車中心の生活をしながら、初めて乗ったオートバイはカブでした。
『 最初のオートバイはカブ 』 My first motorcycle is Honda Cub
それは 20歳の時、下宿生活を始めると同時に新聞配達のバイトも始めたので、必然的(?)に配達用のカブ50 を貸し与えられて、日常的に利用していたのです。
当時は、50cc の原付車両はヘルメットを被る規制も無く、ノーヘル姿のままで大学への通学用に使ったりして、アクセルはいつも全開につぐ全開で走り回っていた。 いつものコーナーを全開で入ってみた時、小さなギャップにグリップを失って、そのまま大学構内と道路を隔てていた生垣の中に突っ込みながら、大きな怪我もせず走り出したりの2年が過ぎ、下宿を移ったら、そこに初めて買う事になるバイクとの縁があったのです。
それが、ホンダMD50、郵便局専用カブでした。
『 郵政仕様 ホンダ MD50 』 Honda MD50 for post office 新しく移った下宿の大家さんが郵便局勤務の人で、払下げ車両を譲ってもらったのでした。
同じカブと云っても、郵便用ははるかに使い勝手の良い車両で、坂道用のパーキングブレーキがフロントブレーキレバー部に組み込まれていたり、フロントとリヤのキャリアが頑丈な造りと色々と違っていましたが、一番の違いはフロントサスペンションでした。
フロントサスペンションは、フロントタイヤと車体とを結んでいる装置で、一般的なホンダ・カブの場合には、簡素な構造のリーディングアーム方式になっているので、ブレーキを掛けるとフロント全体が背伸びする様に伸び上がるのが特徴です。
でも、MD50・郵便局専用車は、一般的なオートバイと同じ形式のテレスコピック形式、フロントフォーク全体が伸び縮みする形式で、ブレーキを掛けると車両前部が沈み込み、しっかりとブレーキを掛けられるのでした。
当時は、まだオートバイに興味が無かったものの、サスペンション形式の違いでブレーキ性能も違ってしまう事を勉強した一台でした。
画像は、神戸に引っ越してから 4年程経った頃のもので、最後に知り合いの中華料理店の店長にタダで引き取ってもらった頃は、ヘルメット装着規制が始まる前年でした。
・・・ 次回は、原付ではない、本格的なオートバイに乗った話です
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