私達は、4つの要素の中で『心』の育成こそが社会的にも最も対応が遅れている事であると考え、特に『心』の育成には重点を置いて取り組んでいます。そして、社会からのオートバイやライダーに対しての評価を改善させ、社会的に低い認知度を高める役割を担うものこそ、『心』の育成だと考えております。
確かに、ライダーとしての『心』の育成を掲げて活動している団体は殆ど無いのが現状ですが、個々人の努力や研鑽によって『心』を育成されているライダーは決して少なくありません。しかし、私達は『心』の育成をする責任はライダー個人の責任とは考えず、ライダー全員が協力して対処すべき責任だと考えている点に大きな特徴があります。
つまり、個々のライダーが社会的な評価を下げない行動をとるだけではなく、他のライダーの行為の一つひとつに対しても適確なチェックを欠かさず行なう事や、評価を下げ環境を破壊する行為を行なうライダー達に対しては自覚や反省を促す事ができる存在となる事を、ライダーとしての責任と捉え、積極的に取り組む事こそが最も求められている事だと考えております。
この『心』の育成に対して目を背けずに取り組んだ時にこそ、ライディング技術を高めていく楽しみや、オートバイの整備やセッティングを通じて得る事の出来る“一体感”の喜びを、より多くの人と一緒になっていつまでも味あう世界が広がっていく事でしょうし、真の意味での“安全運転”の実現につながると考えております。
私達・GRAの活動は、他に例が少ない活動ですが、この目標や考えを理解の上で活動に参加される人が一人でも増える事を願っております。
NPO法人GRA 代表理事 小林 裕之
We started our activities with the aim of enjoying motorcycle competitions, so it was relatively easy to convey high-level driving and maintenance and setting skills.
However, as we learned that the most important thing in continuing this activity is heart development, we are also focusing on educational activities that encourage the development of the mind.
NPO GRA Representative Hiroyuki Kobayashi
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