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イベント名 オートバイとライダーのための“クリニック”
開催日

2020年 3月 29日

開催場所

りんくう公園内 特設会場 (大阪府内)


奥が深いです

MT-09 に乗り換えて



奥が深いです

兵庫県   R さん



  本日は、一日ありがとうございました
  R(仮称)です

  朝は、雨が残っておりましたが
  昼からは、いい天気になり愉しい時間が過ごせました
  昼休憩中、大きな音がしたのですがトイレ前で
  すぐには戻れず、申し訳なく・・・・



『 本日の課題 』

今日の課題としては、基本に戻り
 1.空気圧の確認
 2.リヤのサグだし

昨年のクリニックにてバイクの現状が少しわかり
リヤのバネレートが高いことが気になりました
そのため、1週間前に少し柔らかいバネに交換した
ばかりで調整しきれていない状態でした

GSX-R750 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 1

午前中かけて空気圧の違いでバイクの挙動が
変わることがなんとか確認できました
普段の町乗りやツーリングですと走っている間に
路面温度が変わったり、同じ場所ではなくなっているので
クローズエリアであるため、バイクの変化に
気づくことが比較的楽であったと思います
また、小林先生の客観的な評価はとても
参考になります




『 午後からは ・』

午後からは、リヤのサグ出しを行いました
ホイールトラベルは、大体130mmであることから
(念のため帰ってから調べましたところ、130mmでした)
43mm(ストロークの1/3)必要でした。
プリロードが油圧式で元のストッパの
調整が困難でしたので油圧での調整範囲いっぱい軽くして
36mmまで(28%まで)は調整できました

GSX-R750 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 2

スプリングレートとプリロードが変わったので
ダンパの減衰調整はやり直しでした・・・・
リヤがよくなると、フロントが気になり・・・・・
また、やり直しで楽しいような?しんどいような?
奥が深いです。




『 クリニックの醍醐味 』

ここでも、自分の感覚(ムリムリ押し込めば結構走れるが)と
小林先生の客観的な評価はとても参考になります
一人であると、迷宮入りするとこですが・・・
小林先生の指摘により、迷いは少し軽減されます
これが、クリニックの醍醐味ではないでしょうか?

はじめは、自分の走り方の癖があり騙されているよな
感じはありますが、少し走るにつれ慣れてくると
ようやく仰ることがわかる時がうれしいです
(私の技量では分からない時のほうが多いですが)

毎度、このような新しい発見を気づかせる機会を
作っていただき感謝しております

もう少し機会がありましたら、お邪魔させていただきます

GSX-R750 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 3

追伸

サスのO/H時の資料がありましたので
送付させていただきます。

以上


GSX-R750 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 4





【 担当講師より 】

   最初に、昼休みの間、「自主練習しますので ・・」 と言って、簡単な操作で転倒し、
   大きな音で驚かせてしまった様で申し訳ありませんでした。もちろん! 本人は転倒しない
   シチュエーションでの転倒だったので、驚き、悲しみ、へたり込んでしまって、そう!
   誰かに助けて欲しくて、「 助けてくれるのを待っていたのに ・・ 」と 甘えてしまった事も、
   お詫びします!

さて、昨年 12月のクリニックに続き、今回が 2回目の来院(参加)でしたが、絶やさない柔らかな
笑顔からは想像がつかない程に熱心で、乾いたスポンジの様にオートバイが伝えてくる様々な“ 声 ”
を吸収されている様子に、今回は前回以上に感心させられる事ばかりです。

その事は、前回から今回までの間に 前後スプリングを交換されてきた事にはっきりと表れています。
この文章を読んでいる方の中には、私が 「 スプリングレートを 〇〇 パーセント低くした方が良い 」
と アドバイスをしたかと誤解する方も居るかも知れませんが、それはありません。
昨年 12月、このクリニックを訪れて、要望に合わせて リアの車高(スイングアームの垂れ角)の確認
する走行方法を伝えたり、同じく要望が叶う様な 試験確認に適した走行コースの提案は行ないましたが、
そこで オートバイと会話を繰り返し、オートバイがもっと気持ち良く走る為に必要な ライディングを
色々と試したり、オートバイ自身も気持ち良く走ってもらう為の調整や変更まで考えを巡らせたのは
私ではなく R さんご自身の力であり、とても優れた感受性と考察力です。

そして、それ以上に感心させられたのは 行動力です。
大半の方は 調整可能な場所は調整を試して、後はライディングの工夫で補おうとするのが一般的ですが、
R さんは 前後のスプリングをわざわざ(?)5 〜 10 % 程 低いレートのものへ交換して来院されている
のですから、とても感心させられています。
多くのライダーにとっては 「必要は無いこと」と思われている事かも知れませんが、サスペンションの
基本はスプリングであり、ライダーの身体と使用環境に合わせて スプリングレート を適切に変更する事
は、オートバイの能力が最も適切に発揮させられる事であり、ライダーは安全な走行が可能になるだけで
はなく、自身に合わせて適切に調整されたオートバイから 正しいライディングを自然に学ぶ事に繋がり、
オートバイと最も良い相乗効果を得られる関係になるので大切です。

さて、R さん からは、後日、フロントスプリング の レート選択について質問がありましたが、この話題
は 多くの関心の高いライダー達にとっても 切実な話題の一つだと考えており、R さんの了解を得て後日
【 FAQ フロントスプリング の選択は? 】(仮称)という コラムの作成で回答・公開します。
どうぞ、関心の高い方、無かった方も含めて、ご期待ください。


< 追伸 >

R さんへ提案です。
ライディング と タイヤの摩耗痕を拝見する範囲での判断ですが、車体の左右差が大きい様に思えます。
左右差の候補としては、フロントフォークの捻じれ、前後タイヤの不整列、或いは エンジンマウントや
バンパーが原因の車体ストレス などが考えられます。 機会があれば、検討される事を勧めます。
なお、妖怪ガレージ・持ち込み企画への応募という形であれば、歓迎します。
     

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インストラクター:小林 裕之
  
Instructor : Hiroyuki Kobayashi






MT-09 に乗り換えて

大阪府   K さん



本日も参加させて頂き、ありがとうございました。

ninja250RからMT-09に乗り換えてから初めての参加でした。

MT-09 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 1
  
  

『 練習走行では ・』

久しぶりの大型バイクということで取り回しに苦労していましたので
少しでもバイクに馴染みたい。という思いで参加させて頂きました。

前回は、8の字の習熟が課題でしたが、途中でアドバイスを頂き
円周走行をしました。

今回も8の字スタートをさせて頂いたのですが、他のグループが
四角(直角ターン)の練習をしていたのを拝見し、途中から私も
四角走行をさせて頂きました。

この練習での自分の課題は、アクセルで車体を起こす感覚を身に付ける。
という事でしたが、あまり体感できるアクセルワークができませんでした。

MT-09 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 2
  
   

『 プリロードの調整をしたら ・ 』

ある程度走りこんだ後で、今回の次のテーマである、リアサスの調整
(プリロード調整)をしました。

自分一人ではできないので、今回のイベントでの必須項目でした。
2名に協力を得て調整が完了しました。

自分の体重は68kgですが、最弱の設定となりました。

そして調整後に再度、四角走行をすると、何となくですが、ハンドルの
切れ込みがソフトになったような気がしました。

まだ、車体の変化が分かるほど乗れていませんが、少しでも
安全にバイクを運転できるように取り組みたいと思います。

MT-09 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 3

 
  

【 担当講師より 】

昨年に続き、今年最初の“クリニック”への来院(参加)お疲れさまでした。

先ず最初にお伝えしたい事は、Kさんにとって、車両の変更は良い結果に繋がると確信した事です。
昨年 クリニックでお会いした際、その時に所有されていた Ninja 250R に試乗する経験をしていま
したが、タイヤを始め幾つかの点でコンディションを整える必要性が大きいと伝えました。しかし、
今回、MT-09 に試乗させて戴いて、そのコンディションとバランスの良さに感心させられた程で、
新車並みに整った状態の MT-09ですから、きっと より良きオートバイライフ を過ごせるだろうと
思います。

実際、クリニック当日にお伝えした通り、「MT-09は、細部を観察した結果で購入する気にならず、
少しネガティブな評判も聞く車両」だと思っていましたが、ごめんなさい! 大きな間違いでした。
とても 900t の車両とは思えない程に コンパクトで軽快に感じる車体で、操縦性も高く、安定性も
充分にあって、ワインディングを含めた 長距離ツーリングに連れ出してやると気持ち良い車両だと
確信しました。

Kさんは そこまで体感されていないとの事ですが、当日のクリニックに集まったどの車両よりも良い
バランスと操縦性そ備えた車両だった事は保証します。 当然ですが、私の トライアンフ より 数段
以上 乗り易く、コントロールが易しい車体で、私自身、随分と乗り易くなったと満足もしていた
トライアンフの乗り難さを不覚にも深く認識させられた程です。

ですから、現在のコンディションを保ち、オートバイとの会話を深められる機会を傘ね、適切な練習
を積む事によって、20数年前に 拝見した時の様な 自在なライディングを取り戻し、それ以上に大きな
ライディングの喜びも あの MT-09 ならもたらしてくれると思います。

今は、久し振りの オートバイ復帰の第一段階ですから、以前に培っていた ライディング感覚と身体の
動きが一致せず、面喰い、とまどい、少し おっかなびっくりで運転されている部分が大きいのは当然
です。
が、今 真摯に取り組んでいらっしゃる様に、焦らず、信念と目標を持って、小さな課題に一つひとつ
取り組んでいけば、必ず もっと安全で適確なライディングを手に入れられると思いますし、そういう
姿勢と情熱を持ってオートバイと付き合っていらっしゃる事を尊敬しています。

どうぞ、これからも より良いオートバイライフを、一緒に作っていきましょう。
   

 

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インストラクター:小林 裕之
  
Instructor : Hiroyuki Kobayashi




MT-09, GSC-R750 オートバイとライダーのための “クリニック” にて 1



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『 関連・参照資料 』Related and reference materials

「サークル練習のススメ」のページへ移動します

 ● サークル練習のススメ / Circle practice is basic

     オートバイに備わっている、自然にサークル(円)軌道を描く特性を
     いつでも正確に引き出す為の練習は、確実な上達に繋がります


「サークル理論」の 解説ページへ移動します

 ● オートバイが描くラインは・・?    
          The line drawn by motorcycle
     オートバイが走行する時、描くラインは物理法則で決まっています
     それはどのような曲線で、どんな名前なのでしょうか?


 ● リア プリロード・セッティング講座   

     誰も語らず、誰も知らなかった、リアサスペンションの大切さと、
     必須セッティング・プリロード調整のやり方を分かりやすく解説します









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