秋の気配を感じさせる日差しの中、10月18日に静岡県袋井市にある小笠山総合運動公園の特設会場にて『GRAツアー静岡Rd』が開催された。
この会場で『静岡Rd』が開催されるのは今年で3年目となるが、「静岡でGRAツアーを開催したい!」という地元の参加者の熱い思いが開催を継続させているのだ。
そう!GRA活動は意識の高い人の熱い思い(我儘)で、イベントだけではなくあらゆる部分が支えているのだ。
当日の参加者は17名だった。参加が初めての人や2回以内の人が半数以上を占めていて、程よい緊張感と期待感が漂っている中でイベントが始まる。
ミーティングでは、握手を交わしお互いのメッセージをそれぞれ伝え合った後で、どんな事がしたいのかを発表していった。というのも、その要望をもとにイベントで行なう事を決めるからだ。要望を出した理由を添えて他の人を説得し巻き込んでいく程の情熱によって、GRAのイベントはお仕着せでない生きたカリキュラムになるのだ。
そうやって決まって行なったカリキュラムでは、ミニコースでの慣熟走行の後、「定常円旋回」に始まり「ノーブレーキでの180°Uターン」、そしてその応用として「180°Uターンからサークル(円)旋回」などの基礎練習を行った。
いずれも“クロソイドライン”や“サークル理論”などの基本を学べ、オートバイの動きを理解するのに最適な練習の一つであり、オートバイとのコミュニケーションを図るのにも適しているのだ。
午前中は、それらの基本練習に続いて、ミニタイムトライアルを行なって全員で緊張感を味わって終了した。
午後からは、GRAツアーのテーマ・「全員でタイムトライアルを楽しむ!」の通り、メインとなるタイムトライアルを行なった。
今回のコースは、会場の広さを生かしたハイスピード設定だが、その中にも細かい切り替えしが所々に入っている為、充分にラインを考える必要のある走り応えのあるコースだった。
もちろん、タイムトライアルで走る人も頑張ったが、テーマは「全員で楽しむ!」である。タイム計測をする人やスターター役の人、マーシャルなどが全員で盛り上げて、楽しく充実したタイムトライアルにしようと懸命に頑張ったのが印象的だった。
失敗があっても声を掛けフォローをして、走行を終えた者には暖かい拍手を贈り、約半数の参加者が初めてのタイムトライアルだったのに、全員で協力して楽しんだ笑顔と笑顔が全員の思い出となった。
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