5月5日、滋賀県の「月の輪自動車教習所」で、GRAツアー2009
開幕戦 の『びわこRd (ラウンド)』が開催された。
せっかくのゴールデンウィークの最中だったのに、天候は生憎の曇り空だった。それにも関わらず、初参加者1名の他に遠くは静岡からの参加者もあり、合計8名の参加者で開催された。
全国を転戦するGRAツアーとはいえ、GRAの基本方針は変わらない。「参加者は“わがまま”に自分のやりたい事を主張しなくてはならない!」である。
とは言うものの、なかなか“わがまま”(意見)は出てこない。皆、やりたい事が無いのか? いや、そうではない。“わがまま”を出す事に慣れていないのだ。
「こんな事を言って良いのかな? 」、 「他の人は何がやりたいのだろう?」
そんな遠慮が参加した人達の表情からは窺える。
しかし、そんな遠慮は無用である。先ずは自分のやりたい事を主張して他の人と意見をぶつけ合い、納得してから当日のカリキュラムやスケジュールを決めていくのだ。そこから、自分達にとって大切な事や本当にやりたい事が見つかるのだから。
“わがまま”が飛び交うまでには時間が掛かったが・・・、「セッティングをやろう!」という事に決定した。“セッティング”これもGRA以外では殆ど無いカリキュラムであるが、実はとっても大切な事である。
「右コーナーが回りにくい」 とか 「小回り出来ない」、「何か怖い」など、殆どの場合は自身の技術が不足している為だと思ってしまい、苦手なセクションや走法の練習を重ねてしまうのだが、実のところオートバイに原因があることが多いのである。
基本的なセッティング理論や進め方の座学を受けた後、他の人にアドバイスをもらう人や作業を手伝ってもらう人などそれぞれにセッティング作業を進めたが、手応えを少しずつ感じた人や迷いを増やしてしまった人など様々だった。しかし、参加者全員が自身の相棒=オートバイと深く接する事ができて楽しそうだった。
昼休みに入り、これも参加者の“持ち込み企画”が採用され、みんなで輪になっての座談会となった。
「日頃、どうやってGRAの考え方を他の人に伝えているか?」
「すり抜けをどう思うか?」 などと、熱く語る話は尽きなかった。
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