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2002 開幕戦・『沖縄GP』イベントリポート
 “草ジムカーナ”グランプリの開幕戦として恒例となった『沖縄GP』は、今年で5年目の開催となった。
今まで開催を重ねる度に順調に増えていた参加者数だが、事前予約は10名と過去最低の人数となった。 深刻な不況の影響か?というと決してそうではない。 『沖縄GP』主催者・RTSの代表・安富祖氏の勤務先がとても忙しい所に変わっていたからだ。 本来は開催さえ不可能と思われていたが、安富祖氏の頑張りでどうにか開催にこぎつけた位だから予約者が少なくても仕方ない。 しかも、その安富祖氏もGP開催当日は急に勤務となったため参加することもできなくなり、 当日の天候も降水確率50〜60%と過去最悪の見込みであったため、実際に『沖縄GP』に参加したのは5名だけだった。

では、5名だけのグランプリ戦だから「あっ」という間に終わり盛り上がりに欠けたかといえば、 実際にはそうならないのが“草ジムカーナ”の特長だ。
それは、参加者全員で運営を分担しあい、喜びも全員で共有するのが“草ジムカーナ”だからだ。 まずは、5名全員で会場の整備をして走行コース作りをするが、人数が少ないと意外と時間も必要だ。 次に、タイムトライアルで使う計測器・光電管の設置方法から実際の操作方法を全員で覚え、 タイムトライアル中に必要なスタッフさえ少ない人数でやりくりするから大変。 しかしそのぶん、普段では決して味わえない充実感があったのだ。

タイムトライアルといえば、この日のために(?)ホーネット900(新車)を購入し、 しかもタイヤをハイグリップタイプにわざわざ取り替えてきた 金城氏が見せてくれた。
第1ヒート目、神戸から遠征してきた小林氏を押さえて堂々のトップタイムを計時した。 そして、ホーネット900初のデビューウィンかと観客も含めて異様な興奮に会場が包まれたのだった。 午後から行なわれた決着の第2ヒート、金城ホーネットの好調は変わらず、 小林氏のプレッシャー攻撃にもめげず、更に2秒のタイムアップを果たしたのだ。 金城氏初の総合優勝かと期待が高まったその中、妖怪の異名をとる小林氏がゴールイン。 金城氏のタイムを更に2秒縮めるトップタイム。 金城氏の夢は10分で覚めてしまった。

タイムトライアル終了後には、全員でミニコースを使っての練習走行を行なった。
練習走行といっても、常にタイム測定をしながらの走行だから、 走りの良し悪しがすぐにタイムに表れて大変に効果的な練習方法だった。
人数が少なかったからとても充実した練習走行となり、 コースを一人あたり60周以上は走りこめ、着実にタイムアップをしたのだった。

「沖縄GP 各クラス別入賞者」
Aクラス 1位 島袋 豊弘 CRM250 1'40”159
Dクラス 1位 金城 孝 ホーネット900 1'27”609
2位 諸見 達也 CB400SF 1'32”643
3位 山城 健太 CB400SF 1'36”542
Eクラス 1位 小林 裕之 CB400SF 1'25”587




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