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“草ジムカーナグランプリ”2003 第二戦・『伊勢GP』イベントリポート
「GSX-R 1100が魅せる走りで総合2位に!」

“草ジムカーナ”グランプリ2003、第2戦『伊勢GP』が“三重県南部自動車学校”で開催されました。本州で行われる今年最初のGP戦とあって、遠くは静岡や岐阜からの参加もあって参加者は43名。それも参加各クラス毎の参加人数に偏りも無く、各クラスの参加者がほぼ同数にまとまり、参加者リストが発表された時から熱い戦いが充分に期待できるものでした。

参加する者達にとって一番気になるのは天候。参加者の熱い思いが通じたのか、週間天気予報では雨の予報だったのに、前夜の雨もあがって曇ってはいるものの、完全なドライ路面。その上、青空が時折のぞくことさえある程で、全員意気揚々と第1ヒートを開始したのでした。ただ、残念ながら最後まで願いは続かず、第2ヒートの後半クラスはウェット路面となってしまい、1ヒート目からのタイムアップも無くなり、期待されていた逆転劇は起きなかったのでした。これも勝負の運といえるでしょう。
しかし、濡れた路面をものともせずスムーズに駆けて行く上級者達の走りに、見ている者達は感動の大きな拍手を送っていました。

さて、タイムトライアルの結果をクラス順に発表すると、まずは全くの初参加者だけのAクラスでは、岐阜から参加の沢田が壊せば部品が無いような稀少車RZV500で見事にAクラス1位を獲得した。500cc、2stのレーサーレプリカとは思えない軽快な小回りのきいた走りは、初ジムカーナとは思えない程でした。しかし、クラス2位につけたZRX1200R・広も並の腕前ではなく、沢田に僅か0.8秒差にせまるほどで、次回はトップを期待できる程でした。

続いてBクラスでは、昨年から団体参加を続けている岐阜の高山市の大学生グループがみせてくれました。借り物バイク・ディオ50にも関わらず菊池が2位を大差をつけて見事に1位に入り、同時にCクラスへクラスアップすることになったのです。そしてクラス2位には、昨年末からジムカーナを始めたばかりのCB750・大塚が第2ヒートはリタイヤに終わったものの、第1ヒートのタイムできわどく2位を守り通したのでした。

そしてCクラス、昨年の静岡GPが初参戦だったGSX-R1100の根木(ねぎ)が見せてくれました!大排気量車のレプリカとは決して思えない豪快かつ大胆な走りで、見ている全員を大いにドキドキ沸かせる限界(?)の走りでクラス1位、しかも総合2位に立つ見事な結果を収めたのでした。後半クラスの第2ヒートは雨だったとはいえ、総合2位に充分に値する走りを見せており、彼こそが今回の伊勢GPの華だったのです。彼の地元で10月に開催される『静岡GP』ではどんな走りを見せてくれるのか、今から大変に楽しみな存在となっています。

デンジャラスなクラスと呼ばれるDクラスでは、岐阜から参加のSDR200・都竹(つづく)が、昨年から投入している車両の癖を掴みきったのか、見事にまとまった走りを見せてクラス1位を飾りました。しかも、並み居るEクラスの強豪を抑えきって総合3位なので、今年中にEクラスへアップする走りも充分に期待できるほどでした。

そして最速のEクラスでは、“妖怪”の異名をもつ小林が、第1ヒートで唯一人20秒台を出してクラス1位と総合優勝を順当に獲得しました。ただ、久し振りに大差をつける走りを見せたので、残りのGP戦でもこの好調さを維持できるか興味あるところです。そして、クラス2位に終わったものの、夫婦でタンデムして、はるばる静岡から参加したXJR1300・漆原(うるしはら)は、とても大排気両車とは思えない“疾風”を感じさせるスムーズな走りで見ているものを魅了しており、同じ大排気量車でもCクラス・根木とは好対照な走りでした。

またタイムトライアルだけではなく、昼休みには、飛び入り参加自由の「遅乗り大会」や、豪華賞品(伊勢うどん、伊勢海老味ポテトチップス等)が掛かったミニゲームもあって、参加者だけでなく見学者も一緒になって楽しんでいました。そして、一日の終了後には、「来年もまた逢おうね。」と言う言葉が笑顔と共にあちらこちらで見られ、来年への期待が大きく広がったGP戦となりました。


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