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  妖怪ガレージ日誌・11月 1日
 「フロント ストローク長の調整」
 Yokai Garage Diary,
 November 1, 


      トラ君と、もっと深い話をしたくても
      しようとすれば、急に無口になるトラ君

      さあ、少しは口を開く様に変わってくれるか?


『 前回の結果から 』

今回は、前回(10/27)、フロントフォークの固定ボルトの内、下ヨークのボルト締め付けトルクを、18 Nm にしていた所をメーカー指定の 20 Nm に変更して、その結果を検討して、フロントフォークオイル、6t だけ抜き取る事に。

フォークオイルを 6t 抜けば、ストローク量も バンプ側(縮み側)で 5o 近く増えて、その増加した 5o の分だけ、フロントブレーキのコントロールでライン自由度が高くなるのが期待できる。 そう、バンクさせてターンしている最中は、フロントブレーキを積極的に使って、ラインを内側へ内側へと曲げるのが好きなのだ。
でも、今は、ターン前半の中間以降、一定の所までフロントフォークを沈ませると、そこからブレーキコントロールしても、「 ウン 」とも「 スン 」とも言わない駄々っ子になっているから悩んでいるし、どうにかしようとしている所だ。



『 秘密の細工 』

ターン前半のの中間以降、フロントブレーキで走行ラインを内側へ内側へと追い込んでいく、ブレーキコントロールの自由度が高くなると期待できる。

倒立フォークでフロントフォークをバラさず、正確に 6t だけ抜くには、秘密の技があるけど(きっと、一般的ではない)、フロントサスペンションのセッティングには必須の作業だから、関心や興味のある人には参考になると思う。

相変わらず、カメラワークと集音には難があるけど、初めてみる処理や知識もある筈なので、是非、ご覧あれ。
  




『 すぐに試走、その結果は? 』


ガレージから誘い出し、夜の街、一般道を走り始めたその瞬間から感じた事。

  「 トラ君、お前、随分優しくなったなぁ 〜〜 」

昨日までは、もっとツンツンしている所があって、何か声を掛ける時には、ぶすっとされない様に、少し恐る恐る話しかけていたのに、急に人が変わって人当たりが良くなった。

  「 でも、もう少し付き合ってみなければ分からない 」
  「 フォーク内エア圧、さっきの処理で下がっている筈だし ・・・・ 」と、

暫く一緒に散歩して、もう少し深く話をしてみると、良くなった事に気付いた。
路面の細かな 凸凹 による跳ね返り感が随分と減り、まるで、タイヤのエア圧が 0.2 〜 0.3 Kgf/cm2 減った時の様だ。 ( 出かける時、前回と同じく、 2.3 Kgf/cm2 に調整済み )

そして、ターン時に ブレーキで追い込める領域が広がり、ブレーキコントロール幅が確実に広がって、随分と深い話まで付き合ってくれる様になっていたのだった。
前回は、ブレーキでもう少し深い話を! という所で ぶすっ となってたのと較べると、今回の処理は明らかに正解だ。

ただ、フォークオイルを 6cc 抜いた分だけ、1G'時(乗車時)のフロントの車高が下がったのを感じ、前後の車高バランスが崩れ、ターン開始時に フロント の反応が若干遅くなっている。

  「 フロントの車高、1o 程度、アップしなくては 」



『 ガレージに戻って 』

うきうき気分でガレージに戻り、直ぐに取りかかったのは、フロントの車高修正ではなく、フロントフォークオイルを 追加で 5cc 抜いたのだった。
気分が良くなったので、まるで中毒症患者の様に、また手をつけてしまったのだ。

抜けば抜いたで、直ぐにしたくなるのは試走だ。
すると、6cc 抜きの時以上に、路面にとても優しく接してくれる様になっている。

  「 まるで、別のタイヤを履いているみたいだ 」
  「 こんなに優しかったら、実質的なグリップ力、随分向上している筈だ 」

後は、フロントの車高を1〜2 mm アップして、昼間、適切なエリアでチェックして、次の ステップへと進まなくては。


『 データ 』

〇 6cc 抜き、試走直後の フロント 1G’車高は、 112.6 - 6 = 106.6 mm

〇 6+5cc抜き、試走直後の フロント 1G'車高は、111.0 - 6 = 105.0 mm

( タンク内残量は 2分、 倒立式の為、つき出し量 6 mm を差し引く )







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