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“草ジムカーナ”グランプリ2003 第5戦・『岐阜GP』リポ−ト
“草ジムカーナ”グランプリ2003第5戦『岐阜GP』は、岐阜県「めいほうスキー場」で開催された。今年で3回目の開催となる本大会は、梅雨の恒例イベントとしてすっかり定着した感がある。前日&当日朝の雨にもかかわらず、各地から参加者が集まった。前日から現地で過す人、近くに宿をとる人、寝ないで馳せ参じる人等、各人十色であるが、皆に共通して言えることは笑顔であるということ!久しぶりに仲間と出会える喜びは何ものにも代えがたい喜びである。

『岐阜GP』ならではの特徴が二つある。一つは天候だ。海抜が高い場所で行われることと、梅雨という季節も手伝って、天気が目まぐるしく変わるのだ。午前の第一ヒートでは路面はウェット。しかし雨は上がり、路面も急速に乾き、昼休み中にドライに変わったのだ!ドライになって喜ぶ者と奇怪な踊りで雨乞いをする者との心理戦も勃発。第2ヒート中は雨がいつ降ってもおかしくない時もあったがドライでのタイムトライアルとなった。もう一つの特徴は広大なフラット会場であるということ。普段は教習所で行われることが多いので、フラットなコースはいつもと勝手が違うのだ。フラットな特徴を活かして、超高速セクションがあったり、ひねったセクションがあったりと、自由度が高くて、楽しくもありスリルもあるコース設計となるのだ。

さて、タイムトライアルの結果をクラス順に発表すると、まずは全くの初参加者だけのAクラスでは、地元岐阜県からの参加の細野が、あまり見かけない伊国カジバ製のVラプトール1000で登場した。革ツナギを身に纏ってやる気満々の細野だが、ウォームアップでは初めてのジムカーナということで、コースを覚えきれずに、なかなかゴールに辿り着けなかった。しかし本番では見事完走を果たし、皆から大きな拍手をもらったのだ。クラス2位の村上も珍しいGSX750RKをひっさげてのエントリー!2ヒートとも無難に完走を果たした。そして、上体を駆使して器用にセロー225を操った河合渡がクラストップを獲ったのであった。

続いてBクラスでは、数少ない女性参加者の一人CB400SF・近藤が、慣れないフラットコースに手を焼きながらも無事完走を果たした。2位には地元高山市の大学グループの一人であるKSR1・佐藤が入った。彼は同じグループの参加者たちに愛車を貸し出す役も担ったのだが、この車両が高山グループの躍進の要となったのだから、佐藤はグループの立役者といえるだろう。ZZ-R400・河合貴浩は同月に開催されたジムカーナレッスンin静岡に初参加して、すっかり草ジムカーナの虜になり、勢い初GPとなった。実力を大いに発揮して、見事、実力発揮順位の1位の躍進を見せ、クラス1位に輝いた。

そしてCクラス、栄えあるクラス1位に輝いたのはTDR250・沢田である。彼は希少な2スト500ccのRZV500から乗り換えて、見事なライディングで観客を唸らせた。2位には暴れるバイクを豪快に操るVFR400K・中西が入り、3位には高山グループの一角・菊池が程度の良い佐藤の愛機KSR1を借りて見事入賞を果たした。

デンジャラスクラスという異名が語るように、今回もDクラスは見応えのあるドラマが繰り広げられた。1位には、久しぶりの参加となるNSR250・井関が、調子が良くないマシンを必死で操り、ミスを犯しながらも、Eクラスの一角を食らう走りで入賞した。2位には『伊勢GP』の主役ともいえるような鮮烈な走りで魅せてくれたGSX-R1100・根木が今回も持ち前の実力を発揮して堂々の2位に輝いた。『伊勢GP』の根木に対して、今回もっとも目立った走りを見せつけたのが3位に入ったTZR125・垣内である。彼はGSX-R750時代も派手なライディングで知られていたが、新兵器で派手さに磨きをかけた。高速カーブで華麗なハングオフ!膝擦り!をギャラリーの目の前で見せつけたのだから、観る者は驚嘆するしかなかった。

そして最速のEクラスである。このクラスの見所は、昨年の覇者であるザンザス・横内と、雪辱に燃えるホーネット600・小林との一騎打ちだ。彼らは本番前から牽制し合い、見えない火花を散らすほどの心理戦が展開されたのであるが、今回は小林に軍配が上がった。必死になりすぎてペナルティーをもらうミスを犯しながらも、僅差で雪辱を晴らしたのだ。本部席に突っ込まんとする小林だけが描く走行ラインは横内に理解不能と言わしめ、ギャラリーを感嘆と恐怖のタメ息を吐かせたのであった。忘れてはならないのが3位に入ったCBR600F4i・朝野である。ジムカーナをはじめて1年にも満たない初心者?なのに、冨山・宇野といった曲者二人を食らう走りで強烈にアピールしたのであった。

このように各クラスで見応えのあるドラマが繰り広げられ、珍しいバイクも見られるのが“草ジムカーナグランプリ”の特徴だが、総じていえることは一人一人の個性が際立つことではないだろうか。各人の個性が大きな魅力となり、お互いを認め合い、尊敬することで“草ジムカーナ”独特の世界が構築されるのだ。この世界の一員になりたいが為に、遠路はるばる参加する者が絶えないのであろう。

あなたも“草ジムカーナ”の参加者となって、“ドラマ”の主役になってみませんか?きっと新しい自分に出会えるはずです。


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