このエントリーをはてなブックマークに追加


イベント名 GRAの自由練習会
開催日

2017年 8月 13日

開催場所

りんくう公園 特設会場 (大阪府)



慣れて上達? 考えて上達?

ミニコースで見えた方向性は・・

次回こそ、完璧だ ??

 

 


慣れて上達? 考えて上達?          

兵庫県  Y さん


■ 今回で2回目の自由練習会

今回で、自由練習会 2回目になります。
前回7月23日のライディング講習会以来のGRAに参加になります。

最初の場所決めで、代表は、日向?当方は日陰
Sさんより、代表は、路面温度を考えているといわれ
当方は、日焼けを気にしていると、
練習に取り組み方の姿勢が、違うかなと思いました。

言い訳ですが、体力考え、当方の日焼け重視もありかなと思っております。(笑)

Yさんの走り、以前よりもスムーズさが増しています

■ 今回の個人練習テーマは ・・・

今回は、当方の自由練習会のテーマは、前回の講習会でやった、
サークル理論・クロソイド的ライン
これらを、自分なりに、考えて復習したいなと考えていました。

ブレーキなし・後輪ブレーキのみ・前後ブレーキ・クラッチ切る
この4つでサークル理論の復習と考えていました。

ただ、頭の中で考えることと、実際は、違い
クラッチ切ってサークルを描くのが、一番難しいと感じました。
まだ、実際も頭の中も、サークル理論、理解していないところは、
ありますが、うまく表現できないですが、掴んだ部分もあるのかなと感じております。

どんな走りも個性の表現ですが、視線が先走り過ぎて、進行方向の変化は遅くなりそうですね


■ 慣れて上達? 考えて上達?

代表より、慣れとよく考えて練習をするのは、違うみたいなこと言われましたが、
Sさんより、慣れも大事といわれ ホットしたような気がしました。

バイクに限らず、こういう実技・スポーツ等も、
上達には、慣れも必要ですが、よく考えて練習を行う方が、
効率的とは、よくききますが、なかなか難しいです。

以前は少なかったダイナミックさが表れている瞬間ですね


■ タイム計測では ・・・

最後の、タイム計測は、コースミスしてしまいました。
少し長いコースだと覚えられない、これも練習の1つかなと思いました。

今週末は、久しぶりにツーリングに行こうかなと考えております。
GRA練習会・その他の講習会で、学んだ技術を、公道での安全運転につなげ
ていければいいかなと思っております。

バンク角は、確実に従来より増えていますよ


【事務局より 】
今回が3回めの参加になりましたね。
参加の度に質問回数が増え、質問内容も変わり、練習課題への工夫も増え、
ライディングもずっとしなやかになりましたね。
どうぞ、練習のための練習ではなく、公道走行にも役立つ確実なライディング構築の道を
これからも歩み続けてください。



このイベントの資料一覧ページへ戻ります   当イベントのコース図ページへ移動します



ミニコースで見えた方向性は ・・         

大阪府   N  さん

■ 参加前にしてきたこと

参加前にしてきたこと リヤタイヤの交換

当日したこと リヤの車高調整
フロントの突き出し量の変更
フォークオイルの追加



■ 現状整理

前回参加時に、車両に問題が有ることがわかったのでその原因と思われるリヤタイヤを
参加前に交換してきた。

私の車両は、今までの問題点の解消のためフロントを17インチ化していたのですが
いきなり前後17インチにする前にF17 R18ではどのような問題が出てそれをどう対処するか
自分の経験値を貯めるためにあえてしていました。
ただF17R18の組み合わせ自体は80〜90年代の過渡期に有ったのですが私の車両の問題点は
F17のキャストホイールのR18のスポークホイールによるタイヤ形状の違いで出ていたみたい
なので、今回から前後17インチで参加させてもらいました。

リアホイールを変更してもしっくりまとまっています。 また、正しくセットアップするために様々な治具を活用していますね


■ タイヤを見て、「 おや?」

〔『F 110・70・17・3J R 120・90・18・2.5J』のタイヤサイズを見て、おや?と
疑問を見つけた人は素晴らしいです。(笑)

ホイールリム幅が前より後ろの方が狭いためリヤタイヤの方が太いハズなのにタイヤ形状が
フロントより丸いんです。
その為に普通のバイクとは逆にバンク角が深くなってきたらフロントのバイク角が限界に来ても
リヤはまだ寝るのでその差を吸収するためにハンドル舵角が少なくなっていき、舵角が無くなる
とスリップダウンしそうになっていたみたいです。〕

こういうセクションでの“キレ”がいいですね


■ 感想

今回の参加に頑張って間に合わせてきて走り始めた印象は、フロントが走ってよく入る・・・
入りすぎる!? が、第一印象でした(笑)

まあ今までフロントが走らなくて(前から内輪差のせいかフロントが入らないと言っていたのです
が。) ハンドル舵角に頼らずフロントの姿勢変化で走れるようなセッティングをしてきていたため、
リヤタイヤを交換してきた事によってバランスが崩れ入りすぎる状態になってしまっていると想像
どうりの状態でした。

まず最初にタイヤの直径が20mmほど小さくなったので、それによってスイングアームの垂れ角
が変わってしまったのを車高調整で修正して、リヤの車高が下がったのに合わせるためにフォーク
の突き出し量を2mmから6mm・10mmと試していきました。

ただ簡易コースでのセッティングでは問題があってもある程度侵入速度と角度を変えて無理なく
入れる状態を模索してしまうので、ある程度に止めておいてミニコース走行をすることを提案して
その時にラインを規制された状態で様子を見ることにしました。

全体に暗い画像になっていますがお許しください。


■ ミニコースで見えてきた方向性は ・・・

それまでに、自分の車両だけではいいわるいの判断がつきにくいので、比較対象として小林さんの
自称VTR(笑)に乗せてもらったのですが・・・ よけい混乱してしまいました。

自称VTRの状態の話をしていると小林さんがフォークオイルを追加して動きを規制する方向に
試してみると言われ行動し始めたので、現状動き過ぎて困っている私もフォークオイルを足して
油面を上げて動き規制することにしました。

まず最初に4ccづつ足して様子を見てもう4cc入れてみたところで時間がなくなってしまい
ミニコースを作る事に。

コースを小林さんに即興で考えてもらって(自分でコース作成を何度もしたことは有りますが、
楽しく無くただ規制ばかりあってセッティング等みることが出来ないので。)コース走行で現状
確認をしていきました。

ミニコースやタイムトライアルの走行を通して全体のバランスを考えてみると、フロントの車高が
やや低くフルバンク近くでハンドルに落ち着きが無いため、挙動が落ち着くのを待ってアクセルを
開けているので、安定と旋回性能のバランスをどこでとるのかが今後の課題になりそうです。

ブレーキの課題は残すものの、スムーズさは増してきたようですね




【事務局より 】
参加の度に、同じ車両であって同じでない状態に好感を持っています。
その上、工作技術を駆使して、良い走りを求めての改良・加工には
感心もさせられています。
どうぞ、これからも オートバイとの親密な会話を通して、
オートバイ本来の運動性能を楽しんでください。


このイベントの資料一覧ページへ戻ります   当イベントのコース図ページへ移動します



次回こそ、完璧だ??            

兵庫県  H  さん

■ トライアンフ再走計画

今回のイベントは、丸6年以上ガレージ保管を続けていた トライアンフ(以下 トラ君)での
久し振りの参加でした。 そのために、切れたままだった車検の取得だけでなく、色々な作業を
施して 完璧(?)な状態での参加を目指したのです。

前後のタイヤを始めとするゴム製品の交換、エンジンオイル等のオイル&グリスの交換、
バッテリーの交換に前後サスペンションのリセット作業などをじっくりとしてきました。



■ サスペンションのリセッティングは

サスペンションは トラ君の最大の難点です。
特に、フロントサスペンションは 元々のトレール量が少なく、一般道を走っていても安定感に
欠けるほどで、リアサスペンションは ノーマル(純正)のアライメントはスポーツ走行に不向き
で、姉妹車:デイトナ675 仕様にしたものの、グリップ不足の症状に常に悩まされていたのです。

そこで、フロントサスペンションは ストローク位置を 25o伸ばして、2010年当時に組み込ん
でいた 1998年型 ホーネット600用純正スプリング( レート: 0.62 〜 1.02 Kgf/mm /
変換点 : 69.7 mm )から、一気にスプリングレートを上げる目的で、WP社製 ZZ-R 1100用
スプリング ( レート : 0.84 〜 1.05 Kgf/mm 変換点 : 90.0 mm)へと変更して、前後車高
バランスや残ストローク調整を施したのです。 ( これで かなり完璧か ? )

リアサスペンションは、デイトナ675用のスプリングレートが異様に高過ぎ(675 LBS/mm)
て、一般道では正しくグリップさせられないレベルだったので、低レート(575 LBS/mm)の
スプリングへと変更していたのですが、それでもグリップ感が足らなかったのです。
そこで、今回は、低レートにしたスプリングに合わせて ダンパー内部のシム変更を行ないました。(ますます完璧か?)



■ 個人練習での感触は ・・

イベント当日、個人練習の場で走ってみた感触は、

「 正に 最高の気持ち !!」
「 以前のセットよりも、ずっと素性が良さそう! 」 でした。

ライディングオフ期間が4年以上あったので、先ずは VTR250 でリハビリテーションを兼ねた
練習をしていたのですが、VTRとは較べものにならない程の安定感と安心感なのです。

VTR250 の場合には、攻めたセッティングに振っていた関係もあったのでしょう、路面の小さな
石を踏んだだけで不安定な挙動を示していたのが、トラ君の場合には小石の存在を神経質に気に
しなくても良く、しかも豊富なトルクでいつもグリップ感が豊富に感じられるのです。

「 高レートのフロントスプリングでもバランスは良い! 」
「 リセットしたリアダンパーのお蔭か、リアのグリップ感が二回り大きくなった! 」
(自己満足?)



■ 一転、コース走行練習では

ところが、個人練習では良かった感触も ショートコースを使った走行練習では、

「何か違うぞ ?」
「フロントのマナーが悪いぞ 」 になったのでした。

元々、トラ君はトレール量が少ないので、フロントタイヤの方向安定性が低い特徴(持病)がある
ので、フロントの車高を高めにセットした上で、最大ストローク近辺に近づかない様に高レートの
スプリングに変更したというのに ・・

ブレーキで追い込んだターンをするほど、ターン角度が大きくなるほど、フロントサスペンション
が変に上下ストローク(揺れる)する領域が出てくるのです。

「 困った、どうにかしなくては 」

そこで、最大ストローク付近の車高(残ストローク量)を上げてトレール量を稼ぐため、フロント
フォークオイルを左右 5t ずつ追加して試走。

「 ちょっと良くなったけど、まだ不安定な挙動が出るな 」

そして、また フロントフォークオイルを 左右 5t ずつ追加したところで タイムトライアル と
なったのです。



■ タイムトライアルでは ・・

結果から言えば、現状のままでも トラ は十分に速いし、VTRよりも速く走れるだろう。
でも、ターン中の不安定な挙動は消えてなくて、走行ラインをコントロールできず、思う存分には
走れない状態でした。

「 完璧なんて、まだまだほど遠く、このままでは使えない、楽しめない 」

帰路はずっと、どうしてあんな挙動になったのか、前から後まで、一つひとつ考えたのでした、



■ 解析とリセット作業

挙動を解析した結果は、高レートのスプリングへと変更したフロントフォークだったけれど、
レート変換点が 90.0 mmなので、丁度 78 mm ストロークさせた位置(残り実効ストロークは
20 mm )、つまりターン中に大きくストロークさせた時点で レートの段付きが生まれ、それが
要因となって 不安定な挙動を大きくしてしまったのではという結論に到達しました。

そこで、今度は 高レートへの変換点が早目に来る WP社製 FZR1000 用スプリング ( レート :
0.70 〜 1.11 Kgf/mm  変換点 : 52.9 mm )へと交換作業も完了 !
これで、初期レートは 交換前よりも低いものの、乗車状態(1G’時)で レート変換点を迎えて
おり、それからのストロークは 1.11 Kgf/mm という高レートだから、最大ストローク付近での
挙動は抑えられる筈 !

実際、一般道での試走の結果は、今までは小さなギャップの通過時に感じていた不安定な挙動が
ずっと抑えられて、更に安定感が増した上、1G' 時 からの伸び(リバウンド)側のレートは高く
ないので、軽快感の高いセットになっています。

「 さあ、これで次こそ、完璧か? 」

更に、後になってから気付いたのは、内部シム変更後の リアダンパー の 外部ダイヤルでの再度の
微調整を忘れていました。
従来の 内部セットに合わせた 外部ダイヤルセットでは、やっぱり! 最適ではないですよね。

「 怖いほどに、益々完璧か? 」



■ タイムトライアルがあってこそ

いつもながら感じる事は、“ タイムトライアル ”の大切さですね。
これは トラ君のような、ディープな 「 セッティング 」の話だけに限らず、「 ライディング 」の
確認のためにも “ タイムトライアル ”はとても大切だといつも実感していますし、その様な環境
に恵まれている事に感謝しています。

「 ライディング 」で一番大切な技術は、車両と自身の能力の限界を正しく知る事だと信じている
からです。 特に、一般道を走行する際に、想定外の状況に遭遇した際に、最もリスクが低くなる
回避動作を行なうのにはそれらが欠かせないからです。

ピッチャーはマウンドに立ってこそ真の実力が判るように、ボクサーはリングに入ってこそ足り
ない技術が判るように、ライダーは 安全な環境でタイムトライアル を経験すべきだと思います。

さあ、トラ君もリセットできたし、次のタイムトライアル の 機会が待ちきれないぞ !!


このイベントの資料一覧ページへ戻ります   当イベントのコース図ページへ移動します
 







GRA の活動資料・データ室へ移動します
活動年表のTOPページへ移動します
当イベントの開催年度の年表ページへ移動します



許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.