今回の自由練習会は起死回生、すっかり自信回復、安堵を覚えた日になった !
実は、その前月・11月開催の『GRA講習』は自信喪失&崩壊、悪夢の様な日だったからだ。
若い頃(ずっと昔?)の様に、毎晩、週末ごとに練習する事は無くなり、最近はイベントの日にしか練習しなくなった老・妖怪の身。
その日は講習イベントだから、当然の様に受講はおろか練習走行も出来ず、タイムトライアルが初走行となったが、以前の様に余裕で思い通りには走れなかったから、深く落ち込んだ。
「 もう、思い通りに走れないのか・・・・」
◆ 12月11月に備えて ・・
でも、落ち込んでばかりではいられない。
12月のこのイベントに向けて、幾つか改善できる事を考えてみた。
1. 身体 ・・・ 今更 300歳も若くならないので、一週間前から睡眠時間を確保するようにした。
2. セッティング変更 ・・ 夏場以降、フロントタイヤの方向安定性確保の為、フロント車高を
少しずつ(1oずつ)変更して相応の効果も確認していたが、練習走行では良い感触でも
タイムトライアルでは操縦性(安定性と相反する要素)が思い通りになっていなかったので、
操縦性を高める為に フロント車高を 2015年後期の仕様へと 2o 下げた。
3. タイヤ交換 ・・ 5月に前後タイヤを交換して、めっきり練習走行の機会は少ないとはいえ、
約 1300 q走行して相応に減った状態だったので、前後新品タイヤへと交換した。
4. 各部整備 ・・ タイヤ交換は車体整備の貴重な機会だから、フロントフォークのアライメント、
前後ホイールのアライメント調整、フロントフォークおよびリアサスペンションのフリクショ
ン低減処理、リア・ハブダンパーの交換、ドライブチェーンの洗浄と給脂・・等、半日以上
をかけてひたすら整備した。
◆ 当日の自由練習では ・・
自由練習会では、参加者の意思合意でスケジュールが決まるが、基本的には タイムトライアル以外の 殆どの時間を個人専用のスペースで思うままの練習ができる。
個人練習に入る時、最初にいつものようにトリップメーターを “ 0 ”に戻す。
そこから ひたすら基本練習を行なった。
一辺 が 約 8m強 の正方形状にパイロンを配置してから、最初は ノーブレーキで パイロンを中心にして 定常円 を描く走行をする。 半径 1.5 m から 2.5 mの間で 任意の大きさの定常円を描く練習を 2 q ほど行なう。
次に、2本のパイロンを使って 「 Oの字旋回 」走行の練習。Oの字と言っても 時折はパイロンでの定常円を組み合わせたパターンでライディングバランスを調整・確認しつつ 2〜3 q練習走行。
それが終われば、4本のパイロンの周りを周回する 「 90度ターン連続走行」で中速度でのバランスの調整・確認を行ない、走行 10q を目途に 右ターンだけの練習は終了。
続いて、左ターンのみで、同じく ノーブレーキ走行、定常円走行から 90度ターン連続走行までを行ない、右と同様に約 10q 走行し、練習開始から 1時間30分程度が経過。
途中、高目にセットしていたタイヤのエア圧を、タイヤが適度に温まったのを確認しながらの微調整や、コースの追加清掃、身体の追加ストレッチを行なう。
午前中の練習時間も残り 約 20分間。
引き続き、ノーブレーキ走行のまま、右ターンと左ターンの組み合わせた基本練習パターン走行を行ない、左右ターン感覚のバランス確認と調整を繰り返し、昼休憩、午前中の練習は終了。
午後 1時からの練習は、参加者協議により、1時間少々は個人練習、その後で約 30分間 は 全員で練習走行用のコースで実践的な練習となった。
そこで、午後からは ようやく前後ブレーキを併用した基本練習セクションでの練習走行を 約 13q
を行なって個人練習は終了。
◆ タイムトライアルの結果は ・・
タイムトライアル用のコースは、練習走行用に作成したコースの逆走を基本に、高速から低速までのセクションを織り交ぜ、作成中の協議で ゴール間際には 滅多に練習しない特殊セクション:フリーターンを配置した内容になった。
タイムトライアル走行の順もジャンケンで決まる。
僕は一番負けして、一番勝ちした人が一番手走行を選んだので、最後の出走となった。
タイムスケジュール的に余裕が無かった事と、低い気温(路面温度)の為にタイヤが温まり難いために、第1ヒートと 第2ヒート は連続して行なう事になった。
いよいよ、僕の番だ。
タイムトライアル走行の前に 約 5分間のウォームアップ走行(コース外を使用)があるが、その時が ライディングや車両コンディションなどの調子が一番わかりやすい時間だ。
「 ん? 先月よりは 悪くない感じだな 」
さあ、タイムトライアル本番だ。
第1ヒート目、悪くない、リヤタイヤの温まりが悪くて時々グリップは失い気味になるけど、おもしろい。 オートバイが糸を引く様に進んでくれる。悪くない。
続いて 第2ヒート、リアタイヤも少しは温まっただろう。1ヒート目より更に 糸を引き流れる様に走らせるイメージでスタート。
1分弱ほどのコースで 1ヒート目から 約2秒のタイムアップを果たす。
タイムトライアルでは基準ターゲットとして SR400君のタイムを利用しているが、彼も今回の走りは前回以上に光るモノがあった事を考慮しても、11月の時とは異なり、十分に納得できるものだった。
「 もしかして、僕は上手だった ?? 」 (単なる うぬぼれ です!)
いつも実感している事だけど、練習走行だけでは ライディング技術を確実に身に着ける事は難しく、タイムトライアル を行なう事で ライディングの実力や車両コンディションやセッティングの良否が初めて確認できるもの。
やっぱり! タイムトライアルは 役立つし、必要だし、イイものだ !♪
|