■ 半年ぶりの参加
今回の自由練習会は実に昨年10/9の練習より半年ぶりの走行となりました。
コンディションは小雨のウェットからのスタート。
路面は良好とは言い難いものの個人的にはズブ濡れにならずに
低μ路面での繊細な操作の試されるこの状況は
走行後の道具の始末を考えなくても良いのに普段乱雑な乗り方をする自分のダメな部分が
顕著に表れる状況を堪能出来るので結構好きだったりします。
■ キャブレターOH の成果は
そんな状況下でソロソロと感覚を思い出しつつ体の慣らしを行います。
今回半年ぶりになった原因のキャブレターはOHをしてもらいました。
ダイヤフラムが廃盤の為、完調とまではなりませんでしたが
前回の走行に比べると幾分扱い易さも出て、ヌルヌルする路面をドキドキワクワクしながら
ひたすらオーバルや8の字を繰り返すのでした。
暫く走っていると、太陽も覗き始め以後の路面状況もみるみる改善していきました。
今回は前回まで付けていた教習バンパーを外し、車体の自由度も増した状態での参加も
路面の状況と相まって相当に楽しくなってきましたが
どうにも車体の軌跡が頭に体に馴染んで行かないので、
やはりずっとオーバルや8の字を繰り返すのでした。
■ 16インチの固定概念が ・
暫く走って休憩を挟んだり他の参加者の方の車両に乗せて頂いたり
私の車両に乗って頂いてコメントを頂く機会も頂戴しました。
私の私感ではSR400もVTR250もフロントホイールが17インチの為か
凄く穏やかであると言う感覚を得ました。
しかし、ここでもう少し頭を使えば良かったのですが
私の車両は16インチでピーキーな癖を持っている、と言う 固定概念を持っていたため、
そこで思考を停止してしまったのでした。
SR400は初めて乗せて頂いたのでノーマルとの差が分からないのですが
VTR250に関しては以前に乗せて頂いた時はアクセルにしても
荷重の掛かった時のハンドリングにしても 結構神経質な感が有ったのですが、
今回はその感覚が見事に抑えられていました。
車体のハード系構成は変わっていないのに、こう言うテイストを出せると言う事について
何も考えを巡らせる事が無かったのです。
こう言う物言いになった原因については後述します。
■ エアバルブで、目から鱗 ・・!
その後、SR400のオーナーさんに私のVFRに乗って頂けまして
リアサスが改善の余地があるのでは無いか?とのコメントを頂きました。
確かに、アクセルオンの際にバランスを崩す挙動を呈する事は有ったのですが
そんなものだと気にも留めていなかった部分の指摘がとても為になり、
また 恥ずかしくもありました。
また今回、フロントフォークの油面アップを図り参加に臨み
110ミリあるストローク量の内90ミリ程ストロークしていたので
まあ良い塩梅かと思っていました。
元々規定タイヤエア圧ではハンドルの重さが目立ったので
少しだけ上げて、それなりに良い感触を得ていたので
低速時やハンドルの切れ角が大きくなっていった際の二次グラフ的な旋回感や
同時に現れるハンドルの重さは16インチはこんなものだろうと思っていました。
そんな折に小林代表からフロントが入りすぎているのでは?と
エアバネを強められる機構が付いているので試してみたら?とのアドバイスを頂き
実践してみた所、目から鱗が落ちる事態に遭遇したのでした。
■ 少しの調整だけで
ノーブレーキでの旋回で60ミリほどのストロークとなった状況で
朝と同じようにオーバルや8の字を描くと、なんと先程乗せて頂いた
2台のテイスト、つまり私が17インチでしか出せないと思っていた
穏やかだがライダーの意思の介在する余地の残った乗り味になったのでした。
今までの私の常識はオイルロックしてはいけないが
だからと言って残ストロークが多いと旋回性が落ち、フォークの良さを
引き出せないものである、と思い込んでいたので
こう言った味付けの仕方がある事に驚きました。
ただこれに関しては、切り返しの軽さや曲げ込むような局面での
軽快さは出ましたが、当然ながらグウゥ...と切れ込んで曲がって欲しい様な状況での
今までの良さは薄れてしまったので、この辺りはもう少し良い落し所を探ってみたいと思いました。
■ 沢山の課題に感謝
そうこうしていると、残り時間も少なくなりタイムアタックをして
片付け解散と言う流れへ差し掛かってきました。
私自身、地頭が宜しくない事は重々承知しているのですが 毎度ながら、
このタイムアタックのコースを覚えるのが大変に苦手で..
集中力が無いのも大きな要因では有ると思いますが
そこに加えて車体の軌跡が身に染みていないから、走行ラインも見えず
こんな体たらくになるのだと思います。
結局この日も折角の機会をミスコースで台無しにしてしまいましたし...
とは言え、今回もザッと数えて4点5点程の明確で沢山の課題を
持ち帰る事が出来ました。
それも、こう言った場を提供してくださる、代表や参加者の皆様方が居られましての
物種であると思います。
私自身は大した技術も無ければ知識も無い、ただの乗るのが好きなだけの人間ですが
いつの日かそういった良い環境の一員となれるような人間になりたいと思います。
今回も楽しく、とてもためになる場をお与え下さりありがとうございました。
またの機会も何卒宜しくお願い致します。 。
【事務局より 】
いつも、Kさんの参加には関心させられると共に深く感謝しています。
というのも、初めて参加された時から、私たちが掲げる目標や理念をしっかりと読み込み、
ご自身の体験を交えて、ご自分の意見を持っていらっしゃったからです。
オートバイをただ楽しむ手法や、運転技術や速さを求めるだけのイベントはありますが、
それだけでオートバイの楽しさをいつまでも安全に繋げる事はできません。
あなたの様な人こそ、その夢の実現には欠かせない一人だと思います。
どうぞ、これからも、末永くよろしくお願いします。
<追伸> ・・ フロントより先にリア車高調整がお勧めで〜す。シム調整、お手伝いアリです !
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