けて、気持ちを新たに歩んでいきますので、これからも変わらぬ関心と支援をお願いします。


Now, 25 years after the Great Hanshin-Awaji Earthquake, I finally looked back on those days and realized the magnitude of the impact GRA had had since that day.
We will take a new step toward a goal that we believe is important by utilizing our experience and confidence that we have gained during this period, so we look forward to your continued interest and support for us.



  25 Years after the Great Earthquake




『 やっと、25年が経ち 』

1995年 1月17日、未明、神戸市中央区にあった GRA事務局は、阪神・淡路大地震の影響により全壊の被害を受けました。 と同時に生きていくために新たな努力を強いられた瞬間でした。

それから、25年が経ち、多くの方々にとっては「もう、25年経ったのか」という想いもあるかも知れませんが、私にとっては「やっと、25年か」という思いになっている事を白状します。
震災の恐さは、地震に襲われた瞬間にあるのではなく、その後の長い年数に亘り、人の心と身体を傷つけ続ける事だと思います。実際に、被災10年が経った、2005年 1月17日の未明でさえも、冷たく重い恐怖感に襲われて目覚めた程でしたから、こうして25年が経つまでは、話題にさえあまり出せませんでした。
  

   
私は、幸いな事に身体的な受傷は無く、扶養家族も無く、公的支援から一番遠い存在になる事もあって、一人だけで戦いの毎日が始まりました。 一番確保すべきは、食糧と仕事、次に住居環境の確保が続き、GRAの運営、そしてオートバイの事は二の次の重要度でした。
実際、あの日、夜が明けた頃を見計らい、瓦礫の下になっていたオートバイ(競技車両:ブロス)を掘り出し、曲がっていたディスクローターを交換修理し、隣近所の人々がお互いの無事を確認しあっている姿を横目に、当時の勤務先だった大阪・梅田へ向けて、車が一台も走っていない道路を走って破壊され尽くした街を抜けて行ったのです。

道なき道を探し、縫う様にして到着した大阪の被災は軽微で、職場環境に問題は無く、食糧・水も容易に確保できた事から、公共交通機関が復旧するまでの数か月間、オートバイでの通勤を続ける事になりました。同時に、前年から企画を進めていたイベント開催会場にも問題は無く、予定通りに GRAの活動を続ける事を決めたのです。


 
 
  

『 諦めたコト、得た体験と考え 』

そうやって 1995年が始まり、全国各地 6箇所を転戦して獲得ポイントを競うシリーズ戦(ジムカーナグランプリ)を含めて、全24イベントを予定通りに開催する事ができましましたが、それは変わらず GRAの活動に期待して支援もしてくださった方々のお蔭であり、同時に私自身の競技者として活動を諦めたコトとも関係があります。

震災以前の神戸の地は、山に海にと、オートバイを走らせる機会や喜びを与えてくれた稀有な存在でしたが、震災後は、港の護岸部の殆どが崩れ、市街地は復旧工事車両や通行規制が長く続き、路面は埃や砂に覆われ、オートバイを走らせて楽しむどころではなくなり、そんな環境が復旧する時期さえ全く見えない地区に変わってしまいました。
その為、被災しなかった関西地区でイベントを開催する時だけが、唯一、オートバイを楽しむ機会になったのですが、考慮の末に同じ神戸市内での移住を決めたので、結果として、競技者としての練習や大会遠征は一切諦める事になったのです。



しかし、諦めた事は GRAでのイベント開催活動に力を注ぐ事に繋がり、新イベントの企画や開催数が年々増えていき、1999年には年間全46イベントも開催するに至った大きな原動力にもなったと確信しています。そして、イベント開催などの活動を一気に拡充させて、事務局活動を積極的に支援してくれるメンバーにも恵まれる様になった頃、数を増していたイベント参加者との意識ギャップの開きの大きさが課題として眼に映るようになり、それが予想をしていなかった新たな知見と活動方針のヒントを与えてくれたのです。

それが、「イベントは、ライダーは簡単に増やせるが、人は簡単に増やせない」でした。


  

『 社会人ライダーの大切さ 』

何故、そういう考え方に至ったのか? そこに被災した体験がどの程度影響していたのか? は分かりません。なにしろ、あの日以降、後を振り返らず無我夢中で生きていた頃でしたから。

しかし、イベント開催を数多く重ねても、オートバイで楽しむのが上手になる人が増えるだけで、オートバイ環境を良くする事に尽力する人は決して増えず、他者よりも速いタイムを出す事に熱中する人は増えても、自身より技術的に劣っていると思う者への偏った優越感と無関心が溢れる環境を生み出すなど、イベント開催者
の開催意図を理解しようとせず、逆にイベント開催者に負担とリスクを増やす“子供ライダー”は確実に増えると実感し確信したのです。

自身と他者との関係性で成り立つのが社会ですから、自身の利益や目的の為だけに社会の存在を利用する事は、社会全体、つまり他者への負担を強いる事です。
本来ならば、自身に一定以上の能力と機会がある者は、それを必要とする他者や社会に対して支援を積極的に行なうのは当然の行為であり、社会全体が良くなる事を願うならば義務とも言えます。

オートバイやライダーが、道路という公共交通機関を利用する存在として認識されている限り、例え閉ざされたエリア内で走行する場合や限られたメンバー同士であっても、社会の中での認知度や評価も踏まえて、より良い社会環境を育む自覚と実践的行動が行なえる“ 社会人ライダー ”が増える事は大切です。

  
GRAは、より良いオートバイライフ環境の育成の為に、可能な限り蓄えてきた知識や知見を、広く多くの方々へこれからも提供をし続けて、自身と社会との関係性の中で、より良いオートバイライフ環境の育成を支援していきます。
どうぞ、この GRAの活動に関心のある方には、この活動に対して、様々な形でご支援を頂戴したいと願っております。 また、そんな方々が一人ひとり、例えば GRAのように、独立して社会的な活動を始められる事も夢見ております。

一緒に“ 社会人ライダー ”を増やしていきましょう。


                       NPO法人 GRA 代表理事  小林 裕之 

  




  

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