7月26日、大阪の空の玄関口・関西空港近くにある、りんくう公園の特設会場にて、GRAツアー
大阪Rdが開催された。
週間天気予報ではずっと雨マークが続いていたので空模様が心配されたが、当日は上空にどんよりとした雲が広がって時折小雨は降ったが、それも長くは続かず青空さえ顔をのぞかせる上々の天候となった。
さて、GRAが開催するイベントは当日のスケジュールの決め方が変わっている。朝のミーティングで参加者自らが発表(主張?)する“わがまま”(要望)の強さや内容で決めるのだ。その上、今回は優れた(?)“わがまま”を出した人を表彰する“わがまま大賞”が設けられたので、参加した全員が今迄より“わがまま”に熱が入った。しかし、これが結構難しいのだ。自分のわがままを発揮しようとするが、なかなか他の人を巻き込むまでには至らない。独り善がりにならず他の人も楽しめて、何よりも本人の熱い思いを伝えていくという、その最後の一歩が踏み出せないのだ。
色々と“わがまま”を出し合った結果で、基礎カリキュラムとして“サークル理論”を練習する事になった。この練習はいかにオートバイの邪魔をせず、一定のアクセル開度とバンク角で、オートバイを自然に旋回させる事を学ぶものだ。
徐々に慣れて一つの円をスムーズに描けるようになれば、バンク角を変えないままアクセルを開けてその円を離れ、数メートル離れた位置で同じように円を描くラインに乗せる練習だ。オートバイを操るのではなく、いかに自然に旋回させるかが大切で、それが出来た時にオートバイと会話する喜びがわかるのだ。
午前中、そんな基礎カリキュラムの基本練習から応用練習を通して操作の基本を学んだ後、いよいよ午後からはお楽しみのタイムトライアルの時間である。
午前中の練習を生かしながら、自分で走りを組み立てるのが大切だ。今日一番の走りを自分でイメージしながら、慣熟歩行をしてコースを覚えた後、いよいよ本番の始まりである。
今回は、高速よりの設定ではあるが、決して複雑なコースではなかった。しかし、始まってみるとミスコースが続出した。
「そっちじゃな〜い!」「戻って〜!!」応援の声に混じって、そんな声が飛び交う。良いタイムを出したい思いはもちろんあるが、それだけに縛られていないので、ゴールした顔は悔しそうであっても、笑顔も見られる。
そして、迎えてくれる温かい拍手とタイムを読み上げる声が、この日一日の楽しさを凝縮していた。
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