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( 2001年6月 発表資料 )

2001年 GRA活動計画要旨

“ 第1期・脱皮計画 ”書類 その6
『 ただいま、脱皮中!


はじめに

昔々・・ といってもほんの10年前、オートバイのジムカーナはその存在さえ知られていないとてもマイナーなモータースポーツでした。が、今ではライダーの間では知られる位になり、全国各地では以前の10倍以上のジムカーナイベントが開かれる程に盛んになっています。
そしてGRAでは、ジムカーナイベントを開催している団体の中でも、他には例がない程に変わった活動目標を掲げてきました。

ジムカーナを通じて、オートバイの社会的認知度を高める

ジムカーナこそオートバイの存在価値を高めるスポーツだと信じ、その目標に向かって会設立後10年以上精一杯の活動をしてきました。
そうした長年の活動の積み重ねにより、ジムカーナをする事が好きな人はたくさん増えましたし、ライダー達の間ではジムカーナという言葉は定着したといえます。しかし、他のライダーや友人・家族などに、ジムカーナの良さをきちんと説明したり、ジムカーナの世界をもっと良くしていこうと自分自身で考え行動する人は増やす事はできませんでした。
むしろ、ジムカーナを理解しない人達の偏見は強くなっているとさえ言えます。
そのため、「参加している全員がGRAの活動目標を理解し、一緒にイベントを楽しみながら運営していく人を育成する改革」を決意しました。それが昨年12月から始めた『脱皮計画』です。
ここに、『脱皮計画』の経過報告と知られざる事務局の実情、そして今後の見通しを案内しますので、これからも『脱皮計画』への支援をよろしくお願いします。
また、来る7月1日開催のミーティングへの参加も期待しています。

 

※ GRA“脱皮”ミ−ティング
  会  場 : 大阪スポ−ツ会館 (大阪市西区靭本町2丁目/うつぼ公園内)
(地下鉄四つ橋線本町駅下車 北側300m)
TEL : 06-6441-0975
  開催時間: 7月 1日 午前10時より午後4時まで
  参 加 費 : 1000円(あるいは 会場費を頭割り)

 


 

 

事務局の隠れた実情

「いつ掛けても、おらへんけど、どないなってんねん!!」
全国を股にかけて豊富なイベント運営をこなしているGRA事務局ですが、その名前から専任スタッフのいる事務所を想像されがちで、留守電に怒りのメッセージが残っていた事もありました。
しかし、事務局とはいっても私・小林が借りている住居なのです。そして、帰宅するのは早くても夜10時半以降ですから、それまでは電話に出られないのです。ごめんなさい!





実態は零細個人商店だ!

では、事務局としての活動はどうしているのか? 参加申し込みの処理や受理証の発行、借りている会場との連絡、マスコミ各社への連絡や報告はいつやっているのか?
帰宅してから深夜に処理している! ・・が、正解なのでしょうか?
と・とんでもありません!朝の8時には出勤する普通のサラリーマンには無理な相談です。
実は、私・小林が勤務している会社で、勤務時間外に処理をしているのです。
当然(?)ですが、参加者の各種データや様々な文書データなどの会にとって大切なデータは、勤務先のコンピューターの中の一部を間借りしているのです。勤務先が大阪の梅田に近くビジネス街の外れにある事や、事務器材がそろっている事もあって、正規の事務局(神戸市内)よりもずうっと効率良く作業が進められるのです。
しかも、交通の環境も良く、事務作業などを手伝いに来る人達が集まりやすい場所なので、特に大量の郵便物を発送する場合には大変に助かっているのです。
因みに、これらの事務局業務に費やしている時間は、小林が平日4〜7時間/日、月曜日と金曜日の作業日に来る人達(人数は3〜6名)で2〜3時間/日、他に自宅で作業に加わっている人達全員を含め、1週間あたり80〜90時間・人になっています。
一見、随分うまくやっている(?)ように思えるかも知れませんが、業務の大半を担当する小林の勤務環境が変わってしまうと、会の活動に大きな支障が出ることは明らかです。
では、小林以外にも業務をこなしている方が10名程いますが、その人達への業務委譲を進めてみては? という声もあります。しかし、今でも彼らは自分の時間をつぶして業務をこなし、一切の報酬も無く交通費や通信費さえ個人で負担しているのですから、これ以上彼らにだけ負担をかけられないのです。
もう、お分かりになったと思いますが、GRAは、小林と小林の勤務先環境、そして一部の人達の限られた活動に頼った 超零細・個人商店 なのです。

 

 

 

零細商店が見る“夢”

そんな零細個人商店・GRAは、決してお金を儲けるための活動はしていません。まして、走る場所や機会を提供するために様々な活動をしているのでもありません。
その上、参加者を一切お客様扱いなどせず、初参加者であっても様々な業務を分担させ、大幅な改造車は入場さえ断るという、まさに!「体育会系・ワンマン社長的活動」&「来る人拒まず、去る人追わず」という強気(?)の運営をしています。きっと、こんな運営をしている団体は珍しいことでしょう。
では、利益も出ないのに、なぜこんな“強気”の運営をしているのでしょうか・・?
それは、大きな“ 夢 ”があるからです。
その“ 夢 ”とは、活動目標の「ジムカーナを通じて オートバイの社会的認知度を高める」という事です。 もっと簡単に言うと、家族や友人、同僚などから「ジムカーナをやっている人には、良識のある大人の人が多いね!」とか「オートバイは野蛮で危険だと思っていたけど、ジムカーナで少し見直したよ!」と言われるようになる事が“ 夢 ”であり 目標なのです。

 



現実は

「ジムカーナをやっている人達には協力できません!」
「ジムカーナをやっている人は、ちょっと評判良くないから、来てほしくないな〜」
「オートバイねえ〜、オートバイは騒音が出るし危ないからねえ〜」 ・ ・ ・ ・
警察に協力を求めればはっきりと断られ、安全運転講習会での評判は悪く、会場をお借りしようとお願いをすれば・お断りの決まり文句 ・ ・ ・ ・
実は、今 私達が置かれている現状はこんなものなのです。私達を取り巻く社会は、ジムカーナやオートバイに対して、決して良い印象を持っていません。
そして、とても残念な事ですが、これらの評判を作り上げてしまったのは、私達を始めとするジムカーナをやってきた人達なのです。
ジムカーナで速くなる事や楽しむ事ばかりに熱中し、他の参加者との挨拶やふれあいも積極的には行なわず、運営業務を担当する人への注文や文句は言っても力を貸そうともせず、一人一人が自分自身を取り巻く社会に対してジムカーナの良さをアピールする事もせず、自分達が社会からどう見られ評価されているかも気にしない・・そんな人達があまりにも多過ぎたから ・ ・ ・ 。

 




 

ジムカーナが持っている“ 力 ”

そんな現状からでも、ジムカーナは社会からの認知度を変える事ができます!
その根拠は二つです。
一つは、ジムカーナで走行する速度域が街乗りの速度域とほぼ同じなので、ジムカーナで技術レベルの確認や向上ができれば、かならず街中での安全走行に役立つ事。
もう一つは、普通の人が街乗りのオートバイのままで、特別な服装やライセンスさえ必要無く、住宅地域内にある身近な会場で気軽に参加できる事です。
つまり、交通安全に貢献できるうえに、ジムカーナの良さを社会へアピールするライダーを増やせる可能性が大変に大きいからです。
しかし、本来はもっと評価されるべきジムカーナの良さをアピールし、オートバイに対する誤解や偏見を避け、ジムカーナを取り巻く現状を変えていくためには、いくつかの条件があります。

  • 一般路上では安全運転に気を配り、他のライダーの見本となる
  • 新しい参加者を誘い、他の人達との挨拶やコミュニケーションを大切にする
  • 車輛は市販状態から大きく改造せず、特にマフラーなどの変更はしない
  • 運営に必要な業務は参加した全員で負担し合い、運営の責任も全員で負担する。
  • ジムカーナの良さを身の回りの人達に伝える。
  • モラル(良識)と広い見識、そして良き人間性を培う努力をする。
    そんなジムカーナづくりをする運動が、“草ジムカーナ”です。

 



“草ジムカーナ”って どんなの?

この“草ジムカーナ”とは、参加する一人一人が自分達のフィールド:遊び場を良くしていく事に責任を持つジムカーナの事です。
決まり事を守ったり会場を大切に使う事は当然です。当日の運営に関する業務の全てを参加した全員で分担しあい、困っている人がいれば助けあい、分からない事があれば教えあい、安全で楽しい一日になるように全員が力を出し、全員が精一杯の走りを残すのです。
「勝った・負けた/速い・遅い」ではなく、「参加した全員が協力しあった一体感と笑顔」を一番大切に考えるのが“草ジムカーナ”です。
そんな、“草ジムカーナ”なら、例えオートバイ初心者でも気軽に参加できます。
“草ジムカーナ”なら、参加者全員で協力して楽しい一日を運営できます。
そして“草ジムカーナ”だからこそ、社会からの理解も得やすく、開催会場の確保の面でも苦労は少なくすむでしょう。
つまり、“草ジムカーナ”ならば、全国に草の根運動の様に広まりやすく、やがてはオートバイの社会的な認知度を高める事につながるのです。

 




 

『脱皮計画』現在進行中!

昨年までのGRA活動では、本来目標にしていた“ 夢 ”の実現からずれてしまった部分が大きく目立ち始めたので、それを改革するための『脱皮計画』を昨年末から始めました。
昨年末から数回の“脱皮ミーティング”を重ね、“試験開催イベント”を催してきて、最近では“夢”に共鳴し“草ジムカーナ”運動へ積極的に参加してくれる方や、脱皮前を知らない新しい脱皮後の世代の参加者も順調に増えてきています。
きっと、毎回の全員ミーティングの導入や「スタッフくじ引き制」、「全員インストラクター制」、「タイマー制」採用などの効果もあって、意識の改革も一緒になって少しずつ進んでいるのでしょう。
これからも、少しずつ少しずつ改革を進め、確実に“夢”に向って歩んでいきます。

 


『脱皮計画』前線に異常あり!

ここで、皆さんにお知らせしなくてはならない事が二つあります。
その一つは、長年にわたって使用させていただいていた「日立ドライバーズスクール」ですが、会場側の諸事情により今年の8月一杯で閉鎖される事になりました。1993年以来9年間もの期間快く利用させて戴き、GRA活動を充実させる事ができた事は決して忘れてはなりません。日立ドライバーズスクールおよび桐谷校長先生には深く感謝しております。
さて、その関係もあって、今年後半以降の会場確保には会として総力をあげて努力しなくてはなりません。私達全員にとっての大きな課題です。
二つ目は、小林の勤務先の件ですが、会社の事情により現在の事務所を閉鎖する事になりました。
それに合わせて、私・小林も今年限りで現在の勤務先を退社する事となりました。
そして、私・小林自身の転職先も探さなくてはなりませんし、経済的な理由により神戸市にあるGRA事務局も年内には移転の予定です。
『脱皮計画』はGRA活動の本質を求めたものですから、今後も精一杯の努力は続けますが、環境の変化は会の運営に大きな影響を与える事は間違いありませんので、ここにみなさんんへご案内致します。

 


みんなへの お願い!

今回皆さんに「脱皮計画 その4」をお届けしたのは、GRAが求めている“ 夢 ”とそれを実現するための“草ジムカーナ”運動を理解していただく為です。
現在の実情や“夢”と“目標”、そしてこれからの予定などについて、少しでも多く理解していただいてからイベントに参加して欲しいのです。
なぜなら、GRAでは単に参加するだけの「お客様」でなく、一緒に“夢”を追いかける「仲間」を必要としているからです。
ぜひとも! 一緒に“夢”を追いかけ、情報や意見を交換しあい、仕事や責任を分け合える“草ジムカーナ”の輪を全国に広げていきましょう。

 


 

 

事務局スタッフを募集します

通常のイベントに参加する以上に、GRAの掲げる“夢”や“目標”を一緒になって追い求める “ 仲間 ”(事務局スタッフ)を募集しています。
年間を通じて可能な時間だけ得意な事で力を合わせてください。
事務局スタッフに登録しても、義務や強制は一切ありません。
参加経験年数やタイム指数、現住所などは一切問いません。
受けた役割を責任持って担当していただくだけで結構です。
もちろん、事務局スタッフに登録しても特別の報酬や処遇は一切ありませんし、事情によって事務局スタッフを辞めることになってもイベントへの参加は当然歓迎します。
興味や関心のある方はまず資料請求して下さい。参加経験や速さ、現在の住所などは一切関係無く登録・参加できます。

 


最後に

今後共に積極的な意見や企画の提案、業務などに関しての質問、事務局業務の奪取、事務 局スタッフへの登録などを待っています。

GRA 小林 裕之

 

※ 送付先アドレス等
〒654-0024 神戸市 灘区 楠丘町 6−9−9−201
  TEL
078−843−8444
  FAX
078−843−8444
  Mail アドレス
information@gra-npo.org
  HP URL
http://gra-npo.org/
     
【参考添付資料】 『脱皮計画』前・業務一覧
(2000年度レッスンに関する業務)





  
  

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