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イベント名 GRAの自由練習会
開催日

2017年 4月 9日

開催場所

りんくう公園 特設会場 (大阪府)



エアバルブで、目から鱗が ・・?

風邪ひいて、一歩前進、そしてまた・・

フロントフォークは奥深くて ・・

 

 


エアバルブで、目から鱗が・・?      

兵庫県  K  さん

■ 半年ぶりの参加

今回の自由練習会は実に昨年10/9の練習より半年ぶりの走行となりました。

コンディションは小雨のウェットからのスタート。
路面は良好とは言い難いものの個人的にはズブ濡れにならずに
低μ路面での繊細な操作の試されるこの状況は
走行後の道具の始末を考えなくても良いのに普段乱雑な乗り方をする自分のダメな部分が
顕著に表れる状況を堪能出来るので結構好きだったりします。


■ キャブレターOH の成果は

そんな状況下でソロソロと感覚を思い出しつつ体の慣らしを行います。
今回半年ぶりになった原因のキャブレターはOHをしてもらいました。

ダイヤフラムが廃盤の為、完調とまではなりませんでしたが
前回の走行に比べると幾分扱い易さも出て、ヌルヌルする路面をドキドキワクワクしながら
ひたすらオーバルや8の字を繰り返すのでした。

暫く走っていると、太陽も覗き始め以後の路面状況もみるみる改善していきました。
今回は前回まで付けていた教習バンパーを外し、車体の自由度も増した状態での参加も
路面の状況と相まって相当に楽しくなってきましたが
どうにも車体の軌跡が頭に体に馴染んで行かないので、
やはりずっとオーバルや8の字を繰り返すのでした。




■ 16インチの固定概念が ・


暫く走って休憩を挟んだり他の参加者の方の車両に乗せて頂いたり
私の車両に乗って頂いてコメントを頂く機会も頂戴しました。

私の私感ではSR400もVTR250もフロントホイールが17インチの為か
凄く穏やかであると言う感覚を得ました。

しかし、ここでもう少し頭を使えば良かったのですが
私の車両は16インチでピーキーな癖を持っている、と言う 固定概念を持っていたため、
そこで思考を停止してしまったのでした。

SR400は初めて乗せて頂いたのでノーマルとの差が分からないのですが
VTR250に関しては以前に乗せて頂いた時はアクセルにしても
荷重の掛かった時のハンドリングにしても 結構神経質な感が有ったのですが、
今回はその感覚が見事に抑えられていました。

車体のハード系構成は変わっていないのに、こう言うテイストを出せると言う事について
何も考えを巡らせる事が無かったのです。
こう言う物言いになった原因については後述します。




■ エアバルブで、目から鱗 ・・!

その後、SR400のオーナーさんに私のVFRに乗って頂けまして
リアサスが改善の余地があるのでは無いか?とのコメントを頂きました。
確かに、アクセルオンの際にバランスを崩す挙動を呈する事は有ったのですが
そんなものだと気にも留めていなかった部分の指摘がとても為になり、
また 恥ずかしくもありました。

また今回、フロントフォークの油面アップを図り参加に臨み
110ミリあるストローク量の内90ミリ程ストロークしていたので
まあ良い塩梅かと思っていました。

元々規定タイヤエア圧ではハンドルの重さが目立ったので
少しだけ上げて、それなりに良い感触を得ていたので
低速時やハンドルの切れ角が大きくなっていった際の二次グラフ的な旋回感や
同時に現れるハンドルの重さは16インチはこんなものだろうと思っていました。

そんな折に小林代表からフロントが入りすぎているのでは?と
エアバネを強められる機構が付いているので試してみたら?とのアドバイスを頂き
実践してみた所、目から鱗が落ちる事態に遭遇したのでした。


■ 少しの調整だけで

ノーブレーキでの旋回で60ミリほどのストロークとなった状況で
朝と同じようにオーバルや8の字を描くと、なんと先程乗せて頂いた
2台のテイスト、つまり私が17インチでしか出せないと思っていた
穏やかだがライダーの意思の介在する余地の残った乗り味になったのでした。

今までの私の常識はオイルロックしてはいけないが
だからと言って残ストロークが多いと旋回性が落ち、フォークの良さを
引き出せないものである、と思い込んでいたので
こう言った味付けの仕方がある事に驚きました。

ただこれに関しては、切り返しの軽さや曲げ込むような局面での
軽快さは出ましたが、当然ながらグウゥ...と切れ込んで曲がって欲しい様な状況での
今までの良さは薄れてしまったので、この辺りはもう少し良い落し所を探ってみたいと思いました。




■ 沢山の課題に感謝

そうこうしていると、残り時間も少なくなりタイムアタックをして
片付け解散と言う流れへ差し掛かってきました。

私自身、地頭が宜しくない事は重々承知しているのですが 毎度ながら、
このタイムアタックのコースを覚えるのが大変に苦手で..
集中力が無いのも大きな要因では有ると思いますが
そこに加えて車体の軌跡が身に染みていないから、走行ラインも見えず
こんな体たらくになるのだと思います。

結局この日も折角の機会をミスコースで台無しにしてしまいましたし...
とは言え、今回もザッと数えて4点5点程の明確で沢山の課題を
持ち帰る事が出来ました。

それも、こう言った場を提供してくださる、代表や参加者の皆様方が居られましての
物種であると思います。

私自身は大した技術も無ければ知識も無い、ただの乗るのが好きなだけの人間ですが
いつの日かそういった良い環境の一員となれるような人間になりたいと思います。

今回も楽しく、とてもためになる場をお与え下さりありがとうございました。

またの機会も何卒宜しくお願い致します。 。


【事務局より 】
いつも、Kさんの参加には関心させられると共に深く感謝しています。
というのも、初めて参加された時から、私たちが掲げる目標や理念をしっかりと読み込み、
ご自身の体験を交えて、ご自分の意見を持っていらっしゃったからです。
オートバイをただ楽しむ手法や、運転技術や速さを求めるだけのイベントはありますが、
それだけでオートバイの楽しさをいつまでも安全に繋げる事はできません。
あなたの様な人こそ、その夢の実現には欠かせない一人だと思います。
どうぞ、これからも、末永くよろしくお願いします。


<追伸> ・・ フロントより先にリア車高調整がお勧めで〜す。シム調整、お手伝いアリです !


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風邪ひいて、一歩前進、そしてまた ・・      

神戸市  H  さん


■ Sさんのご宣託の通り

2週間前、ターンイン時のフロントの応答性を高める目的(魂胆・欲張り?)で、
残ストローク量(通常走行時)を直前のセットデータ、45mm から 4mm下げるため、
フロンフォークオイルを 4t 抜く。

当然(?)ノーブレーキで行なう基礎練習・サークル旋回は快調&快調。
しかし、ブレーキを併用する練習走行ではトレール量が足りず、
フルバンク状態ではフロントタイヤが方向安定性を失い、 余分に切れ込み走行抵抗になり、
荷重の抜け気味のリアタイヤが緩やかにグリップを失い、
フロント軸にくるりと回転・転倒。

ベテランSさんのご宣託の通り、不安定で恐いセット状態でした。
帰宅して、即! フォークオイル 4t戻した事は前回報告の通り。




■ ポカポカ陽気の中で ・・

イベント1週間前、確認の為 テスト走行。
日中は日差しも良くて、ポカポカ気分。

「 ん 〜〜 ご機嫌、ご機嫌 」

ターンイン時の安定感は増し、フロントブレーキ併用でもGood!
ノーブレーキでの サークル旋回では、フロント(タイヤの)初期旋回力は弱まるが、
旋回中のフロント安定感は高い。

「 これなら、ベテランSさんも、ダメ出しはしない・・かな? 」

しかし、改めて前後の車高バランスを確認すると、フロントがリアに較べ低い。
低いから、バンク初期の反応は遅れるけど、その後の入り込み(切れ込み)が急だ。

「 ん? 以前には感じなかったけど、直したら良くなるかも ♪ 」

そこで、フロント側の車高を、フロントフォーク突出し量変更して、1mmアップ。
「 おっ! こっちの方が全体に安定したターンインになるぞ!! 」

暫くそのセットで確認した後、“ 欲張り心 ”が顔を出した。
「 もう 1mm フロント側の車高を上げると ・・・ いいかも? 」。


■ ご機嫌に、風邪をひく


さらに、1mm、合計 2mm フロント側の車高をアップしてみれば、悪くない!!
ただ、ターンの後半、ターンアウト直前、最小曲率(回転半径)ポイントで、 フロントタイヤの
行儀がよろしくない。
フロントブレーキをリリースする直前で内側へ切れ込もうとする。

試走での フロントサスペンションの 残ストローク量は 47 o
速度を出して急制動を行なってフルバンプ時の残ストローク量は 41 o

「 ん 〜〜、あと フォークオイル2t追加すれば、Sさんも誉めてくれるかも ? 」
「 追加すれば、フルバンプ時の残ストローク量 43 oになるけど・・ まあ 来週 確認しよう 」

しかし、夕方時、昼間かいた汗で身体が冷え、頭が痛い。

「 んん? 風邪、ひいてしまったぁ 」。




■ 確認して、わかった事

風邪治りきらぬまま 1週間が過ぎた土曜日、朝から雨。
走りたいけど、風邪治りきらず、走れない。

でも、明日の準備もある、フォークオイル 2t 追加して当日を迎える。

いつもの様に ノーブレーキの基礎練習・サークル旋回は少し鈍い。
でも、フロント(タイヤ)の速度が、ターンアウト時に落ちてない。
4本四角パイロン外周旋回では、いつもよりフロントの速度落ちず、
アクセルポイントがずっと早くなり、ターン横G が強くなった。

「 アクセルポイントが早目にやって来る感じ、いい感じ 」
「 フロントの意思がしっかりしているので、どんどんと攻められる ! いいねぇ 」

無事に転倒なくタイムトライアルも終わり、(立ちゴケ一回アリ)イベント終了。
帰路の途中で気付いた事。
「 以前のセットデータ、残ストローク(フルバンプ)41 oって、以前のタイヤ 」
「 タイヤの仕様・性格が変われば、必要なセットも変えなくちゃいけないんだ! 」




■ 次にやる事、治す事

次にやるべきは、前後の車高バランスは 若干フロント低いので ・・
フロントの車高を 0.5 〜 1.0 o アップして、フォークオイル 1 t抜きもありか?
左フルバンク時、リア挙動が不安定だから、前後タイヤ整列取りが必要だ。

それにしても、ブランク期間を過ぎ、この車両でリハビリに励んできて、
ようやく フロントの照準をコースで合わせ使い切る感覚も少し戻り、
ターンアウトポイントに合わせたブレーキ操作とフロント回しでの横G感覚も久しぶりだ。

「 ん 〜〜、これでトラ復活も見えてきたかなぁ〜? 」
「 いやいや、帰路で戻った風邪治さなくっちゃ! ターンGで腹筋も傷めたし、明日は仕事だ。」

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フロントフォークは奥深くて・・      

大阪府  N  さん

■ したかった事

*フロントフォークのセッティング
*ステップ位置を変更してきたので操作性の確認

■ した事

*フォークのイニシャル調整と伸び側調整




■ 感想

前回の参加時にフルブレーキをしてフルボトムさせると底付きをして、フロントが容易くロックする症状が出ていた為に、油面を下げて対応してから参加しようとしていたのですが・・・
油面調整をしている時に、フォークのストローク量そのものが足りて無い事に気付きましたが今回は時間がなくOHしてストローク量を変更することが出来なかったのでそのままで参加してノーブレーキからのターンインと弱ブレーキ時に重点を置いてセッティングをしていきました。

そして今回も他の参加者さんの車両に乗せてもらい自分の車両との比較させていただきました。
また自分の車両も乗ってもらい評価をいただきました。

その中で、VFR400さんのフロントフォークが旋回中に沈み込み過ぎているのじゃないかと言う話から、フォークキャップにエアバルブが着いているタイプだったのでエア圧を調整して沈み込み量を変更してどう変わるかを試してみたのが面白くいい経験になりました。



あと、今回の反省としてはMT―07さんに「脇を閉めて教習所乗りをしていますね」と言ってしまったので気を悪くしていなければいいのですが・・・

TVで人の行動基点に大きく分けて、指差が基点の人と肘を基点の人の大きく分けて2パターンが有るらしいという話を見て今回の参加者さんのパターンはどちらになるのかを気にしながら見ていたので、何の説明も無しにそんな事を言われて気を悪くされていたらと思い。
申し訳ありませんでしたm(__)m


それでは、誤字・脱字等合って分かりにくい文章とは思いますがご了承下さい。



【事務局より 】
今回のイベントリポートで、「人こそ環境」のテーマでリポート文を書いていますが、
Nさん、あなたこそ、現在の環境創りの土台となって下さっている方です。
言葉や文章は少な目の方ですが、いつもより必要な事へと目を向けてくれています。
大人数は必要ありませんが、環境は一人だけで創れるものではありません。
どうぞ、イベントを通じての情報や意見発信で、人・環境創りを一緒にお願いします。


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