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1/11 ・“わがまま” 発揮イベント・リポート

GRAが開催したイベントのリポートをお楽しみください ♪
 

  発信して更に価値あるイベントに!

開催デ−タ 開催日

2015年 1月 11日 (日)

  開催場所 りんくう公園特設会場 (大阪府)

“わがまま”発揮イベントは、参加者が最大の収穫を得られる様にしたイベントで、参加者が主張する“わがまま”(要求)に合わせて講習カリキュラムや練習コースを設定するのが基本で、“わがまま”を主張できる人だけの限定イベントです。

正当な“わがまま”を発揮する人には十分以上に満足を得られる様なカリキュラムや講習が得られる反面、“わがまま”を主張できる人限定になりますが、それも良しと考えています。
一般道を走行して、他人の生命や健康を侵する可能性のある乗り物に乗っている限り、運転技術やオートバイ整備などへの探求心を常日頃から抱く事は当たり前だと考えているからです。  


  

【 人数と天候 】
 
当日は、新年が明けて2回目の日曜日、冬らしく寒風の吹く天候でしたが、前回の様に雨は降らず晴れ時々曇りの日和でした。
そして参加者は、前日キャンセルもあって、合計 3名と少なく、逆に“わがまま”が十分に発揮できる一日になったのです。
 
 
【 参加者の“わがまま”は 】

 
○ SR400の彼
・・ 彼は前回(11月)に参加した際、一般路の走行では分からなかった“車体の歪み”が発覚(発見)して、当日は組み上げて調整をしてきた車体の不調の為かも分からず、「今回迄の間に調整・修正してきた車体の歪みの確認」が一番目の“わがまま”。そして、二番目には 前回は叶えられなかった、「足回り(サスペンション)のセッティング」でした。

○ CB1300SFの彼
・・ 彼は、昨年7月参加した際に指摘していたリア車高(スウィングアームの垂れ角)のアンバランスを自身で調整してきて、「車体姿勢とリアサスペンション状態の確認を」が一番目の“わがまま”。そして二番目は、一般路等で停車時や発進時に右側にハンドルが切れるのを自覚して、「フロントフォークの平行状態を確認したい」でした。(彼の車両では、以前フロントフォークの平行調整作業を行なっており、その際に身体で覚えた平行状態から変化していると感じていたからだった)

【 “わがまま”発揮の結末 】
 
“わがまま”内容の確認と自発的な意見と行動によってカリキュラムが決まる事を説明の後、季節柄入念にストレッチを行ない、基本的なコース(複合4本パイロンコース)を走行して車体と身体、タイヤを温めたのです。

特に、基本的複合4本コースでの慣熟走行を入念に行ない、低速や中速、右と左の90°ターン、これにノーブレーキや中腰姿勢を組み合わせて入念に行なったのです。
というのも、車体の調整や確認を正確に行なうには、車体と会話する能力を磨く必要があり、その為には当日の自身の体調やライディング能力、そして感覚レベルを確認しておく必要があるからです。

その後で“わがまま”に合わせたカリキュラムのスタートです。


○ SR400の彼

・ 前回の発見(発覚)と同様に、マーカーを使った狭路を低速で走行しながら急加速をして、人車が一体になって真っ直ぐに走れるかを確認したところ、変な癖も無く走行できていて、修正・調整で本来の状態になっている事を確認。



その後の彼には“放任”で対応。というのも、彼はライディングスキルは十分に高く(タイム指数 9000台)、しかも車体メカニズムに滅法強い上に、車体セッティングの基本理論と身体センサーが十分に備わっている事を知っているから。


「一定のエリアとパイロンを貸してください」の要望(“わがまま”)に応えて提供すると、一定の基本コースを片足荷重で走行したり、中腰で前後のバランス変化での車両特性変化を独自にチェックして調整を繰り返していた。



正確なセッティング作業は、安全が確保された充分な広さの水平な平滑路面があってはじめて行なえるもので、決して一般路上では行なえないから、しっかりとデータ採りが出来ただろう。


 
○ CB1300SFの彼

・ 彼の車両のリアサスペンションユニットは社外品が装着されていて、車高調整機構も備わっている。しかし、適切な車高調整について書かれた資料は無く、宝の持ち腐れや調整次第では危険な結果を招くから、以前から指摘をしていた事だった。



今回、その調整をしたので確認して欲しいというのが“わがまま”で、最初の指摘から6年目にようやく受けた依頼でもあったが、結果は確認・調整をした甲斐はあった。


ただ、車体に後から装着された機能性アクセサリー(サブフレーム、フロントフォークスタビライザー)の影響によるハンドリング(操縦性)の悪さ、加重走行時の車体の“ブレ”を指摘し、作業によって確認へと進んだが未消化のまま。きっと、彼の事だから、あと6年は待たなくてはいけないかも知れない。


詳しくは、彼の「感想文」と彼に対して書いた「通信ボ」を確認して欲しい。









【 今後の展望 】

誰もが思う事でしょうが、参加人数を増やす事は財政運営上からも大切だと考えています。しかし、それが一番大切な事だとは考えていません。
 
一番大切な事は“わがまま”発揮イベントで行なっている事を広く発信して、オートバイの整備の基本、セッティングの基本、そしてライディングの基本を、参加者の“わがまま”に応える形式で、全国の多くのライダーへ伝える事だと考えているのです。
 
残念な事ですが、多くのライダーはオートバイのライディングや整備の方法、セッティングの基本について十分な知識や情報に接する機会が無く、オートバイ本来の楽しさを感じる事が少なく、危険な整備やセッティング状態で走行している事が少なくないのです。
 
それに気づいている人(ライダー)や正しい知識が得られずに迷っている人達へ、私達が培ってきた知識や情報を届ける為に、この『“わがまま”発揮イベント 』の報告を通じて発信していきます。
そして、それらの発信に触れた方からの「質問」を広く受け止めて回答を行ない、イベントに参加できない方からの“わがまま”にも応えていく考えです。
 
どうぞ、こらからも『“わがまま”発揮イベント』の展開にご注目下さい。


参加者の感想文
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