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“草ジムカーナ”グランプリ2004 第6戦・『長野GP』リポ−ト
「年に一度の 不思議な“夏祭り”」

“草ジムカーナ”グランプリは本当に不思議なイベントだ。全国を転戦しながら獲得ポイントを競うシリーズ戦だからこそだが、どの大会も開催地以外の参加者が多く集まるのだ。特に夏休み期間中の開催が恒例となった『長野GP』は、休みを利用して全国さまざまな所から集まるから、年に一度は必ず参加したくなるような“夏祭り”のような活気に溢れている。
今年も懐かしい顔ぶれや新しい人で、『長野GP』は熱く燃える一日となった。

さてタイムトライアルの結果だが、初参加者ばかりのクラスの Aクラスには、地元長野から9名ものエントリーがあり、初めてジムカーナに挑む姿は微笑ましくも新鮮で、見ている者をドキドキさせるた。そんな中、借り物のオートバイでも流れるようなスムーズな走りを見せたブロスに乗る高橋が、2ヒート目に転倒を喫するものの1ヒート目のタイムで見事に1位を獲得した。それに続いて大型車とは思えない軽快な走りで0.8秒差までCB1300SFで急追した中村が2位。そして高橋と同じく借り物のブロスで挑んだ矢ヶ崎が3位となった。

Bクラスは、女性 2名だけの参加となったが、1位には最近走る度に調子を上げているホーネット250の杉野(奈良)が入り、残念ながら込み入ったコースに本来の実力を発揮できなかったスパーダに乗る鈴木(静岡)が2位となった。毎回このクラスの参加者は少なく、そのため最も入賞やポイントを稼ぐチャンスが大きいクラスだから、このクラスの参加資格を持つ人はエントリーしてはどうだろう!

さらに速いCクラスは、 3位までの入賞者全員がタイム指数を伸ばし、最も見応えのあるクラスとなった。1位に輝いた堀内(長野)は長い手足で自在にZRX1100を操り華麗な走りを見せただけでなく、同時にDクラスへの昇格を決めたのだった。続いて2位に入ったAX-1に乗る野中(静岡)も見事で、過去の成績から予想されたタイムを一気に5秒近くも短縮したのだ。そして3位を獲得したのは、着実に実力を伸ばし続けているCBR600F4にのる梶原(兵庫)で、彼はこの『長野GP』の成績で獲得ポイント争いのトップに並び、チャンピオン有力候補一番手となったのだった。

そして毎回激戦のDクラスは、スパーダに乗る根木(静岡)が Eクラスを喰う見事な走りを見せて1位に輝いたと同時に、念願のEクラス昇格も決めたのだった。そして、2位にはようやくZRX1100に乗り慣れて本来の実力を発揮した紅谷(福井)が入り、3位にはCB750に乗り換えて1年足らずで更に力を伸ばしてきた角田(静岡)がつけた。

そして、最速のEクラスだが、最近 FZ−6Nに乗り換えたばかりの小林(兵庫)がかろうじて1位につけたものの、ジムカーナ歴満一年を迎えたばかりで大幅な躍進を見せているKSR2に乗る坂本(山梨)が僅差で2位につけ、今後の展開に大きな興味が残った。そして3位には、第2ヒート中に縁石でステップを折るという痛恨のミスでタイムアップを果たせなかったバリオスの冨山(大阪)が入った。

“夏祭り”長野GPはこうして終了したが、きっと参加者達は来年も“人に会うため”に出るぞ!と心に誓って帰路についただろう。あなたも是非こんなに素敵な“草ジムカーナ”に参加してみませんか。


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