| 『 GRA講習 』は、オートバイの基本的な構造やメカニズム、運動特性を正しく見つめ直す事で、
オートバイの理解を深め、オートバイとの会話を深めて、もっとオートバイに乗るのを楽しくする
講習イベントです。
そして、今回の GRA講習のメインテーマは 「 180度ターン 」でした。
「 180度ターン 」は、簡単に言えば 「 Uターン 」で、殆どの人にとっては簡単に出来る事ですが、それは内容が深くて誰にとっても勉強になる講習でした。
「 180度ターン 」と 「 サークル理論 」
11月とは思えなほどに暖かい日和の中、ストレッチ&準備運動、そして慣熟走行の跡、先ずは「 サークル理論 」
の講義からGRA講習は始まりました。
今回の講義の内容は、オートバイの最も基本的な運動特性である「 サークル理論 」の解説に始まり、「 180度ターン 」は「 サークル理論 」の応用だという事でした。
「 サークル理論 」を言葉で表すと下記のようになるようです。
| 1 |
バンクさせている時の走行ラインは、そのバンク角や速度に応じた特定の半径の
円弧になる |
| 2 |
バンクさせて減速している時の走行ラインは、円弧の半径が小さく変化していく
放物線的なライン(クロソイド的ライン)になり、加速では逆のライン(クロソ
イド的ライン)になる |
| 3 |
一定のバンク角と速度を保つならば、その走行ラインは必ず特定の半径の円周に
なる。 |
もっと分かりやすく図で示すと次のようになるようです。
つまり、課題の練習走行では、基本サークルを意識するために基本サークルを一周してから脱出する練習をしますが、この課題走行をきちんとこなせるようになれば、正しい180度ターン(Uターン)が安定してできるようになるとの事です。
180度ターンの時は、その基本サークルをイメージして、その基本サークルに向けて進入して、約90度 進行方向が変わった時に基本サークルの円周の上を走行し、速やかに加速して基本サークル上から離れると理想的な 180度ターンになるという事でした。
【 課題走行の成果は? 】
参加した人全員にとって普通の Uターンなど簡単にこなせる事だから、狭い道幅での180度ターンの課題走行になると思ったけど違っていました。
設定された課題走行の道幅は 約 12m、一般的な 4車線の道路幅と十分な広さでした。
ただし、課題に出されたのは “ ノーブレーキ ”で 十分に大きな半径を描いてターンをする事でした。
最初の課題は単純に スタートして180度ターンをして戻ってくるセクションで、次には それに 360度ターンを加え、次に ターンの目標となる パイロン を設置して、走行時に基本サークルを安定して描く事に集中する練習をしていくと、オートバイを無理なく自然に想定した通りに走らせる感覚が身についてきたようです。
それでは!と、右ターンだけで行っていた課題セクションを左ターンに代えての走行に。
右ターンで身に着いた走行感覚は左ターンでも同じになる筈ですが、同じにはならない事も多く、ライダーの責任なのか? オートバイ側の問題なのか? 新たな発見をした人もいたようです。

最後の課題セクションは、右ターンで540度(360度+180度)ターンした後で 左ターンで540度ターン という“ メガネターン ”(と呼んでいるらしい)。
ブレーキを使わないで、基本サークル(定常円)の半径は 2〜3m を保つ課題があるから、ターンへの進入ラインは正確に狙う必要があり、しかも右から左、左から右へのバンクの切り替えも入るから、オートバイの運動特性を正確に把握するのには最適な課題練習になったようです。
今回のGRA講習の成果については、参加者の【感想文】に書かれているのでご覧ください。
また、参加した人へのアドバイスや 「サークル理論」の応用については 【通信ボ】に書かれているますので、もっと知りたい人はそちらも参照してはどうでしょう。
【 皆さんへ提案します 】
皆さんに、オートバイの基本に立ち戻って、オートバイと会話をしてみませんか。
今回のGRA講習のように、オートバイが本来備えている基本的な特性を、じっくりと勉強しなおす事で、いつの間にか身についてしまった“オートバイについての思い込み”や“一人よがりの運転操作の癖”を、あなた自身が自然に理解できるようになります。
そうすれば、本来の姿のオートバイと会話をする事が出来るようになりますし、その会話から正しい操作が身に付き、もっとオートバイが好きになるだけでなく、いつまでも楽しく安全なオートバイライフを実現する力になるのは間違いないからです。
とは言っても、今回のGRA講習のように、十分に広い会場でじっくりと練習できる機会は多くないと思いますが、機会があれば是非!自然な会話を試してみてください。
きっと、オートバイからの自然な声にもっと気付くと思います。
では、また次の機会に。

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