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      YOKAI's murmur



 妖怪・トラ君  日誌    (2019年12月1日)
  「 タイヤで確認、修正効果 」

 


   
   トラ君 (トライアンフ)との距離感をずっと感じていて、
   それを縮めて、もっと良い仲になりたくて努力している事の報告
   今回は、11月のイベントで感じた手応えを元に、少しずつ
   手を加えていった記録です ♪


『 11月 3日 ・ フロントの課題 』

11月3日、イベントでのチェック走行で感じた感触は、ノーブレーキで行なう基本練習パターンでは良好なバランスを見せていた フロントサスペンションだが、前後ブレーキを使い、速度レンジを上げた走行練習パターンでは フロント周りの挙動に難がある事が確認できた。

その難とは、中速度域のターンでバンクさせている時、フロントブレーキを使った フロントタイヤの向き変えコントロールが難しく、ただ速度を失っている事だった。 実際、走行後の フロントタイヤの摩耗痕のチェックでも、そのバンク域での摩耗痕は “どちらつかず” 不安定なパターンの摩耗痕で、駆動力は掛からない フロントタイヤ ではあって欲しくないパターンだった。

GRA タイヤ 摩耗痕の解析 1

その為、それまで徐々に良くなっていた フロント周りの修正は、基本練習パターンを超えて、より実走行に近いパターンでのコントロール性を高めていくステージへと移れる事になったので、12月のイベント迄の間に幾つかの修正を重ねた。



『 11月3日 ・ リアの課題 』

それまでの ノーブレーキ・基本練習パターン でのバランス取りの段階では見えなかったが、前後ブレーキを使った、練習走行パターンになると、リアからのバンクコントロールが曖昧な点と、リア周りの余分な挙動がフロントの動きに影響している様子が垣間見えた。
その為、リアスプリングを 2段階高いレートへ、525 LBS/inch から 575 LBS/inch へ変更し、同時に リアサスペンション周りの整備、アライメント取りを行なった。

GRA タイヤ 摩耗痕の解析 2

【 タイヤから診る、ライディング 】より
http://gra-npo.org/lecture/ride/tire%20diagnosis/img_Tire%20diagnosis.html

  



『 12月 1日 ・ 走行結果 』


フロントは、かなりバンクコントロールが容易になり、同時に 最大バンク時の接地安定性、方向安定性共に高くなる。 実際、フロントタイヤの 摩耗痕を確認しても、以前は どちらつかず の様子の摩耗痕だった領域が、旋回方向の力による摩耗痕、つまり タイヤの向きに平行な摩耗痕を残していた。

後は、トレッド端部の摩耗痕からも判るように、最大バンク時のコントロール性をもっと明確にする必要がある。
GRA タイヤ 摩耗痕の解析 3


一方、リアは、リアスプリング変更が効果を発揮したのか、11月時とは明らかに異なる摩耗痕になった。 トレッド外側からトレッド端部まで、タイヤの向きと平行な摩耗痕は無く、端部は 80度近い摩耗痕が残るなど、かなり有効な使い方が出来ている事は明確で、当面はこの仕様で行ける見込みがつきそうだ。
GRA タイヤ 摩耗痕の解析 4





【 関連する記事、資料 / Related and Reference Articles

  タイヤから診る、 ライディング
Tire diagnosis is Riding diagnosis
  ライディングとは、タイヤに適切に仕事をしてもらう事です
タイヤを診ないでライディングを語るのは大きな間違いです






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