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イベント名 オートバイとライダーのための“クリニック”
開催日

2021年 7月11日

開催場所

りんくう公園内 特設会場 (大阪府内)


帰宅時、高速道路でも安定感が増し・・    


帰宅時、高速道路でも安定感が増し ・・

兵庫県   R さん



こんばんは Rです

まずは 7/11のクリニック ありがとうございました
梅雨の合間でしたが、前日までの雨の影響もなく
良い状態で充実の時間を過ごせました

感想文を送付させていただきます

本日の課題
1.リヤの車高調整とダンパー調整
2.フロントのトレールと車高の関係



     *  *  *  *  *


『 リアの車高調整とダンパー調整 』

午前中はリヤの車高調整を行いました
以前にも調整で使用していた4本パイロンの正方形で試乗
何メーターの四角ですか?と聞かれ6mか9mか・・・・・
まずは、6mで行いましたが、アクセルを開ける時間が私の腕ではほとんどなく
9mで再トライしましたが。。。まだ厳しい状態でした
結局10mが今回の調整の試乗では良さそうでしたのでこのコースで行いました
何メータという数字と実際の風景(パイロン位置)を見ての感覚が
なかなか合ってなかったようでした

GSX-R750 リアの車高調整

リヤショックの調整ボルトにて車高を上げ走り、高すぎのようなので半分戻して・・・
と数回調整しては走り確認しいいところまで調整できました
調整した後にすぐ試走が、すぐにできることが、クリニックのありがたいところでした

GSX-R750 リアの車高調整と確認走行



『 フロントのトレールと車高の関係 』


午後からはフロントフォークの突き出し量調整を行いました
小林さんから、まずはトレールの役割と考え方の座学をしていただき
頭の整理をしてからフォーク一の調整を行いました
自宅での調整では10mm-15mmの突き出し量の間にいい場所が
ありそうなのことまではつめることはできたのですが
今回のクリニックにて13mmで落ち着きました
今後の調整時の基準値を控えることができたのが大切な収穫でした

GSX-R750 フロントの車高調整

最後にフロントブレーキを掛ながらの旋回の練習も
車両の動作の変化することを体験でき良い経験となりました

帰宅時の高速道路にても、安定感が増したように感じられました

以上 ありがとうございました

 
『 追伸 』

お話のありました、缶コーヒーミーティングは興味はあります
気軽にできる環境はいいですね


GSX-R750 フロント車高調整と走行確認



 

【 担当講師より 】

こんにちは R さん 先日の “ クリニック ” の 受診、お疲れさまでした。
また、早速に 「 感想文 」を送付くださり、ありがとうございます。 きっと、同じ様な悩みや関心を抱いている 多くの人々にとって、Rさんの 「 感想文 」は 大きな参考になると思います。

特に、日頃、オートバイに乗り親しみ、普段はあまり感じなくても、時々、走行路の環境などによっては、グリップ感が感じ難くなったり コントロールが上手に出来ない怖さ・恐怖感を感じたりする事は、僕自身もありますし、多くのライダー共通の悩みだと思います。
そして、多くの場合は、オートバイの責任ではなく、ライダー自身の責任だと思い込んでいる例が圧倒的に多いのですが、 実際は、オートバイ側の責任であったり、オートバイをライダーに合せて細部の調整を正しく施していない例も大変多くあります。

そういう意味で、Rさんが「少しでも乗り易く合わせたい」と努力されている姿や方法は、多くのライダーにとって良き見本です。
どうぞ、これからも、乗り易く、安全な オートバイで楽しんでください。


< 追伸 >

今回は、リア周りの調整に始まり、フロントの 1G’時車高の高さの調整まで進みましたので、残りの調整は、フロントのストローク時車高の調整だと思います。 このフロントのストローク時車高こそ、実際の走行場面で、オートバイのキャラクターや安定感を左右する大きな要素ですから、乗り易くする
為には 避けて通れない課題になります。

ただ、決して簡単ではありません。
それは、走行条件によって変化するストローク量と、ストロークに合わせて変化するトレール量、そしてバンク角や速度によって変化する フロントタイヤの “ 旋回モーメント ” や “ 方向安定性 ” のバランスをとる作業になるからです。
ただし、取り組むだけの価値はある作業ですから、これからも、変わらず応援します。

そこで、ストローク時の車高に関して、当日、撮影した画像を例に説明させてください。
クリニックの終盤、ストローク時の車高を下げた時の挙動を確認するため、敢えてフロントのプリロード量を最少にして走行した際の画像で、見る人によっては、充分にバンクさせて、フロントタイヤも綺麗に切れ込んでいて、 ライダーとのバランスも良く、何も指摘する事は無いと思うでしょうが、決してお勧めできない調整だと僕は考えています。

GSX-R750 ストローク時フロント車高の走行確認

その理由は、この旋回状態は、安全が確保された平坦な舗装路面で、時速 30q ほどの低速で、フロントブレーキを使わないで、ライダーを助ける様に切れ込んでいるからです。
実際の一般道では、安全は確保されず、速度はもっと高くて、不整路面も多いため、同じ様な旋回でもフロントのストローク量が意図せずに増える場面があります。 そんな一般道での場面を想定すると、安全のために、コントロールを確保するために、現状よりもストローク時の車高を高くする方向が望ましいと考えています。
どうぞ、一度、ご検討ください。


< 追伸 2 >

仮称 :「缶コーヒーミーティング」に関心を持ってくださり、嬉しいです。
どうぞ、場所や日時など、具体的な提案があれば、大歓迎です ! 是非、ご提案ください。




インストラクター:小林 裕之
  
Instructor : Hiroyuki Kobayashi









『 関連・参照資料 』Related and reference materials

  トレール・コントロール ライディング
Riding with Trail Control
  オートバイには、トレール(量)という、優れた機能が備わっています
その働きを正しく理解して利用すると、確実にライディングが向上します







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