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イベント名 オートバイとライダーのための“クリニック”
開催日

2020年 7月 12日

開催場所

りんくう公園内 特設会場 (大阪府内)


バイクと会話ができました

1日楽しく過ごすことができました

オートバイの邪魔をいかにしないか?    


バイクと会話ができました

兵庫県   R さん



  こんばんは 小林さん
  R(仮称)です
  
  まずは 本日のクリニック ありがとうございました
  
梅雨の合間でしたが、前日までの雨の影響もなく
  良い状態で充実の時間を過ごせました
  
  本日のクリニックの感想分です
  新しい2名の参加者にお会いできて
  それぞれの悩みを共有できたことは
  非常に 良い経験でした



本日の自分の課題ですが、、
コロナ禍の間、自宅でフォークオイル交換や前後輪の
整列などできることを細々とやっておりました。
一般公道で、なんとなくの感覚はつかめてましたが
やはり、安心できる場所での走行では
しっかりとバイクと会話ができました。

GSX-R750 “クリニック” 参加感想文 1

午前中は小林さんが提案していただいた、
直線走行と定常円走行はバイクとゆっ くり会話ができました
驚いたのは、直径6m以下の円と6m以上の円では
今まで自分の思っていた状態と実際が異なっており
困惑しておりました。(整列の効果が出たのか?失敗したのか?)
今までは右周りが不得意で左周りが得意だったはずですが・・・
左回りでのアクセルの固定がなかなかできなっかたのが
原因のように感じました。
長年のいろいろな癖があることが、改めて発見できました。

GSX-R750 “クリニック” 参加感想文 2

また、自分ではリヤのバネ交換とプリロードをした後に
少し車高が変に感じていたのですが、小林さんに客観的に
見ていただき、自分の感覚に自信がもてることも
大きな一歩でした。
しかしながら、公道ではなかなかいい場所が見つけることが
出来ないでした。
 
 
午後からの、他の2名の参加者の悩みに関しての車体検査で
2台ともが、バイク店以外で調整されていないようですが、
チェーンの遊びが正しくないことが発見されて不思議でした。
自分は店で調整を頼まないので(タイヤ交換時も交換痔にも
交換してもそのまま締めているようでした)ある意味
良心的な作業だったと前向きに受け取ってます
来月車検なので、バイク屋さんに出しますので
どうなるのか楽しみのような不安なような?
まじめな店長の店なので相談してみようかと思います

GSX-R750 “クリニック” 参加感想文 3


追伸
マスク着用のなか、声を出されておりかなり肺活量を
鍛えられたようでお疲れ様でした。
大阪基準では、黄色信号になっておるらしく、まだまだコロナ禍は続きそうですね。

以上 ありがとうございました

 
 
GSX-R750 “クリニック” 参加感想文 4




【 担当講師より 】

緊急事態宣言後、久し振りの参加、お疲れさまでした。
事前の予約の際には、リアの車高確認(リアのスイングアーム垂れ角確認/最適スクワット確認)とフロントサスペンションのストローク時特性の確認でしたが、それらを全ては対応できなかった事をお詫びします。

と同時に、たくさんのお礼をお伝えします。
というのも、初めて参加された方々と同じ練習メニューをこなしながら、そこから新しく何かを得る努力をされ、他の方に車両のリアサスペンション・プリロード調整や適正チェーン調整確認の説明と実践している時に、それらの事は充分に熟知されているにも関わらず、一緒になって調整の説明や車両オーナーによる整備作業のサポートをして下さったからです。

とかく、私共・GRAが行なっている事は 上手に速く走る為の講習を行なっていると誤解している人も多く、参加される人も自身のオートバイと自身の走りを向上させる事しか眼中に無い様な人も少なくないのですが、私共が目標としている事はもっと大きい事です。その意味合いで、Rさん(仮称)には感謝しています。

         *  * * * * * * * *

さて、ここからは、Rさんのオートバイの状態とライディングに焦点を絞り、延長版・クリニックをします。

前回、3月に受診された時との比較になりますが、車両の状態の第一印象は「柔らかく少し素直になった」でした。まるで、リアのスプリングのスプリングレートを1〜2段階下げたかの様に、バンク時の挙動がライダーに優しく行ない易くなっている様に見えました。それに付随して、左右のバンク特性の差も以前程には目立たなくなっている様に見えました。その関係でしょうか、3月時よりも実用可能なバンク角が 3度以上増えています。
これらの変化の原因は、恐らく、緊急事態宣言機関中に車体のアライメントや主要ボルトのコンディションや締付けトルクの確認と調整をされたのだと思います。

ただ、既にお気づきでしょうが、更に高いバランス状態へと調整できる範囲は多く残っています。
特に、バランス不足が顕著な場面は 右から左へとバンクの切り返しの時、そして 一定のバンク角で走行時にアクセルの ON・OFF とブレーキ併用 による荷重移動で、フロントサスペンションのストローク変化で旋回性を引き出す動作を行なう場面だったと思います。

右から左への一気の切り返し時、深いバンク旋回中にアクセルコントロールに苦労されていたのは色々な要素が重なっている筈ですが、少なくとも アクセルコントロール能力の不足が第一だとは思っていません。恐らくは、前後車高バランスの乱れから、フロントからの反応が遅く、ライダーが想定していた以上に後になってからフロントが切れ込み(入り込み)、その不安感とラインの乱れを反射的に修正した結果がアクセルコントロールに表れていたのではと推測しています。
また、最後に簡単な走行コースの最後の 右 90度 〜 右 90度 を高い速度と深いバンク角で抜ける場面で感じた(と診ました)不安感も フロントの車高とストローク位置(量)も関係していると思います。

仮に、この推測が間違っていなくて、ステムベアリング周辺の摺動抵抗に問題が無く、Rさんの関心と賛同を頂戴できるならば、フロントの車高の調整でかなり改善できると信じています。 その調整とは、フロントの車高を 1mm あるいは 1.5 〜2 mm 程度高める事です。 最初は 1 mm だけアップ(フォークの突き下げ)を行なった上で市街地(路地)の角を曲がる際の挙動の変化を確認して、良好な結果を感じ、調整幅が残っているならば、さらに 0.5 又は 1mm 車高アップさせ、ご自身で納得できるバランス点を見つける作業を提案します。

この調整で期待できる挙動変化は、フロントの応答性が高く(速く)なり、車両自身のバランス特性が高くなる事から、ライダーの操作が一気に楽になる事です。
先日のクリニックでのセクション例で言えば、右から左への一気の切り返しは かなり良くなる可能性があります。また、高速の 右 〜 右 セクション も改善すると思いますが、高速でブレーキングを伴うこちらのセクションの場合は、残ストロークやプリロード量にも検討の余地が多く残ると思います。


< 追伸 >

確かに、マスクを着用したまま声を出し続けて、随分と体力を奪われてしまいました。
ご心配くださり、ありがとうございます。
今回の件を教訓に、早速に、対策用製品の導入手配をしましたので、次の機会、ご期待ください。
   

クリニック インストラクター:小林 裕之
  
Clinic Instructor : Hiroyuki Kobayashi

 

 


 




1日楽しく過ごすことができました

奈良県   Y さん



GRA様

先日はありがとうございました。
1日楽しく過ごすことができました。
 
GSX-S1000F “クリニック” 参加感想文 1

初めての体験ばかりで、バイクの理解が深まりコントロールの上達を実感できました。
お願い致しておりました調整の件ですが教えていただいた方法で一度自分でチャレンジしてみます。

それでもやっぱり上手くいかない場合は是非相談にのっていただけたらと思います。
よろしくお願い致します。
 
  
GSX-S1000F “クリニック” 参加感想文 2

  

【 担当講師より 】

この度は、当“クリニック”の受診(参加)お疲れさまでした。

事前の予約の際、そしてクリニック当日で実際にお会いして、Yさん(仮称)には感心させられた事が数多くあった事を白状させてください。
予約の際に描かれていた受診の理由欄には、新たに購入された車両に感じる不調や不安を解消したいという、安全な運転への切実な要求が溢れていて、クリニック当日も、初めての場で初めての対面であったにも関わらず、疑問や不安の解消の為に積極的に質問を投げかけて下さった姿勢に何よりも感心させられました。

民族性なのか教育習慣からでしょうか、私達・日本人の多くは、勉強や講習の場では“先生”の指示に従い、病院やクリニックでも“先生”の注意を聞くだけの人が多く、それは 今回の“クリニック”に限らず レッスンや走行練習会などの場でも大きくは変わりませんが、注意を聞いて指示を守るだけではオートバイライフを安全に楽しく充実させられない事は明らかです。ライダー自らの積極性が充分でないからです。
しかし、Yさんは、初めての場で初めての人達に囲まれ、きっと「場の雰囲気を壊したくない」という気持ちもあったでしょうが、ご自身の車両に感じる不具合や不安の解消の為に精一杯の努力をされ、積極的に質問を投げかけてくれた事に心が惹かれると同時に嬉しくも感じました。一般公道の走行でご自身が負う責任の大きさを自覚した上で、その責任を果たす為の努力をされている姿だと感じたからです。

車両の状態については、当日、一緒にチェックを行ない説明した通り、全体的なコンディションは悪くなく、事故歴や改造歴は無いものの、チェーンの遊び調整が不適切に行なわれている事を筆頭に、フロントサスペンションから前後タイヤ整列まで正しいアライメント(整体)調整は行われておらず調整が必要な状態です。 ただ、改めてお伝えしますが、その多くは 車両メーカー出荷時の普通の状態であり、一般の整備工場やショップでは整備知識や技術、経験も無いのが一般的です。

これらの事柄は、車両を安全に走行させるには必要な事であり、車両メーカーは当然の事、販売店やショップも安全確保の為に大きな社会的責任を持つべきです。が、残念な事に、それらの事を指摘するメーカー関係者はおろか、ジャーナリスト、二輪専門ライターも皆無に近く、ライダー自身だけが責任を負わされているのが現状です。

GRAとして、微力ですが、これらの状況を改善する為に活動を続けていますので、また次の機会、オンラインクリニック という形でも構いませんので、質問や疑問を投げかけて、ご自身と周囲の方々の為により良きオートバイライフを過ごし続けてください。



クリニック インストラクター:小林 裕之
  
Clinic Instructor : Hiroyuki Kobayashi

 




 




オートバイの邪魔をいかにしないか?

兵庫県   D さん



7月12日に受診させて頂きましたGRAクリニックを受診した時に感じたことを書きます。

MT-09 “クリニック” 参加感想文 1

まず最初に感じたことは、義理の父が草刈りの時によく言う「大変そうに草刈りをするな。楽して草刈りをしているように見せないといけない」ということと、「いつまでも  楽しく 安全に」というスローガンが何となく同じようなことなんだろうなということで す。  

この「大変そうに草刈りをするな・・・・」は、神戸市北区淡河町に住んでいますので、 畔の空地の草刈りはいつものことなのですが、大変そうに草刈りをしている私を見て、義 理の父がよく言う言葉です。実際、斜面の草刈りは大変なので良く言われました。  
義理の父と私とは体格も違えば力も違いますので、最初のうちは、私は全く何を言って いるのかわからなかったのですが、できてはいないですが、「長く続けるためには周りか ら大変そうに見えないことが重要なんだろうな」と少しは考えられるようになり、今回の 「いつまでも 楽しく 安全に」も同じなんだと感じました。  

MT-09 “クリニック” 参加感想文 2

2つ目に感じたことは、ライダーがいかに何もしないか?オートバイの邪魔をいかにし ないか?が、とても難しいということでした。今までオートバイに乗っているときにその ようなことを考えたことはなかったです。どちらかといえば逆のことを考えていたと思い ます。  
運転中は周りの乗り物・人の動きをある程度予測しながら運転していることは前提です が、常に目線は、姿勢は、体の向きは、フロントブレーキは、リアブレーキは、アクセル は、など色々考えて乗っていましたが、オートバイの邪魔をいかにしないか?ということ は考えもしませんでした。
直進するだけでも何かしらオートバイに対して入力していただろうし、曲げることに対し ては特に、左コーナー中に左手でハンドルを押してしまうような感覚があることも含め、 色々なことをしていたと思いますので、これから安全に気を配りながら、どうのように邪魔をしているのかを考えて運転していきたいと思います。  

MT-09 “クリニック” 参加感想文 3

3つ目に感じたことは、帰りの高速道路でオートバイがよく曲がったことです。 高速道路のカーブで、いままでは「曲げなきゃ」と思っていたようなところでも、あまり 意識せず自然と曲がっていくような感じがしました。クリニックでフロントフォークの歪 みを矯正頂いた結果なのか、クリニックでの練習の成果か、単なる錯覚なのかはわからな いですが、そのように感じました。  
MT-09 “クリニック” 参加感想文 4

最後に、インターネット・スマートフォンの普及によりホームページ、ブログ、 YouTube、Twitter、Instagramなどでいろいろな情報が得られるようになりましたが、特定 ? の情報のみを鵜呑みにせず、自分で考え・感じた上で取捨選択をし、日頃の生活やオート バイライフに活用していきたいと思います。
また、見て・聞いて・実践して、できるこ と・できないことを見つめて取捨選択していくことを考えていきたいと思います。  

貴重な体験・時間をありがとうございました。また、参加させて頂きます。

 
MT-09 “クリニック” 参加感想文 5



【 担当講師より 】

この度は、当“クリニック”の受診(参加)お疲れさまでした。

初めての受診ですから、初めて対面させて戴きましたが、Dさん(仮称)のピュアでナチュラルな視野と感覚がそのまま オートバイの動きに表れていて、とても興味深く拝見させて戴きました。

事前予約での受診目的内容と当日朝の問診からは、「バンク操作時に左右で安定感・バランス感に差があり、それを解消する為にライディングに悩んでいる」という主旨だったと思いますが、午前最後に行なった ノーブレーキ・定常円旋回の練習セクションでは、外から拝見する限りは左右で大きな違いは見受けられませんでした。つまり、ライディングで左右に大きな違いは無く、癖のある独特なライディングでもなく、素直を操作だと診察しました。ただ、敢えて注意ポイントを挙げるとすれば、当日に処方した通り、“くるぶしグリップ”、くるぶし部でオートバイをコントロールする習慣を身に付ければ、もっと細やかなコントロールが随時・瞬時に可能になる事は体得してもらえたと思います。

そこで、左右でバンク操作時の感覚が異なる主な原因は、ライディング操作以外にある、つまりオートバイ側にあると推測した訳です。
当日に説明した通り、オートバイは数多くの部品で組み上げられていて、前輪から後輪までの間も数多くの部品で繋がっているので、本当の意味で“真っ直ぐ”に組み立てられておらず、真っ直ぐ走る時だけでなく、左右にバンクさせる時にもその影響は確実に表れます。そこで、当日の午後一番、MT-09 のフロントフォークの整列取りを行ない、同時にフロントフォークを固定しているボルト、上下で合計 9本のボルトの締付けトルクをメーカー指示通りに調整し直して戴いたのです。
このフロントフォークの適正な調整は大きな効果を発揮する事は間違いありませんが、感想文を拝見する限り、多少なりとも効果を感じて下さっている様子に嬉しく感じています。

ただ、ライディングに大きな影響を与える オートバイの組立て・調整が発見された事は残念です。
当日既にお伝えした通り、ご理解して貰えていると思いますが、駆動チェーンに“適正な遊び”を確保する調整がなされていない為、ライダーが跨っただけでチェーンに全く遊びが残っていない状態ですから、実際のライディング中には リアサスペンションの動きを大きく阻害して、リアタイヤの挙動やグリップ感を感じ難く、最悪な場合には リアタイヤのグリップ喪失からの転倒の可能性が大きい状態です。
残念ながら、車載工具の装備は貧しく必要な整備が出来る内容ではなく、必要な工具も持参していなかったので、未調整のままで終わってしまった事が心残りです。

新車時から、或いは整備工場やショップなどでのチェーン調整により、大変に多くのオートバイが本来の性能を発揮していないだけでなく危険な状態での走行を強いられ、ライダーは楽しさと安全性を損なったままで誰も指摘や補償さえしない状況は、ライダーを含めて業界全体の大きな問題であり課題だと思います。
どうぞ、せめてチェーンの適正遊び調整だけでも、早期に行なわれる事を強くお勧めします。
   

クリニック インストラクター:小林 裕之
  
Clinic Instructor : Hiroyuki Kobayashi

 



 



このイベントの関連資料  




『 関連・参照資料 』Related and reference materials

「真っ直ぐ走らせてスキルアップの道」 解説ページへ移動します

 ● 真っ直ぐ走らせてスキルアップの道
          Straight ride practice is the basis of all
     直進走行の確認と練習で、オートバイの基本性能を正しく引き出せば
     カーブでの走行も上手くなる


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 ● サークル練習のススメ / Circle practice is basic

     オートバイに備わっている、自然にサークル(円)軌道を描く特性を
     いつでも正確に引き出す為の練習は、確実な上達に繋がります


 ● リア プリロード・セッティング講座   

     誰も語らず、誰も知らなかった、リアサスペンションの大切さと、
     必須セッティング・プリロード調整のやり方を分かりやすく解説します





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