おはようございます! M さん
さて、あんなに長い動画、最後まで観て下さったとの事。感謝です。
そして、あんな “つぶやき” ばかりだったにも、一定りの評価を下さり とても安心しました 。 ありがとうございます。
今回挑戦した整備は初めてだったと思いますが、ステム周り は きちんと 整備すればする程、
最適な調整に近づけば近づくほどに、「整備して跨り、 走り始めた瞬間から、直ぐに手を通じて 変化を感じられる 敏感な箇所の 一つです。
どうぞ、これからも、整備を通じて オートバイとの会話を楽しんで下さい。
■ グリスについて ■
さて、ご質問のあった グリスの件ですが、 動画の中のグリスは、 ドイツの世界有数の
潤滑剤メーカー FUCHS 社製の Silkolene Pro RG2 という名称のグリスです。
FUCHS(フックス)・lubricants製品サイト / バイク用製品ラインナップ
FUCHS(フックス)・lubricants製品サイト / FUCHSについて
同社の製品は、「フックス ジャパン」という 会社が輸入発売元になり、 三重県内に社屋を
構えて、工業用から建設機器、農業用から自動車用 など、様々な製品を販売していますので、
恐らく、お近くの店でも 取扱いはあるかと思います。
ワンポイントアドバイス |
Advice on Grease |
グリスは油脂類の一つですが、エンジンオイルなどのオイルと較べ 製品規格や組成表示
に一定の決まりが無く、エンジンオイルでは 一般的な 粘度表示 や 鉱物油 か 合成油か、
SAE規格 や API規格 が無い為に とても 選択が難しい品です。
本来ならば、グリス も 油と石けんなどの増ちょう剤を組み合わ せているので、オイルの
組成やグレードを表記すべきですが、 業界全体での統一の機運は見られません。
ベターな選択は、より信頼が置けそうな実績のある 複数の会社 の製品を選び、その使
用箇所別に最適そうな製品を使用する事だと思います。 参考までに、私が現在使用してい
る主な潤滑剤を画像で紹介します。
また、ご存知の通り、添加物の内容には注意が必要です。 特に、モリブデン化合物(粒子)
が混合されたグリスは、オイル シールやベアリングがある箇所では弊害がありますし、
熱固着対策に有利な 銅化合物(粒子)を混入したグリースは 一般用に は不向きです。
以上
Thank you for your question regarding the appropriate grease for stem bearings.
But first, I have to tell you that it is difficult to select grease. This is because
grease is manufactured by adding a growth agent to the lubricating oil, but the
grade and standard of the lubricating oil have not been published.
In other words, there is no SAE standard that indicates the viscosity of the
lubricating oil used or an API standard that indicates the quality, and there is no
indication of whether it is mineral oil or synthetic oil, so there is no clear standard
when selecting grease. is.
The recommended selection method is to select a manufacturer with a certain
track record that provides detailed explanations about the product, and then
select several products according to the place of use. For reference, here are
some images of the main lubricants that I currently use.
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