彼 :「 小林さん! ハンドルは何センチアップしていますか ? 」
僕 :「 ハンドルはノーマル位置のままだよ 」
「 あの車両は、フロント荷重のバランス変えたらダメよ 」
彼 :「 プラグコードは、何を入れてますか? 」
僕 :「 電装系の基本は導通の確認・確保が基本 」
「 プラグコードは問題無ければそのままで、電装品の各端子部に 接点復活剤を塗布して
導通の確保をして、敢えてするならばアー シング用のケーブルを取り付けて、アース
(接地)確保するだけで十分だよ 」
彼 :「 フロントフォークは、何ミリつき出していますか? 」
僕 :「 フロントの設定は、乗車時の車高を最適値に合わせる事が肝心 だよ 」
「 最適な車高値を求める前から、つき出しだけを考えるのはダメよ 」
彼 :「 フロントブレーキのキャリパーを、○○車のに変更しますが ・・ 」
僕 :「 ノーマルのオーバーホールで十分だよ 」
「 微妙なタッチに応える仕様にするならば、レバーからピストンに至る まで、接触面の研磨
や減摩処理、ゴムやフリュードの更新に気を 配るべきだよ 」
・・ と、 ここまで言っても彼は 電話の向こう側。
果たして、こちらの意図を正しく受け留めてく
れているかが全く分からない。
どうも、僕が“ノーマル” で乗っているという
言葉が信じられないようだ。
しかし、“ノーマル” と言っても、新車で販売
されている状態の事ではない。
車両を設計して実際に試作とテスト走行を繰り
返して決定された仕様、車両そのものの“魂”
が籠っている状態が“ノーマル”(基本/原型)
であり、それが基本なのだ。
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