このエントリーをはてなブックマークに追加

イベント名 オートバイとライダーのための“クリニック”
開催日

2020年 9月 6日

開催場所

りんくう公園内 特設会場 (大阪府内)


充実した時間を得ることができました    


充実した時間を得ることができました

兵庫県   R さん



小林さん 本日はありがとうございました
本日のレポートを送ります


『 午前の課題 』

リヤの車高調整
車検があったので、リヤショックのO/Hを行いました
そこそこは、町乗りで確認し大きくはずれてなさそうでしたが...

まず、直線で小林さんにバイクの動きを見て頂きながら、
自身の感覚と外からの動きを合わせて理解して( 基本位置を設定して)から
次に、大事なバンク時のアクセルが開けれるか?
10m角のコースで得意な左周りで調整を行いました。



少し下げていく度に変化する挙動が分かり
ちょうどいい場所を探るために下げて、下げて、上げて、下げて。。。
とても充実した時間を得ることができました
今更ですが、ネジを回す量は30度程度(時計の針で5分)
ネジピッチが1.00だとすると0.08mm!
最終は1分程度で変化が起こります。
とても、ショック単体を測定して合わすことはできない
数値に改めて驚きです
また、ダンパーの減衰の有難みも体で理解できました

結果は直線で良い高さに合わせても
バンク時にはそれより少し低い 方がアクセルが開けやすいでした。
低くなりすぎても良くないという感覚も体感できました



『 午後からの課題 』

苦手なUターンの練習とフロントの車高調整
午前中の10mのコを利用して回りました
10mであれば、左右とも問題がないでしたが
9mになったとたんに、右はできるが左はできない!?
15分ほど思考錯誤で走り確認しましたが・・・
右はハンドルを切って曲がれるが・・・
左はハンドルを切るのが遅く曲がれない・・・
自分自身のライティングの違いを見つけられました
しかしながら、分かっていても、なかなか左はハンドルを切れない・・・・


ここで、一旦休憩です


車高の考え方を座学にて考え方と理解を深めました。
ミニバイクでは、昔にチョコチョコと調整していたのですが、
大型になってからはすっかり調整してませんでした。
倒立フォークと固いバネに悩まれされていましたので。

突き下げ3mmでは、違いが見れたものの、まだフロントの切れ込みが遅いままでした
+2mmの5mmで、ほぼ倒し込と切れ込みが合いました
最終はトップブリッジから6mm突き下げで落ち着きました
(純正の標準仕様では0mm、受診時は1mm突き下げ)




最終確認で・・・9mのUターン 
(注1)
(小林さんのプレッシャーを受けながら・・・)
なんとか一発合格でした。
調整時に感じていましたが、今まではバンクに合わせて
自分でハンドルを切るのを合わせていたのですが
何もせずにバイクが合ってくれるので、苦労もなくできました
ただ、今までムリムリ切っていたのが自然に切れるので
少し慣れない反応には戸惑いはありましたが、
素直な挙動なのですぐになれるとは思います。
 ※(注1)・・ 画像で確認したところ、約 6.5m のUターン幅と思われます


 


 
『 クリニックのお題に関して 』

午前
高速道路のETC専用化
渋滞の緩和や、人件費削減など理解するところは ありますが、
全ての人が平等に高速道路を利用できないことは 問題ではあるとは思われます
(クレジットカードが、実は誰でも持てるものではないこと)

午後
深いバンクと浅いバンクのライディングの意見交換
一般道で限定すれば、浅いバンクのほうが転倒リスクが
減るためいいとは思いますが、
深いバンクでも運転できるスキルを持っているか? どうか?では
持っているほうが良いとは思います。
ただ、どうやって全てのライダーのスキルを高めるか?
は問題でもあります
環境があるか?自身がどこまでのスキルを身につけるか?
個人の意識の問題もありますね、
車は、日常に溶けこみ技術が少ない人向けに
アシストシステムが年々開発されておりますが、
二輪車は構造的に人に依存する部分が多いので難しそうです。



『 追伸 』

帰宅途中の阪神高速では、いろいろな雲の形を
見ることができ、ある意味本日の一番の目の保養になりました。
自分は、あまり雨天走行に悪いイメージは持っていないので
気にはなりませんでしたが・・・
周りの車が天候に左右されるのが印象的でした。


以上 




 


【 担当講師より 】

今回も、クリニックへの熱心な受診に感謝しています。
特に、一番大切な事で、一番伝わり難い社会や他者との関わり方について、しっかりと真剣に考えて下さった事にとても感謝しています。 ありがとうございました。

「お題」を通じて、社会人の一人として社会との関わり方について意見交換を行なっていますが、ともすれば関心が薄く、無難な意見や感想を発する人が多い中、ご自身の意見を出し、こちらからの意見や問い掛けに対しても考えを出してもらえた事はとても嬉しい事の一つでした。というのも、オートバイの適切な整備や調整や、より的確なライディング技術を一緒に考える事は楽しい事ですが、『心』の事柄についてもそれらと同等以上に広めたいと考えているからです。

それでは、それ以外の事柄について下記にまとめましたので、是非、一度ご覧下さい。



  *  *  *  * 以下は、当日のアドバイスへの補足です *  *  *  * 



≪ 最適なリアの車高について ≫

直立・直線走行でのチェックは経験済みでしたが、傾斜(バンク)走行状態でのリアの車高チェックではとても貴重な経験をされた事に共感しています。全く初めての経験だったにも関わらず、最適なリアの車高を確認する為の走法(リヤを外に出す意識のアクセル操作)を果敢にトライされたからこそ、貴重な体験が得られたのは間違いありませんし、その経験は他に代える事が出来ないものです。
今回体験したリア車高の微妙な違いによる影響の違いは殆どのライダーは知らない事ですし、その時のリアタイヤのトラクションコントロール感は、様々な場面でオートバイを安全にコントロールする事に繋がりますので、是非、これからも磨き続けてください。


≪ 前後の車高バランス、フロント車高 について ≫

緻密な作業で求めたリアの車高の後で、前後の車高バランスを調整する作業を行ないました。リアの動きと同期したフロントタイヤ(ステアリング)が得られる様に、フロントの車高を微妙に調整する作業でも貴重な体験をされた事は私にとっての喜びの一つでした。
前後の車高のバランスを調整して、前後のタイヤの旋回を同期させる事の大切さも、多くのライダーには理解されない事の一つですが、実際に体験して、そのメリットを感じられた様子で良かったです。
フロントのスプリングを変更したり、フロントフォークオイルの液面高さを変更すれば、必ずフロント車高が変わって前後バランスも変化するのですが、今回得られたフロント車高のデータ(倒立式フォークの場合 / 乗車時状態、インナーチューブ露出長 − フロントフォーク突出し量)を基本設定値として記録を残し、今後の変更や調整をした場合でも基本設定値を基準に調整を進めれば、より適切な調整が可能になります。そんな貴重なデータが得られた事は貴重な財産となるでしょう。


≪ 左右のハンドリングの差 について ≫

こうして貴重な体験を通じて、車体全体のバランスが整ってくると、きっと次に気になる要素の一つがハンドリングの左右差が挙がってくると思いますので、それについて簡単に書き留めておきます。
現在の車両の状態は、私が観ている範囲では、車両の自動操舵レスポンスに左右の差がある様に思います。左は操舵レスポンスが遅れ気味で 右は早目に反応して操舵している様に思います。
その結果、低速で小バンク走行では右ターンが得意で左が苦手、逆に深くバンクさせる走行では左ターンがスムーズに行なえて右はバンク動作がスムーズに行ない難い一面があると判断しているのです。
それらの原因は、ライダー以外、車両の状態にあると考えています。幾つか挙げると、左右フロントフォークの整列崩れ(捻じれ)、車体(主にフレーム)の左右のストレスや剛性差、ケーブルやハーネスが原因のステアリングへの左右摺動抵抗の大きな差などです。
どんな車両でもハンドリングの左右差はありますが、可能な限り車両原因による左右差は解消すべきで、それらをライディングの工夫でカバーする事は、左右差によって低くなっている車両本来の能力を取り戻す事にはなりません。車両の左右差を可能な限り少なくする事は、車両本来の能力を正しく発揮させて、より安全で快適な走行に繋がります。
クリニックでは、その様な車両の左右のハンドリングの差の解消についても診断を行ない、アドバイスを行なう用意もありますので、希望の際には、ぜひ利用してください。

クリニック インストラクター:小林 裕之
  
Clinic Instructor : Hiroyuki Kobayashi

 








GRA の活動資料・データ室へ移動します
イベントリポート 一覧ページ へ移動します
当イベントの開催年度の年表ページへ移動します



『 関連・参照資料 』Related and reference materials

 ● タイヤの働きやすさの為に  Motivate the tire
 
     
すべてのオートバイは、タイヤに頼って走っています
     タイヤが一番気持ち良く働ける走りこそ、一番良いライディングです


 ● タイヤから診る、 ライディング
        
Tire diagnosis is Riding diagnosis
     ライディングとは、タイヤに正しく適切に仕事をしてもらう事です
     あなたが、タイヤを診ないでライディングを語るなら、それは大きな間違いです




  ご質問やご提案は右のボタンをクリックで送信を!


メニューページ へ移動します サイトマップページへ移動します
GRA代表・小林 紹介のページへ移動します

オートバイの基本講座のページへ移動します
  
用語辞典へ移動します

ポリシーページへ移動します
コラム一覧ページへ移動します
前ページへ戻ります

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.