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いつまでも、楽しく、安全な、オートバイライフの
環境作りに必要な事を、4項目に分けて解説します

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 オートバイが描くラインは ?

The line drawn by motorcycle


ずっと、悩んできた事があります。
それは、「 オートバイが描くライン 」の名称です。

空を飛ぶ飛翔体であれば、ニュートン力学に始まり弾動力学や飛行力学によって、飛ぶライン(飛行&弾道曲線)が計算で求められその正式な名称もあります。
しかし、同じ運動力学によって走行ラインが決まるオートバイの場合には、はっきりとした名称を見聞きした事がないのです。

オートバイこそ、運動力学を基本にしたライディングが大切なのに ・・、
困った事です。


オートバイが描く走行ラインについて、真剣に考えてみました



『 ライディング本は多くあるけれど/ Nobody minds the line

ライディング、つまりオートバイの乗り方を解説している本はたくさんあるけれど、 運動力学的にオートバイの基本を正しく解説している本はとても少ないのが気になって いるのです。

本来ならは、オートバイを物理法則によって支配された運動物体として捉えて、そこから 正しいライディング理論を解説するべきなのに、そういう本は少ないうえに。著者自身も十分に咀嚼できていないので表現が難しく、初心者でも理解が可能な本は見た事がありません。

そういう状況だから、一般の教習所や全国的に有名なライディングスクールのインストラクターの人達が、正しい運動力学を理解した指導が出来ないのも仕方無いでしょう。





『 形から入る日本人 』   / Japanese minds only form

日本人の特性でしょうか、合理的で本質的な理解よりも、見かけ(見た目)を重視した 理解を好むように思います。
例えば、日本古来の武術や競技では“成績”より“礼”という形を重んじ、中・高校では制服や髪型などの形で人格を判断され、就職活動ではスーツから靴、バッグ、髪型まで形がルールであるかのように扱われ、それを誰も不思議とは思わないのです。

だから、殆どのライディング講習本や講習イベントでは、ライダーの姿勢や視線、ブレーキやクラッチの操作など、外から見て判断できる形にこだわった内容に偏り、それを誰も不思議とは思わないのです。
しかし、オートバイのライディングは“形”で操作するものでも、“形”だけで判断できるものでもありません。

人間よりも重く、人間よりもはるかに力が強く、人間には出来ない高い運動能力を持つ オートバイを正しくライディングするためには、“形”の習得ではなく、オートバイの特性(物理的な運動特性)を正しく理解する事が一番大切なのです。

( 閑話休題 )・・・ 講習本や講習会の事は別の機会で書きましょう。






『 オートバイが描くラインは ? 』/ The line drawn by motorcycle

長い競技生活とそれ以上に長い講習活動の中で学んだ事は、「 オートバイが走りたいように走らせるのが一番良い! 」という事です。
つまり、重くて大きな力を出せるオートバイを、人間の左右足裏の面積より少ないタイヤ接地面を利用して安全に走らせるためには、(物理学的に)オートバイがどんな動きをするのが基本なのかを理解する事が欠かせないのです。

その中でも、一定の角度でオートバイをバンクさせたまま、減速したり加速させたた場合に、オートバイはどんな(走行)ラインを描くのかを理解する事はとても大切です。

そこで、経験から学習してきたその“ライン”によく似ている、社会的に広く利用されている“物理学的曲線”を探してみると、次の 三つの候補“ライン”があったのです。


1. 高速道路等の設計に取り入れられている『 クロソイド曲線 』/Clothoid line




2. 自然界の定理の一つとも言われる『 フィボナッチ曲線 』 / Fibonacci line




3. あらゆる機械設計で多用される『 インボリュート曲線 』/ Involute line








『 クロソイド“的”ラインと呼びます 』/ We called it clothoid like line

走行するオートバイが描く自然なラインは、どの曲線でしょうか?
どうも、上記の三つの中で、ぴったりと当てはまるのは無いように思えます。

そこで、実際に経験で身につけた“走行ライン”のイメージ画を描いてみました。





見た目が一番似ているのは1番の「クロソイド曲線」ですが、「基数」か「定数」の設定の違いが原因なのか、回転半径が小さくなっていく領域で大きな違いがあるように思えます。

そこで、オートバイの走行ラインは【クロソイド的ライン】と呼ぶ事にします。

なぜ、オートバイは【クロソイド的ライン】を描くのか、説明図と映像を使った具体的な解説を 『サークル理論』の 3ページ以降で行ないます。また、実際の走行実習を交えながらの講習は、開催するイベント 『 GRAのライディング講習 』で行ない、希望者には 『 GRAの自由練習会 』でも講習を行ないます。

どうぞ、ライディングの神髄の理解を深めたい人や、もっとオートバイの性格を理解して安全なオートバイライフを続けたい人は、これからもご期待ください。

<追伸>
  ・・ どなたか、正しい名称が書いてある「 本 」があれば、ぜひ教えてください。



                       < 解説文章と画像 :小林 裕之
                          < Texts and Images : Hiroyuki Kobayashi >





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