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2003 開幕戦・『沖縄GP』イベントリポート
「これからの主流は スクーター?」

“草ジムカーナ”グランプリの開幕戦として恒例となった『沖縄GP』は、今年で6年目の開催となった。昨年は主催者・RTSの代表・安富祖氏の勤務先が超多忙な所に変わった関係もあって参加者は5名だったけど、参加した全員で充実した運営を心がけた影響もあったのか、今年も安富祖氏は参加できなかったのに22名もの参加者が集まってくれた。自分達でイベントを運営するという意識を持った人達と受付事務局となった東海輪業さんの協力のお陰で、開場時間の10分前には大半の参加者が集まる程の熱気でスタートした『沖縄GP』、来年はもっと大きな熱気で包まれる予感を残した一日となった。

熱気の『沖縄GP』で印象的だった事は三つ。一つは初参加者の人達だ。全参加者の約半数の10名が全くの初参加者だったのに、彼らの熱心な事、測定装置の設置や操作の殆どはその初参加の方達だった!そして、スクーターの速さ。上位8名の半数はスクーターだった程で、これからの主流になる可能性も大だ。最後は子供達の参加だ。小学校4年生を年長とする3名の子供達が、お父さんのサポートを受けながら参加し全員2ヒート完走した。来年はもっと速くなるだろう!

さて、タイムトライアルといえば、昨年のGP戦でホーネット900を新車投入してデビューウィンを狙い惜しくも逃していた金城氏が念願の総合優勝を遂げたのだった。1ヒート目は余裕のトップタイム、そして2ヒート目には神戸から遠征の小林氏が軽く逆転、ここまでは昨年と同じ。でも走りを磨きこんだ今年はそのタイムを更に1秒近く再逆転して、初の栄冠を手にしたのだった。 彼らに続く3番手には、初参加でスクーターでの参加の石川氏がベテランの福山氏を僅差で退け、表彰式では嬉しい笑みを浮かべたのだった。同じくスクーターで初参加の久永氏は、1ヒート目で総合2位と絶好のポジションにつけたものの、第2ヒートでは惜しくもタイムアップできず総合5位に沈んでしまったが来年は天性の走りを実らせてくれるだろう。そして総合6位には沖縄ミニバイクレース界のトップライダーであり今回の受付事務局担当の仲村氏が、日頃乗り慣れていないバイクにも関わらず堅実な走りで入ったのだった。

他に印象に残った走りでは、総合8位に入った臼井氏は、大型のスクーターで迫力一杯の走りで観客を唸らせる走りを見せた。2ヒート目はミスコースだったものの、Cクラス優勝とDクラスへの昇格で最多ポイントを獲得した。そして、総合9位に入った中鉢氏もレプリカ車でコーナー毎に腰を落とす果敢な走りを見せ、来年までの成長が大変楽しみなライダーだ。

タイムトライアル終了後には、全員でミニコースを使っての練習走行をしてから、会場の片付けと表彰式と移ったのだが、観客だった人達も入っての賑やかな表彰式は今までの『沖縄GP』で最高の華やかさで、来年の『沖縄GP』がますます楽しみとなる余韻を残して終了したのだった


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