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 安全運転に必要なコト


『 “安全運転”の事情 』


 

オートバイのイベントが行なわれる場合、それが市販車で走行を行なうイベントであれば、ほとんどの主催者は開催目的や企画内容に“ 安全運転 ” という言葉を掲げています。

GRAが行なった GRAツアーでの ライディングレッスンのひとコマです

それは、オートバイでの死亡事故が目立って増え始めた 1970年代後半以降、社会的な批判や要求に応える為にも必要とされた言葉でしょう。

イベント開催会場の確保の際に会場所有者との交渉に必要になる他に、車両メーカーや自治体などから協賛を得る為にも、新聞社などメディアの取材を得る為にも必要な事だったでしょう。

ただ、それらのイベントの大半は 運転技術を磨く内容であったり、その技術を競う内容に留まり、本来の “ 安全運転 ” に必要な要素の一部しか行なっていないのが現状です。

確かに、運転技術は “ 安全運転 ” に必要な要素の一つです。
しかし、運転技術だけでは安全運転の実現には足りない事は明らかです。

歩道へのオートバイや自転車の駐輪を防止するための柵を塞ぐオートバイです。
【 画像補足】
   歩道での駐輪を防止するために設置された柵を塞ぐオートバイ、
   一見、大して迷惑を掛けていない様にも見えますが、
   車椅子の幅に合わせて作られた柵なので、車椅子の人は通れず、
   自動車が走行する狭い車道を使わざるを得ない危険な行為です    


 

 



『 一番の“安全運転”は 』


 

安全な運転のためには、車両の基本的な構造やメカニズムの学習は欠かせません。
また、その理解を通じて、基本整備やライダーに合わせた基本的なセッティングの学習と実践は 安全運転 に欠かせません。

そして、それ以上に、ライダー自身がオートバイに乗る事で他者の人生に対してどのようなリスクを与えるかを学習する機会を与える事が最も大切な事です。

それによって、ライダー自身が車両や自身の精神状態などを正しく理解して、「 今日は、オートバイを運転をしない 」という決断に繋がれば、それが一番の “ 安全運転 ” です。

駅前広場、通勤か買い物客、パチンコ店客などの車両です
【 画像補足】
   駅前広場、通勤か買い物客、パチンコ店客などの車両です
   そして全国のいたる場所で見られる光景ですが、
   この光景がある数だけ、その日数が多い分、社会からの理解や好感を1
   
得る日のは遠いでしょう


オートバイ販売台数は減り、ライダーの高齢化と人口減少の中、行政が主導して運転技術だけに焦点を当てた全国規模の安全運転大会が2017年度で終了した今こそ、真の“ 安全運転 ” について深い考察が必要な時でしょう。

そういう考察を経て、ライダーが自身の “ 安全運転 ” に留まらず、他の見知らぬライダーを含めた社会全体の “ 安全 ” の為に行動を行なう事が更なる “ 安全 ” に繋がります。


 

『 GRAの“安全運転”とは 』


 

NPO法人GRAは、以上の考えにより、オートバイの運転技術の習熟だけに留まらず、車両の構造とそのメカニズムの学習、そして整備とセッティングの理解と実践を行ない、車両の運転に必要な理解と知識を広く発信に努めていきます。

そして同時に、家族や職場、友人など周囲の人々への積極的な関わりを持つ事で、ライダーにとってオートバイにいつまでも楽しく乗り続けられる環境を創っていく大切さを伝え続けていきます。

「 他者のリスクや迷惑を考慮しない者には、安全運転など決して出来ません 」

社会の人々を脅かすリスクや心配を積極的に取り除く行動こそが、私達ライダーにとって、いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境 をもたらす事を伝え続けます。

右側が歩道で、親子連れが歩いている左側は車道です。ベビーカーや子供、車椅子の方、視覚障害のある人は、大きなリスクを負わされています。
【 画像補足】
   駅に隣接した歩道の様子、右側が歩道で、親子連れが歩いている左側は車道、
   駅の改札へ続くエレベーターのある奥の建物への通路(歩道)ですが、
   ベビーカーや車椅子の人、視覚障害のある人には、大きな安全リスクを負わせ
   ています
   停めないのは当然で、仮に目の前で停めようとするライダーを見たら、どうし
   ますか?


 






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