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“草ジムカーナ”グランプリ 2003 第6戦・『長野GP』リポ−ト
「気分は夏祭り!」

お盆の時期に開催される恒例のGP戦・『長野GP』が今年も無事に開催された。
毎年ほぼ8月16日の開催なのだが、今年は日程も良く土曜日の開催となり翌日が日曜日という事が遠隔地から参加する人達にとって都合も良かったのであろう、長野GPとしては最多に近い参加予約が集まったのだった。しかも!当日は欠席連絡のあった2名を除く61名全員が参加という、非常に高い出席(?)率で、申込みした人達がどんなにこのGP戦を楽しみしていたかが判るほどだった。

そんな気持ちの熱い人達が集まったからこそ、全員の協力で運営する“草ジムカーナ”は更に楽しく充実するからすごい!運営スタッフを立候補などで決める時も、コースを作成したりスタッフ別のミーティングや本番のタイムトライアルまで、スケジュール通りに進み、全員の走りにも熱い歓声や拍手が絶える事も無かった。
こんな気持ちの良い運営がだったからこそ、昼休み全員でするゲームの他に、タイム測定後には当日のコースの攻略方法についてのアドバイス、それとミニ走行練習会を行なう事もでき、しかも、ジムカーナが全くの初めてという人が8名もいたのにスムーズな進行と全員完走が実現したのは、いかに全員が助け合う心を持っていたかを良く示していた。

毎年開催のたびに、熱い気持ちと協力の心が高まりが実感できる長野GPだから、きっと来年は今年以上に盛り上がる“夏祭り”になる事が予感されたのだった。

「熱い走りは例年以上!」

さて、そのタイムトライアル結果を順に発表すると、まずは全く初参加の人だけのAクラスでは、山梨から遠征した驚異の2人組が素晴らしい走りを披露してくれた!まず、KSR2に乗る坂本があわやEクラス入りか?という大差をつける走りで1位となり、同じKSR2でダブルエントリーの芦沢が2位に入った。この2人は“遅乗り競争”でも圧倒的なタイムを残しており、明らかに“ただ者”ではない技量を見せて、大きな拍手を受けていた。そして東京から遠征してきたZR-7Sに乗る半場が、第2ヒートで果敢なタイムアップを見せて3位となった。

そしてBクラスでは、ジムカーナへの参加経験が少ない人達の躍進が目立つ結果となった。 まず1位に輝いたのは地元・長野のZRX1100に乗る堀内で、彼は2年ぶりの参加にも関わらずよどみ無くスムーズにコースを走り、第2ヒートは失敗したものの1ヒート目のタイムで栄光を掴んだのだ。2年間の練習の賜物だろう!そして、第2ヒート目に希少車アクロス250を惜しみなく(?)操り、5秒もタイム短縮を果たして2位の座を得たのが大阪の多次で、3位に入ったのが50ccのKSR1の佐藤(長野)であった。彼ら3名ともジムカーナへの参加回数は2回以下であったが、全員がタイム指数を大幅にアップさせてCクラスへのクラスアップも決め、とても嬉しい結果であっただろう。

続いてCクラスも、クラスアップを果たす素晴らしい走りで盛り上がった。まず1位にはフルカウル車というハンデにも負けずCBR600Fに乗る長野の北谷が入ったが、彼のタイムには惜しくも僅かコンマ5秒届かなかったものの、TDR250に乗る沢田(岐阜)が2位になったのだった。彼らは観客が手に汗を握ったほどに白熱の争いをしたのだが、二人揃って堂々のDクラスへのクラスアップも果たしたのだった。そしてタイム指数を更新する立派な走りをしたCB750の良知(らち)が3位に入り、静岡から遠征してきた成果をあげたのだった。

そしてDクラスだが、デンジャラスクラスと呼ばれるこのクラスでは、予想に違わず更に多くの競い合いが見られたのだった。しかし、1位になったSDR200の都竹(岐阜)だけは別格だった。彼はSDRでは最後のGP戦と選んだこの長野GPで、2位を1秒以上引き離す見事な走りをして、Eクラスへクラスアップさえしてしまったのだ。「おめでとう!」 そんな彼に続く2位争いが特に激しく、なんと2位から6位までが1秒以内にひしめいたのだ。そんな混戦を制したのがNSR250の井関(三重)だ。彼の走りはレーサーレプリカに乗る者をとても勇気づけてくれる貴重な存在だ。そして僅かコンマ4秒差で3位に入ったのがKSR2の森(東京)だった。

そして最速のEクラスでは、ホーネット600の小林(兵庫)が第1ヒートでトップに立ったものの、ザンザスに乗る伸び盛り真っ最中の横内(大阪)が追い上げ厳しく2ヒート目に逆転して歓びの1位を獲得したのだった。そんな二人の1位争いとは別に、3位争いは近年のGP史上稀に見るほどの混戦模様だった。今回Eクラスには多くの“ツワモノ達”がエントリーしており、ナント!最多の18名が競い合っていたからそれも当然か。激しい争いだからこそペナルティの1秒加算で順位は大きく変動したものの、それでも3位から10位までが1秒以内にひしめき合ってはいたが、それはペナルティの1秒加算で大きく順位が変わったり、最後に笑ったのはペナルティも無く確実に走り切ったバリオスの冨山(大阪)だったのだ。彼の影には失敗やペナルティで3位を失った者達の嘆きが最後まで残っていた。

さあ、思い出も残り楽しめる“草ジムカーナ”グランプリにあなたも出てみよう!


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