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( 2000年11月 発表資料 )


2001年 GRA活動計画要旨

“ 第1期・脱皮計画”

今年で GRAを発足させてから10年目となりました。
その間、多くの方々の参加と協力があり、いろいろな活動をして、一緒に様々な事を共に体験
し、共に多くの事を学んできました。
そして、数多くのイベント開催や全国を視野に入れた活動、多彩な内容のイベントの開催と、
その開催数の多さなどで、日本のジムカ−ナ界に対して大きな影響を与え続けてきました。
しかし、今、新しい形に生まれ変わるべき時期になりましたので、ここに“脱皮計画”についてお知らせ致します。

 

“脱皮計画”は、GRA活動の目標に対して、
より効果的に力を出せる体質に変化させ、
新しい時代の流れも合わせた体制に変える計画です。
急なお知らせとなり、大変に申し訳ありませんが、
皆さんにも“脱皮計画”の意図をご理解戴けると幸いです。



なお、“脱皮計画”に伴い、2000年12月以降から短期的にレッスンや練習会等の一般イベントは開催を中止し、GRAニュ−スの短期的な配信中止、そして、「裏方スタッフ」は刷新のための解散を行ないます。

何卒よろしく御了承下さい。

あなたも一緒に
“脱皮計画”に加わりませんか?

 

GRA代表 小林 裕之

 

 

※ ジムカ−ナグランプリは、予定通り2001年度も『沖縄GP』からシリ−ズ戦を始めます。
※ 2000年11月予定までのイベントは、予定通りに開催します。




 

 

今までの実績
GRAは、ジムカ−ナを広めるために設立した、日本で初めての非営利・非会員制のジムカ−ナ団体です。
お蔭様で、発足当初より参加と運営に協力戴ける方々に恵まれ続け、順調に活動を伸ばしてきました。
その間に企画したイベントも、国内初の“ジムカ−ナレッスン”の開催に始まり、“初心者用ジムカ−ナレッスン”、“女性専門レッスン”、“セッティング講座”など、それ以前には無かった全く新しい企画を生み出してきましたし、更には、全国を転戦するシリ−ズ戦・“ジムカ−ナグランプリ”や、お祭り気分で楽しめる“ジムカ−ナパ−ティ”などの斬新な企画運営も成功させました。
運営のシステムについても、“全員スタッフ全員参加”での運営方法の確立や、参加者の速さを指数付けする“タイム指数”の運用など、現在までに生み出してきた運営システムや用語の多くは広く普及しております。そして広報活動においても、二輪雑誌などマスコミへの広報活動も積極的に行ない、主要誌で初のジムカ−ナ記事の掲載を次から次に実現させるなど、ジムカ−ナの紹介や言葉の普及にも多大な影響を与えてきました。
このように、GRAは、年間40回以上のイベント企画やその運営の質の高さを誇るだけでなく、日本の全国各地でジムカ−ナの振興とライダ−の育成に力を注ぎ、ジムカ−ナ文化の創造と“草ジムカ−ナ”の普及に大きく貢献してきました。そして、現在でも、ジムカ−ナ愛好者だけではなく、関連する各方面の法人や団体からも、更なる活動の発展を期待されています。
 


これからの“夢”
全国に“草ジムカ−ナ”を普及させ発展させていきます。 この“草ジムカ−ナ”とは、社会的なマナ−とモラルを備えた人達が、自らの能力と責任で企画・運営を行なうジムカ−ナの事で、誰でも気軽に始められるスポ−ツとして発展させて、“草ジムカ−ナ”を通じて社会を変えていくという“夢”があります。
というのも、現代はオ−トバイに対する偏見がまだ強く残る社会です。だからこそ、ナンバ−付きの普通のオ−トバイを使うモ−タ−スポ−ツであるジムカ−ナを通して、オ−トバイの楽しさや素晴らしさと健全性を強くアピ−ルすれば、オ−トバイの社会的な認知度を高められると信じているからです。それに、このアピ−ル活動を抜きにしていては、社会からの認識も低いままで、決してジムカ−ナ界の発展はないのです。
この“夢”に向かって活動していく事こそ、GRAが最も大切にしてきた事ですし、今後の変わらない活動目標の基本です。
 


2001年以降の活動目標
2001年度からは、前記の“夢”に向かい効率良く活動を進めて、今まで以上に“草ジムカ−ナ”を社会に浸透させていく為に、活動内容を変化 =“脱皮”させていきます。その主な活動目標は下記の通りです。
  1. ジムカ−ナグランプリ・シリ−ズを更に充実させる
    ジムカ−ナグランプリの企画運営レベルを向上させ、新規の開催シリ−ズ戦も企画し、全国に“草ジムカ−ナ”を普及させると共に、主催者を育て、GRAの広報活動のシンボルとしても発展させます。
  2. 広報活動体制を更に充実させる
    インタ−ネット上のホ−ムペ−ジを更に充実した内容に全面改訂して、全国の誰もが“草ジムカ−ナ”を気軽に楽しんだり開催できるように、“草ジムカ−ナ”についての情報環境を整えます。そして、従来から行なっているマスコミ(二輪雑誌等)を通じた広報活動とは別に、ラジオやTVなどの電波媒体を使って広報活動にも取り組みます。
  3. ネットワ−クを発展させる
    全国各地のジムカ−ナグランプリ主催者の方々や、GRA活動を支援して戴いている方々を結ぶ場を作り、情報交換や意見交換を通してこれからの活動を活性化させていきます。また、ジ ムカ−ナグランプリを新規の地域で開催したり、“出張レッスン”、“出張セッティング講座”などを企画・開催して、全国の“草ジムカ−ナ”活動に情熱を持つ人達との連携を深めます。
  4. 事務局の運営能力を向上させる
    GRA活動の基礎となる事務局は、「裏方スタッフ」によって運営が支えられています。「裏方スタッフ」は、関西地区だけでなく全国各地にもおり、業務を分担してこなしています。けれども、事務局の業務量はイベント当日の作業量よりはるかに多く、現在では事務局の運営能力は限界を超えています。(業務量については後述)これを改善するために、「裏方スタッフ」を再構成して事務局能力を高めます


 

 

 

誇りと悩み
GRA発足以来、ジムカ−ナ愛好者数は飛躍的に増え、運転技術も過去とは比較できない程に向上しています。そのうえ、GRAイベントの参加者はマナ−が良いだけではなく、イベント当日の運営能力も高いレベルを備えており、この事は私達が大きく誇りにできる事です。
私は、仮に抽選で参加者の中から10名ほど選び、その人達をイベント運営専任のスタッフに任命したとしても、参加者100名程度の大会イベントを無難に運営する事ができるレベルにあると思っています。
しかし、大変に残念に感じている事が3つほどあります。
1つ目は、大半の参加者はジムカ−ナ界を育てる事に積極的でない事です。
例え、マナ−が良くて運営スタッフもきちんとこなしていても、うまく走る事や速く走る事だけに興味を持ち、自分自身の楽しみや知り合いとの付き合いに関心を払う人達ばかりでは、単に走る事が好きな“走り屋集団”としか見られないのです。ジムカ−ナ界を一緒に育て、より多くの人達に正しく認識してもらい、後に続くジムカ−ナ仲間へその意思を引き継ぐ事に情熱を傾けなければ、決して誇りの持てるスポ−ツにもならず、より良い未来が無い刹那的な世界で終わってしまう事に、もっと多く人が気付かなければなりません。
2つ目は、事務局業務に対しての認識の薄さです。
事務局の運営はGRA活動に共鳴する少数の「裏方スタッフ」によって支えられています。当然ながら一切無報酬の行為であり、各自の自由時間を作業に費やしているのですが、本来、“全員スタッフ全員参加”のGRA精神でいえば、「裏方スタッフ」として参加が不可能であっても、事務局の業務や「裏方スタッフ」にもっと関心を持つべきです。そうでないと、イベント当日のスタッフ職に簡単なものを求め、担当したスタッフ職を無難にこなすだけで、参加責任を果たしていると思う人ばかりなってしまいます。それでは、イベントには参加できないのに事務局業務は精力的にこなしている「裏方スタッフ」と参加者との間で、GRA活動に対する意識のギャップが深まり、そういうアンバランスな状態では運営を更に充実させる事はできません。
3つ目は、事務局の作業量が運営能力を超えている事です。 ちなみに、イベント当日以外に行なっている事務局の作業量は、年間で延べ4500〜5000時間もあり、私・小林の担当している作業量は年間約1500時間です。これは、現状の「裏方スタッフ」体制では既に限界に来ている数字です。今後の展開を考えると最初に対処すべき問題点です。
 


一般イベントの予定
目標に向ってGRAの事務局能力を集中させ、一日でも早く新しい活動体制へ“脱皮”する事に全力を注ぎます。 そのために、短期的にレッスンや走行練習会などの一般イベントを2000年12月度予定分から全て中止とし、“GRAニュ−ス”(ハガキ案内)の配信も中止します。12月度のイベントに参加予定していた方には、大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんが、“脱皮計画”の処置としてよろしくご了承下さい。 なお、2001年度の一般イベントは、この“脱皮計画”が順調に進み次第、順次企画・開催する予定です。
 

 

 

 

あなたは何をする?
“草ジムカ−ナ”を全国的に発展させる為や、オ−トバイの社会的認知度を高める為とはいえ、あなたは一人のジムカ−ナライダ−として、走る場所が少なくなってしまうショックがあるでしょう。または、ジムカ−ナ仲間に会えなくなる寂しさも感じる事でしょう。そして、他の人へ走り方のアドバイスをする喜びやイベント運営の楽しさを覚え、これからも積極的に参加しようとしていた人達にとっては、言いようの無い虚無感に包まれる事でしょう。 しかし、GRAにはジムカ−ナ界の発展の為に果さなくてはならない責任と“夢”があり、その責任を果し“夢”を叶えるために、今が活動体制を“脱皮”させる時になっている事を忘れないで下さい。
さて、これからあなたは何をしますか? きっと、いろいろなパタ−ンがあるでしょう。
  1. 気軽に参加できる一般イベントが再開されたら、またその時に参加したい。
  2. GRA活動の内容についてもっと詳しく知りたいし、今後も情報提供を受けたい。
  3. 活動主旨に共感したので、可能ならば「裏方スタッフ」としても参加してみたい。
当然、どのようなパタ−ンであっても、一般イベントを再開した際には参加を歓迎します。その時には、一緒になってイベントを盛り上げて楽しみましょう。
ただし、「裏方スタッフ」として積極的に参加される方が増えれば、事務局能力も向上し、“脱皮計画”も順調に進み、早く一般イベントは再開できる事でしょう。あなたの参加を歓迎します。 なお、現状の「裏方スタッフ」体制は、残念ながら機能的でない面もありますので、一度リセットして総てを一から体制を整えます。
勝手ながら、現在の「裏方スタッフ」の方々は一旦解散とさせていただき、改めて「裏方スタッフ」として参加をされる方を募集します。興味ある方や参加希望の方は、事務局宛にご連絡下さい。

 

 

活動の足跡
1991年
1月
GRA発足 代表者1人で発足
 
ジムカ−ナレッスン開始 国内で初のジムカ−ナ専用レッスン
 
7月
ジムカ−ナパ−ティ開始 全員スタッフ全員参加制を採用
1993年
3月
車輛レギュレ−ション制定 国内で初の車輛レギュレ−ションを採用
 
4月
タイム指数採用開始 速さを示す指数の運用開始
1995年
4月
ジムカ−ナグランプリ開始 全国各地を転戦するシリ−ズ戦を開始
1998年
3月
沖縄GP開催開始 ジムカ−ナGPの開幕戦として沖縄で開催
1999年
6月
北海道GP開催開始  
 
関東GP開催開始  
2000年
12月
“脱皮”計画始動  




  
  

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