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イベント名 オートバイとライダーのための“クリニック”
開催日

2020年 9月 20日

開催場所

りんくう公園内 特設会場 (大阪府内)


勝手にバイクが回ってくれるようになって    


勝手にバイクが回ってくれるようになって・・

兵庫県   R さん



こんばんは、R(仮称)です
昨日も充実した時間を過ごすことができ 感謝しております。

9/20のクリニックの感想です


『 お題 』

午前中 バスの自動運転の試験運用時の事故について
ついに、自動運転が行われる時代になったのだと気付かされます
実用化に向け着々と近づいている感じです。
しかしながら、事故が起こった場合の責任区分に関しては
不明確なまま進んでいることは、不安に思います



『 課題・Uターン 』

自身の課題。Uターンの自信をつける。
9mから初めて・・・ まあまあ、余裕
7m ・・・・ まだまだいけるね
 (前回6.5mで回れたから)
6m ・・・・・きついですね。

何度かトライするのですが、車速とハンドルを切るタイミングが合えば
なんとか回れるのですが、なかなか合わないです
40%くらいの成功率でした

ターン開始時の車速・舵角が決まれば成功するのですが、難しいです
理解できたことは、曲がる方向へ傾けた瞬間でほぼ出口の位置が 決まっていることです。
今までは、とりあえず入ってから先を見て調整・・・・・間に合わない
 (途中で調整する時間は、在りそうでないことが分かってきました)
練習後は、入る瞬間に集中する入りだすと後は、結果待ち

私の少し得意なボウリングと考え方が似ているようでした
ボウリングで玉を転がすときには、ピンは見ないで、
自分の立っている位置とレーンの△マークとで、
コントロールしていたのです。

GSX-R750、クリニック受診で快調に



『 午後のお題 』

午後
正しいライディングフォームに関して
絵だけでは、なかなか判断できない状態でした
自身がリラックスし、自由に動ける位置が一番ではないかと?
私は、身長165cmなのでハンドル位置やら、足つき性はつらい時があります
突然の変化についてけず、たまに立ちごけしてます。



『 課題・フロントサスペンションの調整 』

自身の課題。フロントの減衰調整・プリロード調整
前回までに、リヤ周り->フロントの車高までできていたので
最後の詰めで行いたいと依頼しました。
その前に、以前から指摘を受けておりましたバンパーの取付方法・・・
夏休みにパンパーの取付方法を変えれるように部品の作成をしておりました
以前はロングボルトでパンパーにナットで締結していたものを
カラーを高ナットに交換しバンパーをボルトで締結するようになりました。
*バンパーを外してもエンジン取付部分は閉まったままになる状態です

GSX-R750、クリニック受診で快調に 2

小林さんにセットしていただいたテストコースにて

1.バンパーのボルトを緩めると・・・・・   
  なんと、午前中まで必死にハンドルを自分で切っていたものが・・   
  自然に切れ込んでいく・・・ 面白い反応でした。  
2.気のせいでは?とボルトを締めて走り出すと・・・・・   
  自然な切れ込みがなくなっている。
3.もう一度、ボルトを緩めて・・・・・   
  自然に切れ込んでいく・・・・いい感じです   
  また、アスファルトの継ぎ目などの凸凹が伝わってくるようになりました   
  とても不思議な感覚です

4.フロントのダンパー調整 TEN,COMPを調整   
  6回転の調整幅があるところで、変化の頂点に近いところでは
  1/4回転、1/8回転でも変化が分かったことに驚きです。

5.プリロードの調整
  ここまで来たので、最終のプリロードも合わせました。

ここまで、来ると午前中で苦労していたことが????
勝手にバイクが回ってくれるようになってます。

最後に、簡単なコースでトライ。
のびのび走ることができる、楽しいコースで楽しめました
初めて走るコースでどう走るか考えるのも面白いです

GSX-R750、クリニック受診で快調に 3



『 追伸 』

帰宅時に、いつものスーパーにより、買い物をするのですが
駐輪場から出るときに8m程度の幅でUターンがあるのですが
スルスルと出来てしまいました
いつもは、2/3程度まわったところで止まり
バックしてから出ていくのでしたが・・・・


以上 


GSX-R750、クリニック受診で快調に 4

GSX-R750、クリニック受診で快調に 5


 


【 担当講師より 】

今回も、クリニックへの熱心な受診、お疲れさまでした。
特に、今回は車体のバランス調整だけに留まらず、車体剛性やストレス部材の影響など、
新しい発見と体験が加わり、オートバイとの会話が新しいステージが進められた様子は、
きっと、大きな喜びになったと思います。

オートバイの大きな変化にも関わらず、オートバイから伝わってくる新鮮な情報を活かして、
すぐにオートバイの動きに従った素直なライディングを実践されたのは立派でした。

オートバイとの会話が深まった今から、もっとオートバイの能力を活かして、
もっと安定して、効率が高く、安全性も高いライディングをオートバイから教わる扉が開いています。
また、今、体験して考え、走って体得したオートバイとの世界を、
次の人にどう伝えていくのかという事も、あなたの役割の一つになっていると言えます。

どうぞ、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフへと高められる事を願っています。
当クリニックは、そんな方を強くサポートしていきたいと考えています。



    < 項目別のアドバイスを下記にまとめましたので、是非、一度ご覧下さい >



【 車体ガードについて 】

既に経験して体得された通り、車体ガード(エンジンガード)は車両の操縦性に大きな悪影響を及ぼす
場合が多くあります。 特に、パイプなど強度・剛性の高い素材で製作されたり、車体の前後方向に伸びる
ガード配置、車体の左右を強固に繋ぐ構成、そしてフレーム剛性の低い車体下部で前後方向に伸びる配置
の車体ガードは影響が強く出ます。

また、それらの車体ガードは フレームやエンジンが本来許されている“しなり”や“たわみ”、“振動”
を妨げる配置になっている為、使用するに従って、フレームやエンジンとの戦いによる“ストレス”や
“変形”が残留します。 その為、新品で装着時には違和感を感じなくても、使用距離が伸びるに従って
車体ガードの“ストレス”や“変形”も原因に加わり、操縦性に深刻な影響を及ぼす事が多くあります。

今回は、影響の出方に左右差があり、左旋回での影響が大きく出ていた様ですが、転倒などで左右のガード
で ストレスや変形が異なり、剛性値に違いが発生していたか、或いは サイドスタンド状態での装着固定等、
装着時の左右バランス崩れが原因であった可能性も考えられます。
何かの参考になれば幸いです。


【 フロントの扱いについて 】

旋回が自然になった今、フロントタイヤの能力をもっと活かしたライディングをお勧めします。
特に、旋回初期から旋回前半はフロントタイヤへの依存度が高まる時で、丁度、そのタイミングでリアに
あった“荷重”がフロントへと移って来ますので、それらを繋げたライディングを勧めます。
つまり、制動(ブレーキング)時にフロントへの“荷重”を維持する為にブレーキコントロールする様に、
フロントブレーキで“荷重”を維持しながら旋回コントロールする事は、ブレーキング時にフロントブレーキを利用するのと同様に、オートバイにとっては当たり前のライディング技術です。

そのフロントブレーキで旋回コントロールする際、フロントサスペンションのストロークコントロール等、
また新しいオートバイとの会話が深まる事は確実ですしサポートも保障します。





インストラクター:小林 裕之
  
Instructor : Hiroyuki Kobayashi






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『 関連・参照資料 』Related and reference materials

 ● タイヤの働きやすさの為に  Motivate the tire
 
     
すべてのオートバイは、タイヤに頼って走っています
     タイヤが一番気持ち良く働ける走りこそ、一番良いライディングです


 ● タイヤから診る、 ライディング
        
Tire diagnosis is Riding diagnosis
     ライディングとは、タイヤに正しく適切に仕事をしてもらう事です
     あなたが、タイヤを診ないでライディングを語るなら、それは大きな間違いです








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