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新型コロナウイルス・COVID-19は、人に感染して病気を引き起こすだけでなく、私達の意識や生活に大きな影響を与え、例え収束した後でも人々は全世界の大きな変容に戸惑い時に生き方を見失うでしょう。
私達はこのウイルス禍に関する情報を独自の視点で届けて、より多くの人々がより良い人生を続ける助けになる事を願っています。
  
The new coronavirus COVID-19 not only infects people and causes disease, but also has a huge impact on our consciousness and lives, and even after it converges, people will lose sight of life when they are confused by the great changes in the world. We hope more people will continue to live better by delivering information about this virus disaster from a unique perspective.



  Consideration of COVID-19
  of around the world



新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数、
  日別・推移一覧表(5月29日現在)   
 (2020年 6月 1日 発信)

  
最初に、現在、世界中で最も感染が深刻なのに、注目や報道が一番期待し難い国の報告をします。それは、西アフリカで大西洋上、ギニア湾にある島国・サントメ・プリンシペ 民主共和国です。



出典 : Johns Hopkins CSSE
                                  (※ 表は カーソルで触れると拡大表示します )


人口約 21万の小国で、5月に入ってから、かつてスペインやイタリアでも記録していない人口1億人あたり6万人超えの感染爆発を 2度も記録しています。この新規感染者の規模を日本に例えれば、日本で一日あたりの新規感染と判明した人が 連日 7万人を超えているのに等しく、小国であるが故に、医療現場や医療関連機関に掛かっている負荷の大きさが偲ばれます。実際、人口が少ない国ですから感染者の人数は世界から注目されてはいませんが、日本に例えれば 26万人以上の感染した人が居るのと同じで、これからも医療機関の状況が簡単に予想できます。
この国の窮状を助けられる可能性が高い国として、以前は同国を植民地支配していたポルトガルが挙がりますが、ポルトガル国内の感染率は未だに高く、しかも 1975年と早く独立を果たした国ですから、同国を支援する国の存在が見えてきません。
どうか、人々の恐怖に怯える日々が早く収束する事を祈るばかりです。




【 表A 】

表A の中で注目すべきは 南米の諸国で、報道で目にする機会の多い ブラジル 以上に ペルーの現状が心配です。


                                  (※ 表は カーソルで触れると拡大表示します )

4月末から感染拡大を見せ始めたペルーでは、5月末になっても一向に収束の兆しさえ無く、連日、一時のイタリアやスペインで起きた感染爆発と同様の規模の感染報告が連日続き、報道が殆ど無い状況もあって、医療現場や関係者の方々に掛かっている負荷の大きさが心配です。しかも、5月29日には 感染者数が「0」となっており、恐らく医療関連機関の方々の負荷がピークに達している事の表れの一つですから、尚更心配をせざるを得ません。

一方、大統領の方針によって規制緩和へと動き始めた米国では、報道され話題になったNY州 や NY市 での新規感染者の収束がはっきりと確認できて、一時、各州から応援に駆け付けていた医療従事者の方々が帰宅し始めたという報道も目にしており、NY州など東部では収束に一定の成果は挙げられているのでしょう。しかし、東部はそれと事情が異なり、ロサンジェルスのある カリフォルニア州(CA州)では NY州と同等だった感染率がここ 1週間で拡大の方向へ転じています。他州でも同様な傾向を見せている例もあり、米国全体としては決して収束に向かっているとは言えない状況です。同国の問題は、人口が比較的大きく、世界の経済に与える影響も大きい点で、国民一人ひとりのリスクの大きさはとは別に、その動向からは目が離せません。

また、一時は世界の感染中心地となっていた EU各国はかなり改善しています。ドイツを筆頭にして確実に収束への手応えもあって、いよいよ国民に課していた強い規制を緩和・解除の方向へと動き始めている事は良い報せです。ただ、私達・日本人が注目すべき点は、それらEU諸国の人口あたりの新規感染者のレベルです。それは、日本で 4月初め、緊急事態宣言を出すべきと判断に至った最大の感染率の数値と同等で、そのレベルで 国境を開放して、移動制限を完全に解き、バカンス旅行を奨励さえしているという事です。EU諸国が楽観的で経済・現実的なのか、日本が悲観的なのか、どちらにしても行政トップの裁量の違いはあると言えるでしょう。

他の国々の状況は安定しています。特に 一時は 最も深刻な感染国であった アイルランドとベルギーの両国共に収束へと歩みを進めており、リバウンド感も無くすみやかな減衰を見せていて、効果的な対処がされている事が窺われます。一方、アイルランドの隣国の英国は思わしくありません。5月中旬以降は収束の兆しを見せ始めていますが、当初の対処方法の誤り以外に何らか特有の問題点がある様に思われます。
一方、北欧・スウェーデンは独自の道を歩み続けています。国民一人ひとりの意識と行動によってウイルス禍に対処を任せ、強力な外出規制や営業停止規制は無いので、一週間の生活リズムを反映するかの様に 一定の周期で感染者数が上下動しますが、他国の様な感染爆発を起こしていない事には注目すべきです。その死亡者数だけを槍玉に挙げて同国の施策を非難する研究者も居ますが、同国国民の人権は守られて、経済も守られている事を見ていないと片手落ちの評価でしょう。




【 表B 】

表Bで 注目すべきは 中東地域、その中でも小国と言われる国々での窮状です。特に注目すべきは カタールです。




同国では 4月中旬以降、他国を圧倒的に凌駕するレベルの割合で感染者の報告が続いており、その勢いは一向に収まらないまま 5月末には 人口1億人あたり 6万人を超えるレベルで新規の感染者が報告されているのです。 これを日本に例えれば、1日あたり 新規で 7万人を超える人々の感染が報告され続けている事に等しく、米国・NY州や イタリア、スペインなどとは較べられない程に大きな負荷が医療現場に掛かり続け、国民の人々も感染リスクの強い恐れの中で毎日を過ごしている事が容易に推測できるのです。しかし、同国に本拠地を置く放送局・アルジャジーラでは 同国のウイルス禍に関する報道は全くな無く、隣国で同様に感染拡大を記録し続けている クウェートやバーレーン、UAEでのウイルス禍の報道も無く、関連の報道があったとしても サウジアラビアの話題であったり、UAE の航空会社・Emirates が パンデミックの影響での従業員リストラの話題程度で、世界からの注目を集めまいとしている様にさえ見えます。世界一の感染レベルとなっている同国や周辺諸国に住む人々の健康状態が満足できるものであれば良いのですが、政治的・宗教的な周辺国との関係で苦しむ事が無い事を願うばかりです。

一方、南米のチリも深刻な状況です。隣国・ペルーから少し遅れて始まった感染拡大は ペルー以上に勢いを増しており、南米の大国・ブラジルがウイルス禍対応を始めとして内政問題で手間取っている今、ブラジル以上に深刻なのに殆ど報道もされない彼の国々の人々を救う支援が行なえる国が見当たらない様に思えるので更に心配です。元宗主国・スペインとも一定以上の関係がある国々ですから、スペインからの支援・救済も考えられるのですが、一日も早く収束へと向かう事を祈るばかりです。




【 表C 】

表C で注目したい国は、独自言語と独自宗教を持つ、中東と東欧の葉境にある小国・アルメニア です。




南をトルコとイランというイスラム教の大国と国境を接して、北方には キリスト教正教会の大国・ロシアが迫っている地政学的なポジションの国で、世界に向けての発信力も強くなく、世界からも注目もされていない故に、今回の様な感染拡大が発生してしまうと、同国の人々への医療支援のレベルに心配が尽きません。周辺国は当然の様に国境封鎖や移動制限を行なっている中、人口 290万人の人々は イタリアが最も深刻だった時と同じ状況下に置かれているのです。例え収束した後でさえ、周辺の強大な国々との国境紛争の懸念さえ残り、当面は注目すべき国であり 地域です。

また、アフリカ大陸で新たに感染割合を伸ばしている国の一つに ガボン があります。同国も 西アフリカ、大西洋・ギニア湾に面した国で、完全に抑え切れないまま、途切れ途切れで報告される数字は間違いなく増えつつあり、現在の米国並みの感染割合にまで至っています。特に同国は、先に報告した サントメ・プリンシペ民主共和国と海を挟んで最も近い国ですから、普段から通商関係も深いのでしょう、両国での状況は 西アフリカの感染広がりと共に注目すべきです。




【 表D 】

表Dで 先に注目すべき国は、3月までの感染対策の着実さで世界的に高い評価を得ていた シンガポールです。

   
4月中旬になって発生した感染爆発以来、同国の云う サーキットブレーカーを発動させ、厳しい外出制限や移動制限を国民に課し、スマホアプリの導入で感染者と近距離に居た人の割り出して検査を行なう体制を進めているのですが、一向に収束へと向かう兆しには乏しく、海外からの出稼ぎ労働者の宿舎でのクラスター発生が原因としか伝えない CNA報道とは別に、同国なりの別の問題点も残されているのではと思われます。

ただ、世界の金融拠点の一つとしての国際的地位の高いシンガポールとは異なり、インド洋の諸島国・モルディブは 世界からは 注目をされず感染が広がって深刻な状況になっています。4月30日に 一気の感染拡大が報告されてからは一旦収束する気配も見せていたのですが、感染が発生した島からの住民移動規制が容易な島国ならでは効果を発揮したと想像していたのですが、もしかすると実状は異なるのかも知れません。仮に、数多くある島々でそれぞれに感染が広がったとすれば、移動交通機関や医療機関の問題から、島によっては 数字以上に過酷な状況に陥ったまま、適切な対応が出来ないままに隔離状態に置かれる事も有り得るので、そう考えると サントメ・プリンシペ と同様に決して目を離す事はできません。

また、グアテマラやホンジュラス、エルサルバドル など 中米地域の諸国でも、間違いなく感染が拡大へと進んでおり、南米と同様に注目が必要な地域です。

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以上、4つの表に合わせて私なりの解説を進めてきましたが、今後 感染中心地として注目すべき地域は 中東地域諸国であり、ペルーやチリ、ブラジルなどの 南米地域です。
そして、アフリカについては西アフリカだけを注目しましたが、実は 東アフリカで感染拡大を見せている国があります。それは、中東・アラビア半島とアデン湾を挟んで位置する国・ジブチです。掲載した表には載っていない、人口 97万人ほどの小国ですが、人口 1億人あたりの新規感染者数で 2万人超えを連日記録している程に深刻な状況です。その上、隣国に人口 1億人を超える 大国・エチオピアと国境を接しており、国境を越えての感染拡大が懸念されます。
また、西アフリカでは 赤道ギニア でも 5月29日に一気の感染拡大が記録されており、西アフリカを中心とした感染の勢いにも関心を払い、世界からウイルス禍を排除する事を一緒に目指していく必要があるでしょう。


出典 : OCHA
#COVID-19



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