日曜日の朝とは云え、普通だったら もう少しは街には活気があり、高速道路の交通量も多い筈なのに・・ 、新年早々の日曜日だからこそ人気が無いのでしょう。
しかも雨、天気予報では終日の雨で、午後にはひどくなるとなれば、当然でしょうか。
そんな雨に濡れ、普段以上に静かな会場での『 GRAの自由練習会 』は、予想以上に活気のある一日になったのです。
【 冷えて濡れた路面は“平均台” 】
『 GRAの自由練習会 』は、参加者一人ひとりが練習したいテーマややりたい事を持ち集まり、個人毎に分割し区切られたエリアを使って、思う存分にオートバイとの会話を追及するイベントです。
ただ、今回は冬の雨に濡れたコンディション。
ともすれば、冬の雨に濡れた路面と冷える身体と相まって、集中力に欠けた練習になりそう! と想像しがちですが、それは“浅い読み”だと言えます。
実は、冬の冷えてグリップの低い路面、しかも雨で更にグリップしづらい路面コンディションは、オートバイの素の特性が出易く、練習やセッティングには最適なので、集中して充実した練習となったのです。
なぜ練習効果が高いのかを、“平均台”との例え話で説明します。
晴れて路面温度も高い日のオートバイの走行練習では、多少無理なライディング操作をしてもタイヤは簡単にはグリップを失わないので、無理を無理だと思わないライディングが身に付きやすいのです。
これを器械体操で例えれば、横幅が1m の“平均台”で体操練習を行なうのと同じです。多少無理をしても簡単には落下しない安心感があるので、正しい身体操作は身につきにくいものです。
逆に言えば、“平均台”の横幅がたったの 10p だからこそ、身体のアライメントとバランスを正しく保った身体操作と綺麗な演技技術が得られるのと同様に、冷えて濡れた路面だからこそ、車体アライメントやセットの良否、正しいライディング操作が容易にわかる最高の練習機会と言えるのです。
【 一年間の進歩 !? 】
昨年・2016年の『 自由練習会 』は、同じメンバー、同じく参加者2名での練習会だったので、ミーティングの際に一年前との違いを話し合ってみました。
すると、二人共に同じ感想だったのですが、「 一年前より充実している 」でした。
それは、「車両のセットアップ」が昨年より進んでいる事とか、「運転技術や感覚」が少しは向上している事とかよりも、「3月以降の新しいシーズンに向けた意気込み」が 昨年の同時期とは較べられない程に高まっているのです。
そう、昨年・2016年に開催したイベントで実践してきた事、新しく出会えた人々の事を想えば、今年・2017年は昨年以上に大きな期待感を感じて仕方ないのです。
新年、新しいシーズンが始まりました。
今年は、昨年以上に、参加した人全員にとって、オートバイを通じての体験や知識、理解と感覚を数多く得られる充実したイベント開催になると確信しているのです。
どうぞ、今年・2017年の開催イベントにもご期待ください。
【 帰路にて ・・・!!! 】
けれども、行き帰りの天候は雨ではない方が良いですね。
特に、冬の寒い時期には。
日頃の酷使でソールに穴の開いたブーツだった事もあり、練習時からブーツの中は水に濡れ、帰路の高速道路では、雨合羽の効果も空しく、ブーツから侵入する雨水で膝下まで濡れ上がってしまったのです。
その上、冬仕様のグローブにも浸入した雨水を我慢しつつ、車間距離をたっぷり取りながらのスローペース走行となったのですが、いつもより少なかった交通量のお蔭で安心できたのは救いでした。
しかし、やってしまいました !
冬用グローブ、雨で凍えた不自由な指先で、料金支払いに使ったETCカードをバッグに収めた筈なのに、次の検札所では無くなっていたのです。
やっぱり、会場までの往復は“晴れた初夏”で、練習会場では“冬の雨”が最高でしょうか?
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