< 以下は、見学参加された方からの感想文です>
こんばんは 小林先生
F(仮称)です
先日は、妖怪ガレージの見学させて頂きありがとうございます
今回は、文面だけでは自分で理解できなかった 整備のポイントを知ることができました。
普段は自分で分解・組立時にはサービスマニュアルを読みながら 作業をしているつもりですが、少し順番が違っている場合が あることが認識できました
なんとなく、憶えているつもりで惰性で行っていますが、 丸暗記なので間違っていても気づかない場合もあります
しかしながら、小林先生の部品の気持ちになって・・・という 説明を聞きながら考えを深めることにより本質的な部分が 理解できるようになりました。
一つ一つの部品の役割など理解することにより間違いにくくなると思われます。
特に、チェーンの遊び調整に関してはマニュアルには、 だいたい30mmくらいで、緩すぎるとダメとはありますが 張りすぎている危険性はあまり書かれていなかったり 張りすぎているバイクが結構あることに驚きました。
また、タイヤ交換や、定期点検をバイクショップに出すのですが どこまでの作業をされているのかが不明確であったり、説明がなかったりするこ ともあり、なかなか信頼できるショップに出会うことが、できないことも、良い バイク環境を築くことの問題でもあるかもしれません。
追伸
作業以外での会話で、たばこの吸い殻や、犬の糞など
一人一人の行動で社会環境にどのように影響していくのか?
度々考えさせられます。まずはできることから行動に変えることが大事ですね
【 担当講師より 】
先日は、妖怪ガレージ・持ち込み企画へ見学での参加、お疲れさまでした。
そして、Fさんには作業の合い間に色々と知識を授けて下さった事に感謝申し上げます。
Fさんが見学を決意された狙いは、当初の申し込み文章からボルトの締め付け順とか、前後タイヤの整列作業の方法などを具体的にお知りになりたいとの思いだったと思いますが、実際に企画を見学された結果、それ以外の事柄、画像や文章だけでは伝わり難い事柄を整備では重視している事をくみ取って下さり、ありがとうございます。
とかく、社会はマニュアルを重視します。あらゆる仕事でマニュアル・作業手順書が備わり、指示された通りの手順と言葉を使う事を半ば強制され、それを無視したり自分なりに解釈して作業を進めると決して良い評価を得られないどころか、時には制裁的な処分を受ける事さえ珍しくありません。しかし、それが最善の結果を常に引き出す訳ではない事も多くの人は心の内で感じている通りです。
オートバイの整備や調整も、サービス業で人と接する場合と同様に、オートバイへの愛情や理解、そして慈しみが一番大切です。一つひとつの部品の素材特性を考え、隣の部品さんの素材特性も知り、お互いの間に必要な潤滑保護要素(オイル)を考え、それぞれの部品たちが気持ち良く活き活きと活躍してくれる様にする事が整備や調整・セッティングの基本だと私は信じています。
どうぞ、ご自身のオートバイとは他人行儀なマニュアル厳守から一旦離れて、とことん部品の一つひとつと話を深め、時には無理を聞いてもらい、時には「ごめんなさい」とお詫びしながら、経験を深めていく事もお勧めします。
技術力と整備経験も充分にある Fさんなら、きっと、部品一つひとつを慈しみ、一つひとつが活き活きと活躍する適切な装着で、走る動きの全てに部品達の愛が溢れたオートバイを実現できると思いますし、そんなオートバイライフを是非 過ごして欲しいと願っています。
私も、Fさんに限らず、全国、世界各国でそんな想いを抱いている人々に、少しでも役に立ちそうな記事の作製・掲載をしていきたいと考えていますので、どうぞ、これからも宜しくお願いします。
< 追伸 >
最後になりますが、〇〇先生は 止めにしましょう。 私は お客様も、生徒も 作りたくないのです。
願いとしては、同じ目標に向かって、少しずつ違う道を歩む“仲間”が欲しいからです。
小林 裕之
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